要注意!生命保険・医療保険の請求もれの原因と対策4選

                 

一般的に、民間の保険は請求しないと保険金や給付金が受け取れません

保険は、もしものときに経済的に困らないための備えとして入るもの。

その「もしも」のことが起きているのに、請求もれで受け取れないとなったら、何のために毎月保険料を支払っているのかわからなくなってしまいますよね。

このページでは、生命保険・医療保険でよくある請求もれの事例をご紹介しています。

請求もれを防ぐ対策についても解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

よくある請求もれの原因と対策

生命保険・医療保険での請求もれの原因としてよくあるケースが以下の4つ。

  1. 日帰り入院を通院だと勘違いしている
  2. 入院後に亡くなった方の医療費分の請求を忘れる
  3. 保険契約をしたこと自体を忘れている
  4. 保障内容を正しく理解していない

それぞれについてご説明していきましょう。

日帰り入院を通院だと勘違いしている

これは、医療保険などで起こりやすい請求もれです。

急な病気やケガなどで緊急入院し、その日のうちに退院するようなケースを「日帰り入院」といいます。

入院扱いになるので入院給付金の対象となることが多いのですが、請求できないものと勘違いしやすいのです。

対策

病院の領収書の「入院料等」欄を確認する

「入院料等」の欄に数字が入っていれば、入院扱いになっていると分かります。

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入院後に亡くなった方の医療費分の請求を忘れる

保険に入っている方が亡くなったとき、ご遺族が請求もれをしてしまうこともあります。

とくに起きやすいのが、生命保険の死亡保険金の請求はしたけれど、生前の治療にかかる入院給付金や手術給付金の請求を忘れてしまう、というものです。

このケースは、亡くなった方が次のような場合に起こりやすい請求もれです。

  • 生命保険と医療保険の両方に加入している
  • 加入中の生命保険に医療特約がついている

ご家族が亡くなると、残されたご親族は悲しみの中でさまざまな事務手続きをすることになります。

そのため、生命保険の請求にミスや漏れなどがどうしても起こりやすくなってしまいます。

対策

入退院の記録を取っておく

スマートフォンのカレンダーアプリなどに、入院日・退院日・手術日・病院名を記録しておくと、治療の記録をさかのぼって確認でき、請求もれを防ぎやすくなります。

もしものときのため、入退院や手術の記録はご家族と予定を共有しておくことをおすすめします。

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保険契約をしたこと自体を忘れている

「自分がどの保険に入っているかわからない」という方は少なくありません。

当然のことですが、そもそも保険に入ったことを覚えていなければ、請求することはできません。

特に注意が必要な事例

被保険者は同じで、契約者が異なる複数の保険がある
例)自分が被保険者として契約している保険とは別に、配偶者が自分を被保険者とする保険に契約している
複数の生命保険会社と契約している
例)A社の医療保険とB社のがん保険に加入している

上にあげた例のような方が死亡したり、保障対象となる病気などにかかった場合、両方の保険契約から給付を受けられる可能性があります。

対策

  • 保険契約に関する書類をまとめて保管しておく
  • 生命保険契約照会制度を利用する

生命保険契約照会制度とは、ご本人が亡くなっている場合や認知症になってしまっている場合に、ご遺族が生命保険契約の有無を一括して調べられる制度です。

生命保険契約照会制度の詳細についてはこちらのページをご覧ください。

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保障内容を正しく理解していない

保険に入ったことを覚えていても、契約内容をしっかり把握していないと、かかった病気やケガが保障されるかどうかがわかりません。

特に注意が必要な事例

1つの契約に複数の特約が付加されている
例)特定疾病(三大疾病)保障特約と疾病入院特約の両方をつけている
→どちらの特約からも給付を受けられる可能性があります

対策

保険証券や契約内容のお知らせを確認する

保険契約の内容を把握するには、保険証券や契約内容のお知らせなどの書類を見て確認する必要があります。

どんなときに、いくら受け取れるのか。振り込みは一括か分割かなど、もしものことが起きたつもりになって、気になることをしっかり理解しておきましょう。

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あなたの保険の契約内容をしっかり理解できていますか?

上でご紹介した4つの請求もれの原因のうち、特に対策が重要なのは「保障内容を正しく理解していない」こと

なぜなら他の3つは、少し気を付けていれば防ぎやすいからです。

しかし、保険の書類を読んで保障内容を正しく理解するのは、専門的な知識がないと難しいもの。

「難しい言葉が多くてよくわからないし、調べるのも面倒…」という方は、保険見直しの専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に無料で相談することをおすすめします。

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執筆者プロフィール

三嶋裕貴

2級ファイナンシャル・プランニング技能士。出版社に勤務したのち、保険マンモス専属ライターとして入社。
お金の失敗を防ぐための保険選びや見直し方、資産運用などの記事を執筆。

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