近年、病気やケガで働けなくなったときのための保険に加入する方が増えています。
病気やケガで長期間働けなくなると、ご自身やご家族の生活費が足りなくなってしまうおそれがあります。
働けなくなったときに備えられる保険の種類や特徴、選ぶときのポイントをまとめていますので、ご検討中の方はぜひご覧ください。
働けなくなったときのための保険は、所得補償保険と就業不能保険
病気やケガで働けなくなったときに備えられる保険には、「所得補償保険」と「就業不能保険」の2種類があります。
損害保険会社が販売するものを「所得補償保険」、生命保険会社が販売するものを「就業不能保険」と呼びます。
名前は違いますが、内容に大きな違いはないので2つはほぼ同じものと思ってよいでしょう。
所得補償保険・就業不能保険の特徴
所得補償保険・就業不能保険は、どちらも入院や自宅療養などで休職・休業した際に給付金が支払わる保険です。働けない状態かどうかは、医師の診断によって決まります。
契約内容によっては、うつなどの精神疾患は補償の対象外となることもあるので、補償対象となる病気の種類はよく確認しておきましょう。
なお、就業不能保険は生命保険会社が取り扱っているため、生命保険の特約としてつけることもできます。
ご注意ください
名前が似ている「収入保障保険」という種類の保険もありますが、これは被保険者が死亡したときに備える生命保険です。
自営業者は特に加入の必要性が高い
会社員や公務員などのサラリーマンの場合、病気やケガで仕事を休んだときに健康保険から給料の3分の2が支払われる「傷病手当金」という制度があります。
しかし、自営業の方が加入する国民健康保険には傷病手当金がありません。
自営業の方は公的保障がない分、民間の保険で備えておく必要性が高いといえます。
傷病手当金についてはこちら
保険料控除の対象になる
所得補償保険・就業不能保険は民間医療保険の一種なので、介護医療保険料控除の対象となります。
支払った保険料を年末調整や確定申告で申告すれば、税金が返ってくる可能性があります。
保険料控除についてはこちら
短期補償タイプと長期補償タイプがある
所得補償保険・就業不能保険は、給付金が支払われる期間の長さによって、「短期補償タイプ」と、「長期補償タイプ」に分けられます。
それぞれの一般的な契約内容を下の表にまとめました(詳細は商品・契約内容によって異なります)。
短期補償タイプと長期補償タイプの比較
短期補償タイプ | 長期補償タイプ | |
---|---|---|
給付金支払期間 | 1~2年 | 60歳、65歳までなど |
免責期間※ | 7日程度 | 60日~365日 |
※免責期間:契約時から補償が始まるまでの、給付金支払対象外となる期間のこと
月々に支払う保険料は、長期補償タイプの方が高い傾向にあります。
長期補償タイプは重度の障害などに備えるもの
短期補償タイプと長期補償タイプでは、想定する病気やケガの程度が違います。
短期補償タイプは、1~2年以内の入院に備えるもの、長期補償タイプは何年も寝たきりになってしまうような重度の障害に備えるものです。
なお、障害によって1年6ヶ月以上働けなくなった場合は、国民年金から障害年金が支給されます。
「障害年金だけでは不安」という方は長期補償タイプを検討するとよいでしょう。
各保険会社の所得補償保険・就業不能保険一覧
日本で販売されている所得補償保険・就業不能保険を、保険会社ごとにリストにまとめました。
社名 | 商品名 |
---|---|
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 | 所得補償保険 |
働くエール ※女性向け商品 | |
朝日生命保険相互会社 | 収入サポート |
アフラック生命保険株式会社 | 病気やケガで働けなくなったときの 給与サポート保険 |
AIG損害保険株式会社 | 所得補償保険 |
SBI生命保険株式会社 | 働く人のたより |
損害保険ジャパン株式会社 | 所得補償保険 |
大樹生命保険株式会社 | 大樹セレクト 働く人応援ほけん |
太陽生命保険 | 働けなくなったときの保険〔Ⅰ型〕 |
チューリッヒ生命 | くらすプラス |
T&Dフィナンシャル生命保険株式会社 | 働くあなたにやさしい保険2 |
東京海上日動あんしん生命保険株式会社 | あんしん就業不能保障保険 |
日立キャピタル損害保険株式会社 | リビングエール |
ドクター長期収入補償保険 ※医師・歯科医向け商品 |
|
三井住友海上あいおい生命保険株式会社 | &LIFE くらしの応援ほけん |
ライフネット生命保険株式会社 | 働く人への保険2 |
※2021年2月現在の情報です
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ライフスタイルや家計の状況などによって、人それぞれ最適な保険は異なります。
そのため、保険に加入する際は、複数の保険会社の商品を比較し、どれが自分に合っているのかを検討することが必要です。
また、ご家族の死亡時に備えるために、生命保険についても考えておきましょう。
そんなときに頼りになるのが、保険のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)。
保険マンモスは、お客様に最適なプランをご提案できる優秀なFPを無料でご紹介しております。提携FPは平均22社の保険会社の商品を取り扱っています。
ご検討中の保険についてのアドバイスも承りますので、ぜひご利用ください。
執筆者プロフィール
三嶋裕貴
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。出版社に勤務したのち、保険マンモス専属ライターとして入社。
お金の失敗を防ぐための保険選びや見直し方、資産運用などの記事を執筆。
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