結婚は保険について考えるタイミングです。
これから二人で家計をともにしていくにあたり、病気やケガ、万が一の時でも配偶者がお金の面で困らないようにするため、保険が有益です。
とはいえ、ご自身で保険選びをするのが初めての方は多くいらっしゃると思います。
そこで、子どものいない新婚のご家庭向けに、共働きと片働き・自営業の2つの世帯タイプ別のおすすめ保険をまとめました。
結婚した時の保険選びの考え方等、基本情報については、「結婚したときの保険の見直し・保険の選び方とは」をお読みください。
共働き世帯におすすめの保険
共働き世帯におすすめの保険は以下の3種類です。
- 医療保険
- がん保険
- 就業不能保険
共働き世帯の保険選びで大切なのは、働けなくなった時の保障です。
特に二人分の収入をもとに住居費や生活費を設定しているご家庭ですと、どちらか一方が働けなくなった場合に家賃や住宅ローンの支払いが滞ったり、生活レベルを大きく落とす必要が出てきます。
二人の収入差が大きい場合、収入の多い方が働けなくなると、家計に大きなダメージとなります。
傷病手当金という公的保障はありますが、下記の条件に当てはまらない場合は支給されません。
- 連続する3日間を含めて4日以上仕事に就けない
- 病気やケガで休んでいる間の給与支払いがない
この条件に当てはまらなかった場合を踏まえ、保険に入っていた方が安心ですね。
順に見ていきましょう。
医療保険
幅広い病気やケガに対応する保険です。入院、手術の保障を始めとして、先進医療への保障も特約でつけられます。
最近では通院保障の特約をつける場合もあります。下図のように、入院日数は年々短くなっており、退院後に通院で治療をすることが多くなっているからです。
入院日数は平成2(1990)年から平成29(2017)年の17年で、15.6日も短くなっています。
退院患者の平均在院日数
厚生労働省「平成29年(2017)患者調査」をもとに作成
- ※病院、一般診療所の総計
- ※各年9月1日~30日に退院した人が対象
- ※平成23年は、宮城県の石巻医療圏、気仙沼医療圏及び福島県を除いた数値
医療保険や後述するがん保険に入っていれば、入院時のベッド代や食事代、通院時の交通費等の雑費も保険でカバーすることができます。これらの雑費は意外と高額になるので、保険に入っておくと安心です。
がん保険
医療保険との違いは、がんに特化しているという点です。反面、がん以外の疾患への保障はありません。
特にがん診断給付金がある商品がおすすめです。がんと診断されると給付されるので、入院の準備等に使うことができます。
その他の保障では医療保険と同様に手術給付、入院給付、通院給付、先進医療特約などがあり、いずれも「がん」の場合のみ適用されます。
がんは治療と仕事を両立していく時代と言われています。入院日数は先述のように短くなり、通院しながら治療していくことを想定し、通院保障をつけたほうが良いでしょう。
がん保険は特に、20~30歳代の奥様におすすめしたい保険です。
というのは、20~39歳の男女のがん罹患者のうち約8割が女性(下図)で、中でも乳がんが一番多いという結果が出ているからです。
39歳以下の男女別がん罹患者数
出典:国立がん研究センター「院内がん登録 小児・AYA世代がん集計について」(自施設初回治療開始例 62,301例、0歳~39歳、2016-2017年)
第1子出生時の母の平均年齢は30.7歳※なので、これから子育てという時期にがんに罹患する可能性があることを考えておいたほうがよいでしょう。
※ 厚生労働省「平成30年人口動態統計」
就業不能保険
ケガや病気で働けず(保険会社の定める就業不能状態)、長期間収入が得られない場合に保障される保険です。
先述のように「傷病手当金」の条件に当てはまらなかったり、傷病手当金だけでは生活費が不足する場合に心強い存在です。
保険金額は10~50万円程度と幅広く、家族構成や収入に合わせて設定できます。
医療保険では「長期療養」が保障されないので、使い分けることができます。
ただ「保険会社の定める就業不能状態」は条件が厳しいことがあるため、保険商品の条件を細かく確認することが大切です。
保険をあてにしていたのに、条件に該当せずに保険金を受け取れないことがあるからです。
片働き・自営業世帯におすすめの保険
夫婦のうちどちらか一方が扶養に入っている、もしくは自営業のご家庭におすすめの保険は以下の通りです。
- 医療保険/就業不能保険
- 生命保険(終身)
- 収入保障保険
- がん保険
片働き・自営業世帯の保険選びで大切なのは、収入を担っている人が働けなくなった時、そして万が一死亡した時の保障です。
特に自営業世帯の場合、会社員・公務員世帯に比べると公的な保障が少ないため、保障は充実させることをお勧めします。
各世帯タイプ別の公的保障情報は「結婚したら保険に入るべき?入っていないとどうなるの?」をご確認ください。
おすすめの保険をみていきましょう。
医療保険/就業不能保険
主に家庭の収入を担っている人が働けなくなった時に治療費や生活費をカバーしてくれる保障です。
各保険の詳細は、前項「共働き世帯におすすめの保険」に記載しています。ご確認ください。
生命保険(終身)
病気やケガの保障の次に優先すべきは、もしもの時のこと。死亡した場合の生命保険です。
新婚のときには配偶者が死亡することなど考えたくないことですが、残された配偶者がお金の面で困らないために、しっかり考える必要があります。
終身タイプの生命保険は、死亡時の「死亡保険金」、解約時の「解約返戻金」いずれかを受け取れる、貯蓄タイプの生命保険。
死亡時の保障だけでなく貯蓄も兼ねられるため、のちのちの老後資金等に活用することが可能です。
解約返戻金については注意が必要です。解約時期によっては支払った保険料を下回る可能性があるためです。
収入保障保険
収入保障保険は、死亡保障です。被保険者が死亡した場合、保険金を毎月分割で受け取ることができます。
(一括受取も可能ですが、その場合は毎月分割で受け取るよりも総受取金額が少なくなるのでご注意ください)
死亡保険金が一度に全額支払われると、計画的に活用することができない場合があります。収入保障保険はお給料のように毎月払いのため、使いすぎをふせぐことができます。
保険料がほかの生命保険に比べて割安というメリットもあります。
混同されることの多い就業不能保険との違いは、病気やケガで長期療養するときの保障ではないということ。収入保障保険はあくまでも死亡時の保障※です。
※病気やケガによる長期療養時の保障を特約でつけられる商品もあります
すべての世帯共通でおすすめの保険
世帯のタイプを問わずに考えたほうがよい保険が、損害保険です。自動車保険や、火災保険、地震保険があります。
どれも、自動車や住居等の持ち主が変わった場合に、契約者の名義を変更しましょう。新しくこれらを購入する場合は、新規に加入しましょう。
既存の保険の見直しも忘れずに!保険選びに迷ったときは?
結婚前に加入していた保険がある方も多くいらっしゃると思います。
結婚をしたら、世帯の収入やお二人のお仕事状況に応じて、それらの保険を継続するか解約するか、新たに加入する保険をどれにするか決める必要があります。
このページでおすすめした保険は、あくまで一般的なケースをもとにしたものです。ご家庭ごとに保障の優先順位は変わってきます。
各ご家庭の状況や考えを反映した最適な保険プランを作るのはとても難しいこと。
優先順位付けは意外と難儀するものですし、保険商品ごとの特徴がさまざまなことも保険選びをややこしくする要因です。
そんな時は保険のプロであるFPがサポートしますので、ぜひご相談ください。
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