配当金のしくみ

                 

支払った保険料の中から、後日お金が戻ってくるケースがあることをご存じですか?

保険金の請求に該当する事象が発生しない場合でも、保険によっては支払った保険料の中から、後日「配当金」が戻ります。

剰余金が戻ってくる配当金

保険会社は、保険を募集して加入者から保険料を集め、将来の支払いに備えてお金を積み立てたり運用したりして、保険金の支払い事由に応じて保険金を支払うという業務を行います。

保険会社が業務を行っている中で余剰金が発生した場合に、保険契約者に配当金を分配します。

配当には、剰余金がどのようにして発生したかによって、下記のような種類があります。

配当 内容
費差配当 保険料の中には、保険会社が保険事業を運営するために必要な経費があらかじめ含まれています。

ところが、経費削減等の努力により、予定していたよりも経費を少なくできた場合には剰余金が生まれます。その剰余金からの配当を費差配当といいます。
死差配当 保険会社は、統計データを基に作成される生命表から将来の死亡者数を予測して保険料を計算します。その時に使われる死亡の確率を予定死亡率といいます。

そして実際の死亡率が予定死亡率よりも低かった場合に、剰余金が生まれます。その剰余金からの配当を死差配当といいます。
利差配当 保険会社は加入者から集めた保険料を運用しています。そしてその運用利率を、あらかじめ予定利率として決めておき保険料から割り引いています。

実際の運用成績がよくて予定利率以上の利回りがあった場合に剰余金が生まれます。その剰余金からの配当を利差配当といいます。

ご注意ください

すべての保険に配当金があるわけではありません!保険には、上記のような配当がある「有配当保険」と配当がない「無配当保険」があります。

配当のある保険とない保険

有配当
保険
3利源配当
タイプ
決算時に、費差配当、死差配当、利差配当を集計して配当を支払います。
利差配当
タイプ
利差配当を分配する仕組みの保険です。
無配当保険 配当がない保険ですが、もともと有配当保険よりも保険料が割安となっています。

※配当の時期は毎年の決算ごと、3年ごと、5年ごとなど保険商品によって異なります。

配当金がない保険は、その分保険料が割安になっていることもあります。

「配当金があるから得、ないから損」と決めつけてしまわないように注意しましょう。

配当にとらわれすぎず、保険の中身が自分に合っていることを第一に考えましょう。

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