キャンプやアウトドアの人気が増加しています。
下表は1年間に1回以上オートキャンプ※1をした人数の推移です。
2020年は新型コロナウイルスによる外出自粛で全国的にレジャー人口が減少していますが、2012年から2019年までは右肩上がりで増えています。
キャンプやアウトドアをする人に向けた少額短期保険「キャンプ保険」※2は、キャンプやアウトドアの際に起こりうる事故やケガ、備品の故障などを補償する保険です。
ここでは、キャンプやアウトドアではどんなトラブルが起こるのか、キャンプ保険はどんな保険かをご紹介し、キャンプ保険の必要性を考えます。
一般社団法人日本オートキャンプ協会調べ(単位 横軸:年/縦軸:万人)
※1 自動車を使用したキャンプ
※2 名称は各保険商品によって異なります
キャンプやアウトドアで起こりうる6つのトラブル
キャンプ保険が必要かどうかを考える前に、キャンプやアウトドアの際にありがちなトラブルを見てみましょう。
起こりうるトラブルがキャンプ保険で補償されれば、キャンプ保険は必要ということになりますよね。
キャンプやアウトドアで起こる可能性のあるトラブルには、下記のようなものが挙げられます。
- テント等を固定する杭(くい)が車のタイヤに刺さりパンク
- 所持品が壊れた(テントやカメラなど)
- 子どもが別の家庭の所持品を壊した
- キャンプ場で借りた備品を壊した
- 持ってきた所持品を盗まれた
- 所持品をキャンプ場に忘れた
- 自身や家族がケガをした
- 遭難等で救助を要請
カテゴリ分けすると、下記のとおりです。
- 自動車のトラブル
- 所持品の破損
- 所持品の盗難・紛失・忘れ物
- 他者の所持品を破損
- ケガ
- 救助の要請
キャンプ保険はこれらのトラブルを補償できるのでしょうか。
キャンプ保険はどんな保険?
少額短期保険「キャンプ保険」は、各社から様々な名称で販売されています。
少額短期保険とは、保険金額が少額で、保険期間が短期の保険のこと。
生命保険や医療保険と違い、本稿のようなキャンプや旅行、結婚式等、限定された状況での補償に特化している保険です。
それではキャンプ保険の詳細について、下記を順に見ていきましょう。
- 補償範囲と保険金額
- 保険料
- 加入方法
キャンプ保険は、名称も保障範囲も保険金額も、保険会社によって大きく異なりますので、例を挙げていきます。
キャンプ保険の補償範囲と保険金額
前章で挙げたキャンプやアウトドアで起こりうる6つのトラブルが補償されるか、表にまとめました。
トラブル内容 | キャンプ保険の補償有無 | 補償金額 |
---|---|---|
1.自動車のトラブル | × | - |
2.所持品の破損 | 〇 | 上限5万円など |
3.所持品の盗難・紛失・忘れ物 | △ 紛失・忘れ物は対象外 |
10~30万円など (盗難補償のみ) |
4.他者の所持品を破損させた | 〇 | 上限1,000万~1億円など |
5.ケガ | 〇 | ケガの入院日額2,000円など |
6.救助の要請 | 〇 | 上限200~1,000万円など |
※補償金額は保険商品によって異なります
1.自動車のトラブル
キャンプ保険ではほとんどの場合、補償されません。
代わりに自動車保険が補償します。ただし、タイヤ交換などは、保険加入者に無料サービスされる場合がありますが、保険商品によって異なります。ご加入中の自動車保険の補償内容や付帯サービスをご確認ください。
2.所持品の破損
キャンプ保険で補償される可能性が高いです。
保険金額は各商品によって異なり、「補償上限金額5万円」や「修理費用実費から一定の免責金額を除いた金額を補償」などさまざまです。
3.所持品の盗難・紛失・忘れ物
盗難に関してはキャンプ保険で補償される可能性がありますが、紛失・忘れ物を補償するものはないようです。
盗難の補償は「携行品損害保険」と呼ばれることもあり、保険金額は各プランの保険料に応じて異なります。例えば月額340円の保険料プランの場合は上限10万円、月額510円の保険料の場合は上限30万円などです。
注意点としては、補償対象外の物品があること。例えばカメラやキャンプ用品は対象でもPCやタブレット、携帯電話などは対象外としている商品が多いようです。
4.他者の所持品を破損させた
キャンプに来ていた一般の人の所持品や、キャンプ場のレンタル備品を破損させてしまった場合は、キャンプ保険で補償されます。
保険金額上限は1,000万円や1億円など、保険商品によって異なります。
5.ケガ
ほとんどの場合、キャンプ保険で補償されます。
保険金額は保険商品およびケガの治療程度によって異なり、例えば「ケガによる入院補償日額2,000円」や「入院・手術の合計金額上限80万円」などのものがあります。
6.救助の要請
遭難等で救助を要請した場合、多額な費用を請求されることがありますが、この「救助者費用」もキャンプ保険で補償されます。
この保険金額は保険商品や保険プランによって異なりますが、上限200万円から1,000万円まで幅広くあります。
キャンプ保険の保険料
キャンプ保険の保険料は各商品によって異なります。
例として、3泊4日のキャンプに4人家族の補償とした場合、1,372円の商品や3,920円の商品などがあります。
補償内容や保険金額は商品によって異なるため、保険料だけでなく各商品の内容を比較することをお勧めします。
キャンプ保険の加入方法
キャンプ保険はインターネットで加入するのが主流です。
キャンプ用品メーカーでは会員顧客向けにキャンプ保険を取り扱っている企業もありますので、お気に入りのメーカーで取り扱いがあるか、調べてみてもよいかもしれません。
キャンプ保険は必要?今加入している保険で賄える可能性あり
キャンプ保険が必要かどうかを判断するために、よくあるトラブルとキャンプ保険の補償内容を照らし合わせた結果、ほとんどの場合で補償されることが分かりました。
そのため「キャンプ保険は必要」といえますが、ご自身やご家族によって考え方はさまざまです。保険料と補償内容をみてよく検討しましょう。
注意点としては、キャンプ保険でなくても、すでに加入中の保険で補償される項目があるということ。
それは、下記の3つです。
3.所持品の盗難・紛失・忘れ物
4.他者の所持品を破損させた
5.ケガ
※自動車トラブルは自動車保険での補償のため除外します
「3.所持品の盗難・紛失・忘れ物」「4.他者の所持品を破損させた」場合はそれぞれ「携行品損害保険」および「個人賠償責任保険」で補償が可能です。
「携行品損害保険」「個人賠償責任保険」ともに、自動車保険や火災保険等の特約として加入している場合があります。
「5.ケガ」については、傷害保険や医療保険、子どもの場合は「子ども保険」で補償されるでしょう。
キャンプ保険の加入の前には、一度、加入中の保険と補償内容が重複していないか確認しましょう。
もし上記のように加入中の保険で賄える補償だけで良いと判断した場合、保険料を無駄に支払うことになってしまいます。
すでに加入中の保険の補償内容が分からないという場合は、一度保険のプロであるFPに保険内容を確認してもらうという方法もあります。
キャンプ保険との兼ね合いだけでなく、生命保険や医療保険、損害保険を総合的にみて、もし保障・補償の重複や過不足があった場合は見直すことで適正化できるでしょう。
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ぜひ一度ご相談ください。
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