保険を見直すことで得られる3つのメリットと予想外のこと

                 

加入している保険を見直すと、一般的には3つのメリットがあります。しかし、すべての保険が見直しによってメリットを受けられるとは限りません。

そこで、保険を見直すことで得られる3つのメリットと、保険の見直しをするときに注意しなければいけない予想外のことについてお話したいと思います。

保険を見直すことで得られる3つのメリット

保険を見直すことで、次の3つのメリットを得ることができます。

1. 保障をより良いものにすることができる

保険の見直しをすることで、保障の過不足を確認できます。そして足りない保障を足したり、過剰な保障を削ったりすることで最適な保障の形 にすることができます。

また、加入時に希望した内容の商品がなかった場合でも、見直しの際に新しい条件の良い商品が見つかる場合もあります。

2. 保険料が下がる可能性がある

保険の見直しをすると、それまで支払っていた保険料が下がる可能性があります。特に新しい商品に加入し直すとき、同じような保障内容でも予定利率 ※が高いなどの理由で保険料が下がる可能性があります。

※予定利率とは、保険会社が運用するときに約束する利率のことで、保険料を決定する際の前提となるものを言います

また、複数の保険に加入している場合、1つの商品で保険料が上がったとしても別の商品で大幅に保険料を下げることができて、トータルで支払う保険料を下げることができることもあります。

ですから、保険に複数加入しているときは1つの商品だけでなく加入しているすべての商品の見直し(保障内容の確認)をすることをおすすめします。

3. 自分の保険に関する知識が深くなる

保険の見直しをすると、自分の保険と向き合う時間ができます。すると、「なぜこの保険を選んだのか」「どの保障がどれくらい必要か」など自然と考えることでしょう。

すると、今まで考えていなかった(もしくは忘れていた)自分の保険に関して興味を持つようになり、保険に関する知識が深くなります。保険に関する知識が深くなると、無駄な保険に加入することがなくなったり、少しでも保障内容の優れた保険を見つけることができるようになったりもします。

保険の見直しで注意すべき予想外のこと

保険の見直しをすることで得られるメリットは今説明した通りですが、実は見直しをするうえで注意すべきことが出てくることは知っていますか?

貯蓄タイプの保険は解約をすると損をする場合がある

終身保険などの貯蓄タイプの保険は、長期間継続することで解約返戻金が貯まり、保険料の払込期間満了以降は解約返戻金が保険料の総支払額を超えることもあります。

このような貯蓄タイプの保険は保険料払込期間中に解約をすると、解約返戻金がそれまでに支払った保険料の総支払額を下回り「損」をしてしまいます。ですから、保険の見直しをする際には貯蓄タイプの保険は慎重に行うようにしましょう。

ただし、保険料の支払いが厳しい場合は、保険金額を減額し保険料を下げる見直しをすることができるということも覚えておくと良いでしょう。

見直しが「転換」だと大損する可能性が高い

「転換」とは、いわば車の下取りと似たようなもので、加入している保険の積立部分を下取りに出して(保険料の一部に充当し)、同じ保険会社で新しい保険に入り直すことを言います。一度転換すると元の契約は消滅し、元に戻すことはできません。

転換をすると、それまで加入していた契約よりも予定利率の低い商品に誘導されることが多く、予定利率が低くなると保険料が高くなってしまうことに加え、それまで積立部分にあった解約返戻金を下取りに出してしまうので、解約をした場合には解約返戻金がほとんどなくなってしまいます。

このように、見直しと思ったら転換で損をしたということにならないように、保険の見直しをするときは必ず加入している保険会社とは別の保険会社の商品に見直すようにしましょう。

健康状態によっては新たに保険に加入できない場合がある

いくら保険の見直しをしようとしても、健康でなければ新しい保険に加入できない可能性があります。どんなに保障内容が良くなったり保険料が下がっても、加入時の健康告知に該当してしまえば、最悪の場合は見直しができず、そのまま加入している保険を続けなければいけなくなってしまいます。

このように、保険の見直しをするときは自分の健康状態によっては新しい(希望する)保険に加入できない可能性があることを覚えておきましょう。

保険の見直しは転換に気を付ければメリットのほうが多い!

保険の見直しは、契約している保険会社で行う転換に気を付ければ、メリットのほうが多いのではないでしょうか。

最後に気を付けなければいけない点をもう1つご紹介します。それは、新しい保険に加入する前に契約している保険の解約をしないことです。理由は、もし健康上の問題で新しい保険に加入できなかったとき、その前に加入している保険を解約してしまうと「無保険」になってしまうからです。

初めて保険の見直しをする方、もしくは専門家にきちんと相談して決めたいという方は、お金と保険のプロであるFPに相談すると良いでしょう。

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執筆者プロフィール

保険マンモス編集部

元出版社の編集者兼ライター2人と、外資系生命保険会社と乗合代理店合わせて約20年の募集人経験を持つライター。全員がFP資格を持ち、保険マンモスのサイト全般の執筆を担当。

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