あなたは、保険の勧誘の際に次のようなやり取りをした、または聞いたことはありますか?
(客)貯金もしたいし保険にお金かけたくないなあ。
(営業)大丈夫ですよ!この終身保険は掛け捨てではなくて貯蓄タイプですから、貯金しようと考えているなら一石二鳥ですよ。しかも貯金よりも利率が良いですからね!
実はこれ、鵜呑みにしてはいけません。その理由をお伝えしたいと思います。
「終身保険は貯金代わりになる」を鵜呑みにしてはいけない理由
そもそも保険と貯金(ここでの意味は預金を含む)は違います。保険も貯金も同じ金融商品のひとつですが、その性質はまったく異なります。
終身保険はすぐにお金を引き出すことができない
仮に普通預金でお金を貯めているなら、お金が必要になったときにすぐにATMや窓口で引き出すことができますが、終身保険ではそう簡単にはいきません。もちろん定期預金などの場合は一定の手続きが必要になったり引き出しができない期間もありますが、終身保険のように煩雑 (はんざつ)な書類手続きが必要とまではいきません。
終身保険で貯まったお金の受取方法は、解約や減額をして解約返戻金として受け取るか、契約者貸付をして受け取るかです(死亡保険金は自分で受け取ることができないので除きます)。
保険加入から間もなく解約返戻金を受け取る場合は解約返戻金がまったくないこともあり、保険料支払い満了を待たずに途中解約をすれば、それまでに支払った保険料を解約返戻金が下回ることがほとんどです。
契約者貸付に関しても、自分が貯めたお金とはいえ「保険会社から借りる」という形になりますので借りたお金に利息が付いてしまいます。
手続きも書類でやり取りをして1週間ほどは時間がかかりますので、貯金と比べたら使い勝手が悪いと感じるのは間違いありません。
ライフステージの変化で保険料の支払いが困難になるケースが多い
これは特に独身男性に多いのですが、今は保険料の支払いに問題なくても、結婚をして「自分だけの財布」から「家庭の財布」に変わったとき、それまで支払っていた保険料が支払えなくなることがあります。
結婚して子供が生まれると、自分の好きなものを買うことが減ります。その代わりに子どもの教育費や家族で使うお金が増えます。その結果、独身時代に貯金代わりに契約した保険料が4万円も5万円もする終身保険の支払いが困難になり、解約するしかなくなってしまうのです。
保険料支払い期間の途中で解約してしまうと、支払った保険料総額よりも解約返戻金が下回り、損をしてしまうことがありますので 注意が必要です。
「終身保険で貯金」はあくまでも余裕資金で
すぐに解約しないという前提ですが、終身保険は予定利率の良い商品を選ぶことで貯金以上の運用をすることも夢ではありません。しかし、すぐに必要になるお金の予定はないか、結婚や出産などお金のかかるライフステージの変化はないかを考えないと、せっかくの終身保険のメリットを上手に使うことができません。
ですから、終身保険を使って貯金をしたいなら、長期間解約せずに継続できる金額の保険料で契約することが大切です。
とはいえ、独身のときは将来のライフステージの変化を想像するのは簡単ではないでしょう。もし「終身保険は貯金代わりです」と言われたら、すぐに引き出せない点や将来の支払いが困難になるケースなどを必ず確認しましょう。
もし将来の支払いに不安を感じたり、本当に自分に終身保険が必要かどうか迷ったら、一度お金の専門家でもあるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してセカンドオピニオンを聞いてみると良いでしょう。
保険マンモスでは、全国3,500名以上のFPの中からあなたのお悩みにぴったりのFPを紹介しています。終身保険の契約に迷ったり、複数の保険会社で比較検討したいと思ったら、お気軽に無料の保険相談をお試しください。
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執筆者プロフィール
保険マンモス編集部
元出版社の編集者兼ライター2人と、外資系生命保険会社と乗合代理店合わせて約20年の募集人経験を持つライター。全員がFP資格を持ち、保険マンモスのサイト全般の執筆を担当。
執筆:保険マンモス編集部/公開:2021年1月15日
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