近年の銀行預金は超低金利。100万円預けていても、1年につく利息が10円や20円という時代です。
銀行預金で「お金をふやす」ことは当面不可能と言ってよいでしょう。
そのため、最近は投資・資産運用の必要性を感じる方が増えているようです。
しかし、投資には必ずリスクが伴います。
お金をふやしていくうえで、「自分がどれくらいのリスクをとれるか」(=リスク許容度)を知ることは、非常に重要です。
このページでは投資・資産運用を始める前の必須知識「リスク許容度」について解説しています。
大きな失敗を防ぐためのとても大事な考え方なので、必ず最後までご覧ください。
投資する前に要確認!あなたはどれだけリスクをとれる?
分かりやすくするために、ここでは「損をする可能性」のことを「リスク」と呼ぶことにします。
リスクをとるからリターンを得られる
投資の仕組みをごく簡単に説明すると次のとおりです。
「値動きするものを買う。買った値段より上がれば儲けが出るし、下がれば損をする。」
投資商品は値動きするものなので、買うものの選び方やタイミングが悪ければ損をしてしまいます。
逆に言えば、「損をする可能性があるものを買うからこそ、儲ける可能性がある」ということ。
だからこそ、投資にはリスクが必ず伴うのです。
投資は自分のリスク許容度を知ることから始まる
上で説明したとおり、リスクとリターンは表裏一体です。
「リスクが大きいほどリターンも大きく、リスクが小さければリターンも小さくなる」というのが投資の原則。
これを聞くと、「儲けは多いほうがいいけど、どれくらいのリスクをとればいいのかわからない!」と悩むかもしれません。
そのため、投資のスタートは自分がとれるリスクの大きさ、つまりリスク許容度を知ることから始めなければいけません。
自分のリスク許容度を超えた投資をしてしまうと、失敗したときのダメージが大きすぎて、人生に行き詰まってしまうおそれがあります。
リスク許容度がわかれば、投資の「軸」が決まる
リスク許容度を数字で示せるような、統一的な指標はありません。
とはいえ、「高め」「低め」くらいだけでも知っておけば、無謀な投資をしたり、もったいない資産運用をしてしまったりといった失敗を避けやすくなります。
自分のリスク許容度を知る方法
リスク許容度は、お金にかかわるさまざまな要素から総合的に決まります。
リスク許容度が高いほど、より大きなリスクに耐えられるということです。
リスク許容度にかかわる要素
リスク許容度をはかる主な要素は次のとおりです。
- 年齢
- 家族構成
- 収入
- 保有資産
- 性格
- 投資経験
年齢
若い人の方が、リスク許容度は高くなります。
投資は運用期間が長いほど成功しやすい傾向があるので、損失が出たとしても、資金が必要な時期までにリカバーする時間があるからです。
家族構成
扶養家族が少ない方が、リスク許容度は高くなります。
生活費が少ないほど、損失を負ったときに生活に困る可能性が低いからです。
収入
年収が多いほど、リスク許容度は高くなります。
損失を負っても、稼ぎでリカバーする力が強いからです。
保有資産
資産が多いほど、リスク許容度は高くなります。
損失を負っても、生活できるだけの財産を残せる可能性が高いからです。
性格
資産額の変動を気にしない人ほど、リスク許容度は高くなります。
投資商品の値動きが大きいと、損をするおそれからストレスを感じてしまう人もいるからです。
投資経験
投資経験がある人ほど、リスク許容度は高くなります。
金融や相場の知識があれば、大きな損失を負う可能性が低いからです。
ただし、自分の実力を過信しないよう注意が必要です。
リスク許容度の比較例
上の要素を検討したリスト許容度の考え方の例をあげてみます。
※以下はあくまで例です。個人の状況や考え方により投資額の目安は異なります
25歳独身男性(子なし)の場合
「収入は少ないけれど、老後まで40年もある。当面使わない分の貯金は、ある程度リスクをとった運用に回せそう」
30歳共働き世帯(子1歳)の場合
「2人分の収入があるけど、貯金はまだ少ない。子どもの教育費準備は低いリスクの運用で備えたほうがよさそう。老後までは時間があるから、老後資金準備はもう少しリスクをとった運用ができる」
50歳正社員&パート夫婦世帯(子ども独立済)の場合
「収入も貯金もそれなりにあるけれど、老後資金をもう少し貯めて安心したい。リタイアまでの期間はあまりないので、暴落で資産が大きく減らないようにリスクは抑えめにしたほうがいいかも」
リスク許容度に合った投資とは?
自分のリスク許容度の高さがわかっただけでは、投資にはなりません。
なぜなら、投資商品を買わなければ始まらないからです。
では、どんな投資商品を買えばいいのでしょうか?
リスクの大きさに合った投資商品を選ぶことが重要
株式や不動産など、投資商品にはさまざまなものがあります。
下の図のように、投資商品それぞれにリスクの高さのおおまかな傾向があります。
投資商品ごとのリスク・リターンの傾向
※あくまで傾向です。実際のリスクの高さは個別商品ごとに異なります
実際に個別の商品を買うときには、しっかりとリスクを見極める必要がありますが、まずは上の図をもとに、大まかな方針を決めるとよいでしょう。
なお、FXや仮想通貨(暗号資産)は値動きが激しすぎるため、安定的にお金をふやしていくのには向きません。
将来のお金の計画をプロに無料で相談できる!
投資方針を決めたり、どの投資商品を買うかを決めるのは、お金の専門的な知識がないとなかなか難しいものです。
「やっぱり投資は難しそう…」「お金はふやしたいけど損をするのがこわい…」という方は、ぜひ一度、FP(ファイナンシャルプランナー)にご相談ください。
FPはお金のFPはお金の幅広い知識を持っているので、あなたのリスク許容度に合った投資や、保険を活用した資産運用のアドバイスをすることができます。
ご加入中の保険の見直しにもご対応できるので、保障のムダを見つけて保険料を安くできれば、家計の改善にもつながります。
保険マンモスでは優秀なFPを無料でご紹介していますので、保険相談をぜひ一度ご利用ください。
執筆者プロフィール
三嶋裕貴
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。出版社に勤務したのち、保険マンモス専属ライターとして入社。
お金の失敗を防ぐための保険選びや見直し方、資産運用などの記事を執筆。
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