新型コロナの感染に備えてすべき3つのこと

                 

2020年から日本で感染者が増加し、私たちの生活を一変させた新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)。オミクロン株やデルタ株等、次々と変異株が登場し、断続的に流行の波を引き起こしています。

新型コロナの感染は、もはや他人事ではありません。ご自身やご家族が感染した時のことを想定し、備えを万全にしておきましょう。

備えとは、生活用品だけではありません。見落としがちですが、仕事を休んだ場合の給与補償や、自宅・宿泊療養でも受け取れる保険給付金の確認等、お金に関するものもあります。

ここでは、新型コロナに感染した場合の療養期間はどれくらいかという基本情報から、事前に備えておいた方がよいことを金銭面と生活面を合わせて3つ、お伝えします。

新型コロナに感染した場合の療養期間

新型コロナ(変異株オミクロン含む)に感染すると保健所から療養期間が設定され、その期間は自宅や宿泊施設での療養となり、症状によっては適宜病院への入院となります。

療養期間は明確に設定されており、下記2つの条件を満たした期間になります。

  • 発症した日から10日間が経過している
  • 症状が軽快した後、72時間が経過している

出典:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症 陽性だった場合の療養解除について」

症状軽快の基準は、解熱剤を使わなくとも解熱し、さらに呼吸器症状が改善傾向にある状態のことです。

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新型コロナに向けて備えること その1:お給料の補償の確認

上記の療養期間の間、仕事をすることはできませんし、症状が軽快しない場合は、療養期間も延びます。

そうなると気になるのが、お給料のことですよね。有給休暇を使い果たしてしまったら欠勤となり、給与が減ってしまいます。

その場合に備えて、お給料の補償について知っておくと、療養期間中にお給料面での心配をすることがないので安心ですね。

主に下記2点が、お給料の減額を補てんする方法です。

  • 有給休暇を使う
  • 「傷病手当金」制度を利用する

※傷病手当金は自営業の方には適用されませんので、ご注意ください(新型コロナウイルス感染症による休業の場合、特例的に傷病手当金を支給する自治体はあります)

有給休暇は、お給料の全額が補償されますが、使える日数が限られています。

傷病手当金は、病気やケガで仕事ができず、連続した3日間(待期)を含めて4日以上休業した場合に、給与の代わりとしてお金が支給される制度です。ただし、休業期間中に給与の支払いがないことが前提です。

傷病手当金の受給可能期間と支給額は下記です。

  • 受給可能期間:支給開始日から最長で1年6ヵ月間
  • 支給額:一日につき「標準報酬日額の3分の2相当額」

傷病手当金についてもっと知りたい方は「傷病手当金はどんな時にもらえるのですか?」をご参照ください。

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新型コロナに向けて備えること その2:保険内容の確認

保険に関する備えとしては、下記の2点があります。

  • 現在加入している保険の保障内容を確認する
  • 保険に加入していない場合は、加入を検討する

現在加入している保険の保障内容を確認する

まず、現在加入している保険の保障内容を確認しましょう。

新型コロナ(変異株オミクロン含む)による自宅や宿泊療養の場合、民間保険会社では「入院給付金」「通院給付金」の支払い対象としている場合が多くあります。病院に入院した場合も同様です。

万一死亡された場合も、生命保険の死亡保障の対象となります。

療養期間が明けると、それまで休んでいた仕事や日常生活が再開して慌ただしくなるため、給付金等の請求を忘れてしまう場合があります。

また、そもそも、ご自身やご家族がどのような保険に加入しているか把握していないため請求対象かどうか分からないことも多くあるでしょう。

入院および通院給付金、死亡保険金等は、保険会社に自ら請求をしないと、お金を受け取ることができません。

感染する前に、ご自身やご家族がどのような保険に入っているのか、把握しておきましょう。支払ってきた保険料を無駄にしないために、大切なことです。

「新型コロナで自宅・ホテル療養したときの保険請求方法」でも詳しくご説明しています。

保険に加入していない場合は、加入を検討する

新型コロナに感染すると、以降、一定期間は保険に加入できない可能性があります。

というのは、保険加入の際の健康状態等を報告する「告知書」の提出が必要な保険の場合、告知書の中に「過去3カ月(5年等、長期間に設定している場合も)以内に、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかを受けたことがありますか」という項目があります。

