家計の見直しは「ガマンなし」で毎月約3万円節約が可能!? 方法と効果まとめ

                 

教育費や老後資金が必要なのは分かっているけれど、貯蓄ができない
ガマンして節約しているのに毎月家計に余裕がない
どうすれば効果的な節約ができるの?

このような不安や不満、疑問を抱え、家計の見直しを考えている方は多くいらっしゃることと思います。

理想は、「ガマンせず、今と同じ生活をしながら、貯蓄ができる」家計ですよね。

それが、できるかもしれません。さらに、節約して浮いたお金を「ふやす」ことも可能です。

本記事では、「ガマンせずに毎月約30,000円の節約」ができるように家計を見直し、浮いたお金を「ふやす」方法について、家計の無駄を見つけるところから、無駄の削減と節約効果、収入をふやし、節約で浮いたお金をふやすところまで、詳しくご紹介します。

家計見直し1.家計の無駄を見つける

家計の見直しをする際、「どこから手を付ければよいか分からない」という声をよく聞きます。

まずは、家計を項目ごとに分けてみましょう。

各項目で無駄がないかを確認していき、無駄がある部分で節約をすれば、その分のお金が浮くというわけです。

節約といっても、本記事では「ガマンをせずに節約」していく方法をお伝えします。

では、まずは家計の項目にどのようなものがあるか見ていきましょう。

家計の基本項目とは

家計の項目には、大きく分けて下記2つがあります。

  • 固定費
  • 変動費

固定費とは、毎月一定の額を支払うお金のことです。

変動費とは、毎月、ご自身やご家族の行動の変化に応じて支払う額が変わるお金です。

それぞれ、下記のような項目が属しています。

固定費
  • 住居費(住宅ローン、家賃)
  • 通信費(スマホ、インターネット回線など)
  • 保険料(生命保険、損害保険)
  • 水道光熱費(基本料金部分)
  • 教育費(給食費、習い事の月謝など)
  • 車のローン、月極駐車場代
  • 定期購入品(サプリメント、コンタクトレンズなど)
  • 習い事や趣味(ジム、スマホアプリなど)
  • 小遣い
  • その他のローン
変動費
  • 食費
  • 交通費・ガソリン代
  • 交際費・娯楽費
  • 医療費
  • 日用品
  • 被服費
  • 嗜好品費
  • 理美容費
  • 水道光熱費(使用料金部分)
  • 通信費の定額以外の部分

家計の見直しでは、これらの項目を一つ一つ確認し、無駄がないかを見ていきます。

この作業を行うには、ご自身で行うか、専門家と一緒に行うか、2つの方法があります。

自分で家計の無駄を見つける その1.家計簿アプリ

家計簿をつけると、家計を「見える化」することができ、どの項目でどれくらい使いすぎているかを見つけられます。

家計簿アプリは、各項目の支出と家計全体に占める割合を自動でグラフ化してくれるため、家計の無駄を見つけやすくなります。

筆者は、家計簿アプリを利用して月5,000円の食費の削減に成功しました。使い方や節約の流れはこうです。

  1. 各項目の予算を決め、家計簿アプリで設定
  2. 買い物の度に該当する項目に支出額を入力
    (レシートを撮影することで自動入力される家計簿アプリもあります)
  3. 決めた予算内で収まっているか、定期的に確認
    (筆者は毎日確認しています)
  4. 予算内で収めるために無駄な買い物をしなくなる
  5. 毎週1,000~2,000円の無駄遣いを防止
  6. 月5,000円の食費削減に成功

生活必需品以外を購入し過ぎていたことに気づき、購入をガマンするのではなく「自然に無駄なものを買わない選択」をすることができます。

毎月5,000円の節約ができれば、年間で60,000円ものお金を自由に活用することができますよね。

家計簿アプリは銀行口座や電子マネー、クレジットカードと連携することができるため、様々な決済方法で買い物をしてもアプリで一元管理できます。

代表的なものに「マネーフォワード」「Zaim」「Moneytree」などがあり、家計簿アプリでできることをまとめると下記のようになります。

  • 毎月の支出管理
    現金や銀行口座の増減、電子マネーやカード決済状況など
  • 毎月の収入管理
    給料など
  • 資産の管理
    預貯金や株式・投資信託等の証券など
  • 家族と連携して管理

