新型コロナウイルスの感染拡大にともない、民間企業の在宅勤務(テレワーク)の導入が急速に進みました。
経産省の調べでは、1回目の緊急事態宣言時には17.6%から56.4%へ上昇し、その後、宣言解除後に低下したものの、2回目の宣言時には38.4%に再上昇しています。
業種的には情報通信業が55.7%、学術研究、専門・技術サービス業が43.2%と多く、一方で医療・介護・福祉が4.3%となっています。
2022年5月現在、感染者数もピーク時と比較して減少傾向にあり、民間企業でも在宅勤務から出社へ働き方が変わってきているという報道も見る機会が多くなってきました。
出典:経済産業省「テレワークの実施状況」
そんな中、在宅勤務になって「貯蓄が増えた」「支出する項目が変わった」といった声も聞こえてきました。
このコラムでは、なぜ在宅勤務で貯蓄が増えたのか、支出する項目の変化はどういった理由からか、逆に出社に戻ったらお金はかかるのかなど調べましたので、ぜひあなたの働き方の変化と比較しながら読み進めてみてください。
在宅勤務でお金が貯まった理由とは
総務省「家計調査報告(2020年12月分)」によると、2人以上の世帯における家計消費支出は、新型コロナの感染拡大が見られた2020年、特に緊急事態宣言が発出された4月5月は前年同月比で16.2%も減少しています。
では、家計の支出が減ったことで、どうしてお金が貯まったのでしょうか?
新型コロナの影響で在宅勤務が増えてお金が貯まった理由を考えると、なんとなく「外に出ることがなくなったからじゃないか?」と考える人がほとんどかもしれませんが、メディア運営や業務効率化サポートなどの事業を行っている株式会社ビズヒッツでは、在宅勤務(リモートワーク)の経験がある500人を対象に意識調査をしていますので、そちらと合わせて見てみましょう。
出典:PR TIMES「リモートワークで「増えた支出」「減った支出」ランキング!経験者500人アンケート調査」より
在宅勤務をすることによって、貯蓄額が変わったという人の割合は「増えた」「減った」合わせて50%を超えていました。
「貯蓄額が減った」という人の中には、支出が増えたことよりも残業代が減ったり通勤手当が減って収入自体が減ったという人もいました。
では、お金が貯まった理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
お金が貯まった理由は外食費と交通費の減少?
出典:PR TIMES「リモートワークで「増えた支出」「減った支出」ランキング!経験者500人アンケート調査」より
このランキングを見ると、新型コロナの感染対策としてランチや飲み会などを自粛したり、そもそもその機会がなくなったことで外食費が減ったのではないかということが見えてきます。
例えばランチ代が平均約500円として、1か月20日勤務で10,000円、飲み会1回3,000円が月に3回として9,000円、合計で毎月19,000円ほどが減ったと考えると大きいのではないでしょうか。
また、会社員の中には在宅勤務手当(テレワーク手当)が支払われたり、コロナ禍で将来への不安が増え、支出を減らして貯蓄を増やそうという人も増えているということでした。
では、逆に支出が増えたという人の、その理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
在宅勤務で増えた支出は水道・光熱費が一番
出典:PR TIMES「リモートワークで「増えた支出」「減った支出」ランキング!経験者500人アンケート調査」より
外食費や交通費で支出が減った半面、在宅勤務で増えた支出もあります。
ランキングを見ると、在宅勤務をすることによって家の中で過ごす時間が増え、「水道・光熱費」「食費」がかかり、オンライン会議などで使うネット環境の構築などのために「設備・備品費」「通信費」がかかるのではないかと読み取ることができます。
このように、新型コロナの感染対策として進んだ在宅勤務ですが、「何に支出するか」その目的が変わった人、「貯蓄を増やそう」と考えた人がいるように、多くの人に影響を与えたことは間違いないようです。
そうなると今度は、感染者数が減少し始めて在宅勤務から出社に戻ったときはどうなるのか気になるところです。
感染者減で在宅から出社に戻ったら支出は増えるの?
ここに関しては今のところまだ詳しいデータはないのですが、在宅勤務から出社に戻っても支出が著しく増えるということはなく、コロナ前に「戻る」感じではないでしょうか。
その要因としては3つ考えられます。
支出が著しく「増える」ではなく「戻る」と考えられる要因
- 一度締めた財布のひもは緩みにくい
- 外食をしないリズムが当たり前になった
- まだコロナの影響が続いている
一度締めた財布のひもは緩みにくい
コロナ禍で外食する機会が減って自然と節約することが身についた人も多いと思いますが、一度節約を意識すると、なかなかもう一度支出をコロナ前よりも増やそうと考える人は少ないのではないでしょうか。
「お金が貯まる」「必要なものしか買わない」という感覚、あなたも感じたことはありませんか?
外食をしないリズムが当たり前になった
それまでランチや飲み会など当たり前だった人でも、同僚や部下とのコミュニケーションは外食しなくてもできるようになったという人もいるでしょう。
外食をしないでもコミュニケーションが取れるとわかれば、以前のように「飲みニケーション」を多用することもなくなるのではないでしょうか。
とはいえ、緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置の解除で、少人数でのランチや飲み会などの回数は少しずつ元に戻りつつあるのかもしれません。個人差が大きいとは思いますが、外食費が出社していた当時に戻る人はいらっしゃるでしょう。
まだコロナの影響が続いている
蔓延ピーク時と比較すると新型コロナの新規感染者は減ってきていますが、それでもまだ多くの新規感染者が毎日報告されています。
外食はもちろん、人出の多い場所への訪問を控えたり、まだまだ私たちの心に「感染予防」というストッパーがかかっているのかもしれません。
とはいえ、コロナ禍で我慢を重ねてきた反動から、無駄遣いをしてしまわないように注意したいものですね。
働き方・生き方の多様化で貯蓄に対する考え方の変化も
このように、コロナ禍による在宅勤務は、私たちの働き方やお金の使い方など、いろいろなものを変えるきっかけになりました。
そして、在宅勤務になることで通勤に割いていたお金や時間を家族にあてたり、自分の趣味や勉強にあてたりする人も増えました。また、節約したお金をただ貯めるだけでなく、投資などにあてるという人も増えました。
そうした貯蓄に対する前向きな変化の影響か、保険マンモスの無料保険相談でも、外貨建て保険や変額保険などの相談が増えています。
外貨建て保険や変額保険は、為替や運用実績の変化でリターンを期待できる保険商品のひとつですが、元本割れのリスクがあることも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
保険マンモスが提携している全国約3,500名のFP(ファイナンシャルプランナー)は、難しいと思われがちな外貨建て保険や変額保険に関しても、わかりやすく丁寧に説明してくれます。
コロナ禍で節約や貯蓄について興味を持った方は、ぜひ一度お金の専門家であるFPに相談してみてください。今よりもお金の無駄を省いて節約したり、お金を殖やす最新情報などが聞けるかもしれませんよ。
執筆者プロフィール
保険マンモス編集部
元出版社の編集者兼ライター2人と、外資系生命保険会社と乗合代理店合わせて約20年の募集人経験を持つライター。全員がFP資格を持ち、保険マンモスのサイト全般の執筆を担当。
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