近年、加入後の健康度に応じて、保険料の割引などの特典がついた保険が販売されています。
このようなタイプの保険は「健康増進型保険」と呼ばれています。
「割引やキャッシュバックを受けられるのだからお得!」と思えますが、それは本当でしょうか?
このページでは、健康増進型保険の特徴やメリット・デメリットから、考え方のポイントをご説明します。
健康増進型保険とは
健康的な生活習慣の人に割引・特典がある保険
健康増進型保険とは、健康増進のための生活習慣を続けていると、保険料の割引やキャッシュバックといった特典を受けられるものです。
現在販売されているものは医療保険の特約としてついているものが多く、一部の生命保険(死亡保険)にも健康増進型のものがあります。
医療保険の場合、割引で保険料が月数百円安くなったり、キャッシュバックで数千円を受け取れたりします(金額や条件は保険商品、健康状態により異なります)。
健康的な生活習慣の人に特典がつけられる理由は、保険会社から「病気のリスクが少ないため、保険金の請求をされる可能性が低い」と認められるためです。
加入後も健康状態などがチェックされる
健康増進型保険が従来の保険商品と違っているのは、加入後も健康状態や生活習慣をチェックするという点です。
従来は加入時の健康診断結果により健康状態が判定され、加入時のまま健康状態の評価が更新されないことが一般的でした。
健康増進型保険でチェックされる項目の例
- 体型(BMI)
- 血圧
- 血液検査
- 尿蛋白
- 喫煙歴
- 運動習慣の有無
運動習慣以外の項目は、健康診断の結果で判定されることが一般的です。
健康診断の結果から「健康年齢」を算出し、この年齢により保険料が算定されることもあります。
※「健康年齢」は(株)JMDCの登録商標です
運動習慣については、ウェアラブル端末を貸し出し、歩数計の数値で判定することが多いようです。
健康増進型保険のメリット・デメリット
メリット
- 保険料の割引・キャッシュバックがある
- 加入時の健康状態が悪くても保険料を下げるチャンスがある
- 健康に気をつかうきっかけになる
デメリット
- 加入後に健康状態が悪化すると保険料が上がる可能性がある
- 保険料支払いのめどをつけにくい
- 健康増進型の特約自体に料金がかかる商品がある
健康増進型保険にはどんなものがある?
ここでは、現在日本で販売されている健康増進型の医療保険・生命保険商品をご紹介します。
健康増進型保険商品一覧
医療保険
保険会社 | 商品名 | 特徴 |
---|---|---|
アフラック生命保険株式会社 | 健康応援医療保険 | 健康年齢が実年齢より若ければ保険料の一部が還付金として受け取れる |
ジャストインケース | 歩くとおトク保険 | 1か月の歩数の結果が翌月の保険料に反映される |
住友生命保険相互会社 | 1UP Vitality | 健康診断結果や運動習慣などによって1年ごとに保険料が判定される |
東京海上日動あんしん生命保険 | あるく保険 | 1日の平均歩数が8,000歩以上となる期間が多いほどキャッシュバックが受け取れる |
日本生命保険相互会社 | 健康サポートマイル | 健康診断・がん検診の受診、歩数計の結果によって、賞品と交換できるポイントが貯まる |
ネオファースト生命 | ネオdeからだエール | 更新のたびに健康年齢によって保険料が算定される |
明治安田生命保険相互会社 | ベストスタイル 健康キャッシュバック | 毎年の健康診断結果に応じてキャッシュバック(3段階)が受け取れる。死亡保障を追加可能 |
生命保険
保険会社 | 商品名 | 特徴 |
---|---|---|
SOMPOひまわり生命保険株式会社 | じぶんと家族のお守り 健康☆チャレンジ!制度 | 収入保障保険。契約から2~5年目に条件を満たすと保険料が割引され、祝い金も支払われる |
※2021年2月現在の情報です
「健康増進型だから良い」とは言い切れない
健康増進型保険かどうかはあくまで判断材料の一つ
「健康増進型保険だから良い、悪い」と一概に言うことはできません。
それは、保険選びで最も大事なことは、保障に過不足がないことだからです。
どんな保障が必要かは、人それぞれで変わります。
いくら保険料の割引やキャッシュバックを受けられるとしても、必要以上の保障がついているような場合、結局は割高な保険料を払うことになってしまいます。
また、保障が足りなければ保険に入る本来の目的を果たせません。
「健康増進型に入ろう」という結論ありきで保険を選ぶのではなく、まずはあなたに本当に必要な保障は何かを整理してみましょう。
健康増進型かどうかは、必要な保障をカバーできる保険を比較する際に、検討材料の一つとして考えることをおすすめします。
複数の保険を比較するなら、FPに相談を
保険を検討する際は、複数の保険会社の商品を取り扱っているFP(ファイナンシャルプランナー)に保険相談をするとよいでしょう。
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優秀なFPを無料でご紹介しております。あなたに必要な保障についてもアドバイスをいたしますので、ぜひ一度ご利用ください。
執筆者プロフィール
三嶋裕貴
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。出版社に勤務したのち、保険マンモス専属ライターとして入社。
お金の失敗を防ぐための保険選びや見直し方、資産運用などの記事を執筆。
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