自分で家計の無駄を見つける その2.エクセル等で表を作成

エクセル等の表を使用する方法もあります。

とはいえ、ご自身で表を作成するのは大変ですよね。

エクセルやワード等のオフィスソフトなどを開発・販売しているMicrosoftでは、無料で家計簿テンプレートを提供しています。

Microsoft 楽しもうOffice「家計簿」

専門家と一緒に家計の無駄を見つける

「自分で家計の無駄を見つけたり、管理をするのは面倒…」
「自分で家計を管理しているけれど、なかなかうまくいかない…」

このような場合に頼りになるのが、お金の専門家「FP(ファイナンシャルプランナー)」です。

FPは、家計診断から貯蓄、資産運用、住宅ローンや保険選びなど、ご家庭のお金に関する疑問やお悩みの解決ができる存在。

金融知識がないと気づけない家計の無駄を見つけ、効果的な節約方法のアドバイスをすることができます。

FPといっても、その能力はさまざま。相談実績と金融知識が豊富なFPならば「優秀」といえますので、そのようなFPにご相談することをお勧めします。

家計の無駄を見つける まとめ

下表は、家計の無駄を見つける各方法についてまとめたものです。

方 法 ツール 手間・時間 効果
自分で家計の無駄を見つける 家計簿アプリなど
エクセル表など
専門家と一緒に家計の無駄を見つける 「FP」に無料相談

ご自身で家計の無駄を見つける場合は、手間と時間がかかりますね。

専門家と一緒に家計の無駄を見つける場合は、FPとの面談に複数回かかる場合がありますが、手間はご自身で行うほどかかりません。

また、専門家にしか見つけられない無駄を見つけ、その削減方法もアドバイスしてくれるでしょう。

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家計見直し2.家計の無駄を削減して毎月約30,000円節約する