例えばPCR検査を受けた場合、医師の「検査」にあたるため、保険の加入ができない場合があるのです。

前述のように、新型コロナによる療養や死亡は保険給付金・保険金支払いの対象となる可能性が高いため、感染やPCR検査を受ける前に加入しておくのが賢明でしょう。

詳細は「新型コロナウイルスに感染したら保険に入れない!?」をご参照ください。

保険の保障内容確認や新規加入は、専門家に相談が近道!

保険の保障内容は、保険会社から発行される下記のような書類で確認することができます。

保険証券

ご契約内容のお知らせ

WEBサイト上の「契約者専用」ページ

保険会社に直接電話

しかし、専門用語が多いため、調べるのが億劫と感じる方は少なくありません。そんな時に頼りになるのが、保険の専門家である「FP(ファイナンシャルプランナー)」。

保険マンモスでは、保険や公的保障に関する知識が豊富なFPをご紹介しています。加入中の保険の保障内容も無料で確認ができます。保険の確認をすると、実は保険料を払い過ぎていた等が見つかる場合もあります。

保険の新規加入に関しても、複数の保険会社の商品の中から、適切な保険料と保障を備えた保険をご提案可能です。ぜひ一度、ご相談ください。

人との接触による感染リスクを気にせず相談ができる「オンライン相談」もございます。ぜひご利用ください。

新型コロナに向けて備えること その3:生活用品の準備

新型コロナ(変異株オミクロン含む)に感染し療養生活を送る際、少なくとも10日間は外出や他者との接触ができません。生活用品を事前に揃えておくと安心でしょう。

揃えたほうが良いものを、下記3つのカテゴリでご紹介します。

食料品

日用品

薬類

備えたほうが良い「食料品」

各自治体では、希望者に療養期間中の食料品の無料配送をしている場合があります。例えば東京都の場合、約1週間分の食料品を届けてくれます。

とはいえ、感染者および希望者が増加すると配送が遅れたりする場合もあるため、ご自身でも備えておいた方が良いでしょう。

最低でも10日間の療養期間がさらに延びる可能性も考え、約2週間分備えておくと安心ですね。

東京都福祉保健局では、下表のような食料品をお勧めしています。

水分補給ができるもの
  • スポーツ飲料
  • 経口補水液
  • ペットボトルや缶入りの飲料など
体調がすぐれない時でも食べやすいもの
  • レトルトのおかゆ
  • パックご飯
  • そうめんなど
調理が不要で簡単に食べられるもの
  • レトルト食品
  • 缶詰
  • 即席スープ
  • インスタント味噌汁
  • 冷凍食品など

※東京都福祉保健局「療養に備えて準備をしておきましょう」をもとに作成

備えたほうが良い「日用品」

日用品では、下記のようなものを備えておきましょう

  • 体温計
  • アルコール消毒液
  • マスク
  • ごみ袋
  • ティッシュペーパー/トイレットペーパー
  • 生理用品
  • 洗剤
  • 手洗い石鹸
  • 乳幼児・高齢者用の衛生用品

※出典:東京都福祉保健局「療養に備えて準備をしておきましょう」

備えたほうが良い「薬類」

新型コロナだけでなく、持病のケアも大切です。服用中のお薬がある方は、2週間分程度を準備しておきましょう。

持病がない方でも、いつも飲んでいる市販薬がある場合は、同様に準備しましょう。

新型コロナ(変異株オミクロン含む)は高熱が出ることもあります。解熱鎮痛薬も準備しておくよう、東京都福祉保健局では周知をしています。

給与、保険等の金銭面、そして生活面での備えを万全にするだけでなく、日々の感染防止対策も引き続き行いましょう。感染しない、拡大させないことが一番重要なことですよね。

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