家計の無駄を見つけたら、次はその無駄を削減します。

ポイントは、下記2点です。

  • 固定費を削減する
  • 支出の多い項目を削減する

先述のように、固定費は毎月定期的に支払う支出です。一定額削減ができれば、毎月着実に節約していくことができます。

支出の多い項目とは、家計のなかで大きな割合を占める支出のことです。

具体的に「ガマンしないで」節約をする方法を、固定費と変動費それぞれでご紹介します。

まず固定費は、下記3つの項目を優先して見直しましょう。

  1. 住宅ローン
  2. 保険料
  3. 光熱費

順に、詳細と節約効果をみていきましょう。

固定費の削減1.住宅ローン

住宅ローンは、家計の中でも大きな割合を占める支出です。

住宅ローンをいったん組むと、その後、見直すのが億劫になる方も多くいらっしゃるでしょう。

しかし、住宅ローンを見直すことで、下記のような効果が得られる場合があります。

  • 毎月の返済額を減らせる
  • ボーナス払いを減らせる
  • 完済を早められる

住宅ローンの変動金利は2009年からの低金利を維持しているため、検討する価値はあるのではないでしょうか(2021年11月現在)。

例えば、ソニー銀行の住宅ローンで借り換えを行った場合、下記のような借り換え効果事例※があります。

▽節約効果例

  • 毎月の返済額を2万円削減
  • 借り換え手数料を差し引いても返済総額が300万円以上軽減

もし毎月の返済額が2万円安くなった場合、年額で24万円もの節約になります。10年で240万円は非常に大きな金額ですよね。

ガマンは一切なく、住宅ローンの借り換えをすることでこれほどの節約ができる可能性があるのです。

住宅ローンの借り換えによる返済軽減効果は、金利だけでなく残債額・年数も関わるため、専門家による無料シミュレーションがオススメです。

借り換え手数料も含めた総合的な借り換え効果が分かるでしょう。

一般的に、住宅ローンの借り換えでメリットを得られるのは、下記に当てはまる方といわれています。

  • 返済残年数が10年以上
  • 残債が1,000万円以上
  • いまよりも金利が1%以上低くなる

例えば、「超低金利」のソニー銀行 住宅ローンに借り換えた場合毎月の返済額が2万円も削減できたというケースもあります。

住宅ローンの借り換えによる返済額軽減効果は、タイミングが重要ですので、まずは専門家への無料相談で返済額がいくらになるかシミュレーションをしてみるといいでしょう。

※住宅ローンの残債額や残期間、適用金利等、諸々の条件によって借り換え後の返済額は変わります。

固定費の削減2.保険料

特に見直すことをお勧めしたいのが、保険です。多くの人が、見直しで保険料の削減に成功しています。

というのも、生命保険や医療保険、損害保険は、過剰な保障をつけていると、保険料を払い過ぎている可能性があり、実は意外に多くの人が知らずに過剰な保険料を払い続けているためです。

例えば、下記のような場合です。

  • 公的保障で賄える保障をつけている
  • 必要な保障額以上の保障をつけている
  • 同じ保障を重複してつけている

生命保険や医療保険、損害保険等の「民間保険」は、公的な保障で賄えない分を補うという考え方が基本です。

例えば、夫が死亡した際の妻への公的保障では、寡婦年金や遺族厚生年金があります。これらで不足する分を生命保険で補うというわけです。

「必要な保障額以上の保障をつけている」例としては、子どもが成長して教育費がかからなくなったにも関わらず、教育費を含めた保障をつけている場合等、さまざまなケースがあります。

ご家族構成や今後のライフプランに合っていない過剰な保障を付けている場合は、その保障を削減することで毎月の保険料を下げられる可能性があります。

例えば、今後のライフプランに即して保険を見直して最適化した場合、下記のような節約ができた事例があります。

▽節約効果例

  • 見直し前の月額保険料:4,008円
  • 見直し後の月額保険料:1,860円

ガマンせずに適切な保障を得ながら、月額2,148円、年額25,776円10年で257,760円の節約となりました。

意外に多い保険料の払い過ぎで、気づかぬうちに「保険貧乏」になっているかもしれませんね。

ぜひ一度、お金の専門家であるFPにご相談ください。

現在加入されている保険を無料で診断し、無駄に支払っている保険料を見つけて最適化してくれるでしょう。

プロだけが知っている「お金」と「保険」の活かし方

保険のプロが自分の為に入っている保険はTVCMで見ることが少なかったり一般的には知られていなかったりします。

有名だから良い保険ということはありません。

保険は「無駄にお金がかかる」というイメージを持たれているかもしれませんが、お金のプロであるFPは保険を使った資産運用や無駄のない保障設計をして自分のお金を活かしています。

詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。

無料お金のプロ(無料)に相談する

固定費の削減3.光熱費

電力会社やガス会社はこれまで、利用できる事業者が限られていました。

2016年に電力が、2017年にガスが一般家庭対象でも自由化され、利用する電力会社やガス会社を消費者が選べるようになりました。

これにより、低価格で電気やガスの供給を受けられるようになり、電気とガスのセット割引等も提供されるようになりました。

新規参入した電力会社やガス会社に乗り換えた場合でも、電力やガスの供給が不足する等はなく、これまでと生活が変わることはありません

例えば、新電力会社の「Looopでんき」を利用した場合、下記のような電気の節約効果が得られる場合があります。

▽節約効果例(3人世帯の場合)※

  • 電力会社変更前:毎月約15,021円
  • 電力会社変更後:毎月約13,728円

ガマンすることなく、生活も変わらず、毎月約1,293円、年間15,516円10年で155,160円の節約となりました。

各電力会社では、現在の電力会社から切り替えた場合に電気代がいくらになるかシミュレーションができるページを設けていますので、一度見てみるのも良いかもしれませんね。

※電力会社変更前のプラン:従量電灯B 40A 520kWh/月東京電力利用限定の場合

変動費の削減

変動費のなかでも、節約したいという声が多いのが食費です。

食費の節約には、下記のような方法があります。

  • 外食回数を減らす
  • 節約レシピをつくる
  • 無駄のない買い物をする
  • 冷凍保存をして食品ロスを防ぐ

このうち、外食回数を減らすのはガマンが伴いますし、節約レシピをつくるのはちょっと億劫…。

そのような方にオススメなのは、無駄のない買い物をすることと、冷凍保存の活用です。

無駄のない買い物については、先述のように家計簿アプリ等を活用し、毎月の食費の支出を管理することで、「不要なものを買わない」心がけにより達成できるでしょう。

例えば筆者の場合、下記のような節約効果がありました。

▽節約効果例

家計簿アプリによる食費管理で毎月5,000円節約

ガマンすることなく無駄を防ぐことで年間60,000円10年で600,000円の節約となりました。

冷凍保存の活用は直接的な節約効果を算出することはできませんが、購入した食品を無駄にしないことで結果的に節約につながります。

例えば、肉や魚を安い時にまとめて購入して冷凍、野菜を切って冷凍、おかずを多めに作って小分け冷凍してお弁当に活用などです。

家計の無駄を削減する方法 まとめ

ガマンなしで家計見直し。これまでお伝えした家計の無駄削減による節約効果を表にまとめました。

方 法 節約例(月額)
固定費:住宅ローン 借り換え 20,000円
固定費:保険料 見直し 2,148円
固定費:光熱費(電気料金) 電力会社乗り換え 1,293円
変動費:食費 家計簿アプリ 5,000円
合 計 28,441円

月額28,441円節約(約30,000円)、年額だと341,292円の節約となりました。

保険料と光熱費、食費の見直しだけを行う場合は、月額8,441円、年額101,292円の節約に。

住宅ローンの借り換えに比べて節約額は低く感じられますが、10年で1,012,920円と大きな節約になりますね。

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家計見直し3.ポイントの活用で「収入」を得る

家計の見直しで得られるのは、「毎月余るお金を増やす」ということ。家計の無駄を削減するだけでなく、日々の生活で収入を増やすという手段もあります。

それは、お買い物の支払い時に発生するポイント等による還元です。

貯まったポイントをお買い物時に使うことで、支払う金額を減らすことができ、結果的に支出金額を抑えられます。

お買い物時にポイントを貯めるには、主に下記3つの方法があります。

  • ポイントカードで貯める
  • キャッシュレス決済で貯める
  • クレジットカード払いで貯める

ポイントカードやキャッシュレス決済利用の場合、それぞれの支払い方法がクレジットカード払いならばクレジットカードのポイントも併せて二重取りができる可能性もあります。

各方法ともに、還元率や利用可能店舗、キャンペーンの有無等を確認して賢く利用しましょう。

ただし、キャッシュレス決済やクレジットカード払いの場合、お金を使い過ぎてしまう可能性もあるので、先述の家計簿アプリと連携する等で管理を徹底しましょう。

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家計見直し4.家計の見直しで得たお金を効果的に貯蓄し、ふやす

皆さまは、家計見直しで浮いたお金をどのように活用されますか?

・教育資金

・老後資金

上記のほか、住宅資金や介護資金等、さまざまでしょう。

例えば教育資金は、大学だけ私立(理系)にした場合、1,335万円が必要※1といわれています。

また老後資金は、ご夫婦二人でゆとりある老後生活を送るためには3,000万円が目安※2となります。

でも、どのようにこれだけの大金を準備すればよいか分からないと途方に暮れる方は少なくありません。そんな時に心強いのが、お金の専門家「FP(ファイナンシャルプランナー)」。

家計の無駄を見つけるところから、無駄の削減方法の提示、さらには節約してできたお金の貯め方やふやし方のアドバイスを一気通貫で行うことができます。

FPへの相談例

  • 効果的な教育資金の貯め方が知りたい
  • 学資保険で教育資金を貯めているけれど、本当に足りる?
  • 老後資金のための資産運用方法を教えてほしい
  • つみたてNISAやiDeCoって、どういうもの?リスクはない?
  • 保険料を削減したい。払い過ぎてないか見てほしい
  • 更新が必要な保険に入っているから、更新時にどれくらい保険料が上がるか知りたい
  • 家計診断をしてもらいたい
  • ライフプラン・マネープランを作りたい

金融知識習得の時間と手間をかけることなく、FPと一緒にお金の貯め方やふやし方を一緒に考えてみるのもよいかもしれませんね。

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