
「節約だけでは将来が不安」「預金の利息では物価上昇に追いつけない」
そんな声が年々増えています。
実際、2025年の普通預金金利は大手行で年0.2%前後にまで上昇した一方、同年4月の消費者物価指数は前年同月比3.6%台の上昇となりました。
数字だけを見ると、「預けたお金の実質価値が縮む」状態です。
そこで注目されるのが資産運用。
しかし検索すると手法は山ほどあり、専門用語も多く「自分に合う方法がわからない」と戸惑う方が大半です。
本コラムでは、そのような方のために年代・資金別のシミュレーションを交えながら「自分に最適な運用スタイル」を探す道筋を示します。
同時に「守り」である保険とのバランスも整理し、家計をトータルで整えるアプローチをご紹介いたします。
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資産運用と保険、役割のちがいを整理しよう
攻めの運用・守りの保険
資産運用は「お金を育てる」行為、保険は「万一に備えて家計を守る」しくみです。
両者を車の両輪のように併用すると、長期の資産形成が揺らぎにくくなります。
運用がうまくいっても、不測の事態で生活費や投資資金を取り崩すようでは本末転倒です。
まずは家計の安全網として保険を整え、そのうえで余裕資金を育てる。
この順番を意識しましょう。
項目 | 資産運用 | 保険 |
---|---|---|
主目的 | お金を増やす・守る | 収入減や医療費などのリスクを移転 |
リターン | 市場変動と連動(収益とリスクが一体) | 契約条件に該当した場合に給付 |
期間 | 目的次第で短〜長期 | 契約期間中(定期/終身など) |
コスト | 信託報酬・売買手数料等 | 保険料 |
資産運用を始める前の3ステップ
① 目的と金額を数値化する
「老後までに3,000万円」「5年後に教育資金300万円」など、「いつ」「いくら」を明確にするほど適切なリスク水準が見えます。
② タイムホライズン(運用期間)を決める
期間が長いほど価格変動が平均化され、複利効果も期待できます。逆に3~5年以内に使うお金は値動きが小さい手段で管理しましょう。
③ リスク許容度を測る
投資金額だけでなく、価格が上下したときの心理的ストレス耐性も自己診断が必要です。「夜ぐっすり眠れる範囲」こそ、長期運用を続けるカギになります。
小さな一歩から
これら3点をノートに書き出すだけでも頭が整理されます。
資産運用は「準備8割」
慌てて商品比較を始めるより、まずは自分のゴールを言語化することが近道です。
100万円、500万円、1000万円、元本別のモデルプラン
「手元資金に合わせて、どんな配分を組めばいいのか」
ここでは100万円・500万円・1000万円の3パターンで長期(10年)運用をイメージしてみます。
想定利回りは年3%で統一し、手数料や税金は考慮していません。
実際の成果は市場変動や商品コストによって上下する点にご注意ください。
元本 | コア運用の例 | サテライト運用の例 | セーフティ資金 | 10年後の目安(年3%) |
---|---|---|---|---|
100万円 | 新NISA(全世界株式型インデックス)70% | ― | ネット銀行定期30% | 約134万円 |
500万円 | インデックス投信(株式+債券)65% | 国内外REIT・高配当ETF25% | 個人向け国債(変動10年)10% | 約672万円 |
1000万円 | インデックス投信(株式+債券)70% | 高配当ETF20% | 個人向け国債(変動10年)10% | 約1344万円 |
モデルプランの読み方と活用ポイント
- 100万円モデル
少額でも「非課税+長期」の新NISAを核に据え、30%を高利回り定期に置くことで突然の出費に備えます。 - 500万円モデル
資金に余裕がある分、REITや高配当ETFを加えてインカム(配当・分配金)の柱をもう一本。個人向け国債を10%組み込み、元本安定性も確保します。 - 1000万円モデル
基本構成は500万円モデルと同じですが、資金が多いぶんサテライト比率を抑え、コア運用を厚めに。長期国際分散を中心に据えることで、価格変動リスクを穏やかにしつつ複利成長を狙います。
ここで示した配分比率や金額はあくまで一例です。
家族構成、収入の安定度、住宅ローンの有無などによって「守り」と「攻め」のバランスは変わります。
気になる方は、ライフプランと併せたシミュレーションを行い、無理のない範囲からスタートしましょう。
年代別ロードマップ、ライフイベントと両立させるコツ
30代:時間を味方に積立ブースト
キャリア初期の収入アップは積立額に回すと効果絶大。
新NISAを上限まで活用し、20〜30年の複利パワーを取り込みましょう。
スキルアップなど「自己投資」も並行すると、生涯収入そのものが伸びる点も忘れずに。
40代:教育費ピークへの備え
子どもの進学費用と住宅ローンが重なる世代。
6〜12か月分の生活費を現金で持ち、残りを運用に回すと心理的負担が軽減されます。
ローン繰上げ返済と運用利回りを年1回見比べる「家計健康診断」を習慣に。
50代:守りを固めつつ成長を取り込む
退職金制度や企業型DCの資産配分を見直し、債券比率を30〜40%へ。
医療・介護など今後増える支出を試算し、必要保障額を再確認すると安心です。
60代:取り崩しフェーズの設計
公的年金受給額と生活費のギャップを把握し、目先5年分は安全資産で確保。
残りの資産を緩やかに運用しながら、相続・贈与を専門家と一緒に計画するとトータル負担を抑えられるケースが増えています。
「年代別ロードマップ」をまとめると
年代を重ねるごとに「守り」の比率が高まり、運用のリスクは少しずつ下げていくのが一般的な流れです。
ライフステージに合わせて資産配分を微調整しながら、無理のないペースで実行していきましょう。
長期運用を続けるための「仕組み化」
相場は短期で上下しても、長く続ければ「利益がさらに利益を生む複利」が効きやすくなり、値動きも平均化されて損失のブレが小さくなる。
これが長期運用が有利と言われる理由です。
そこで役立つのが、意志に頼らず続けられる仕組みをあらかじめ整えること。
以下の3つのヒントを参考にしてみてください。
- 自動積立
給料日の翌日に口座から引き落とす設定にすると、「余ったら投資」より継続しやすくなります。 - 配当・分配金の再投資
受け取らずに自動で再投資を選択すれば、複利効果を最大限に活かせます。長期投資の王道です。 - 自動リバランス
ロボアドバイザーや企業型DCの自動調整機能を使うと、市場が急変しても慌てずに資産配分をキープできます。
控えたいケースと注意点
- 短期集中の一点買い
値動きが激しい銘柄に全資金を投入すると元本毀損のリスクが跳ね上がります。 - 高コスト商品の乱用
長期保有の場合、手数料差が最終リターンに大きく響きます。 - 高レバレッジ取引
為替の急変や追証リスクを十分理解していない場合は避けるのが賢明です。 - 情報源の偏り
SNSの推奨銘柄は必ず複数ソースで確認し、裏付けを取りましょう。
リスクは「付き合い方」が大切です。
ゼロにはできませんが、分散と情報収集でコントロールは可能です。
まとめ:今日からできる3つのアクション
- 目的と期限を紙に書き出す
- 新NISA口座を開設し、少額から積立をスタート
- 現在の保険証券を手元に用意し、保障内容をチェック
資産を「育てる」「守る」の両輪がそろえば、将来の安心感はぐっと高まります。
今日の小さな一歩が10年後、20年後に大きな差となるはずです。
将来の安心は、今日のアクションから
資産を育て、家計を守る「賢い選択」をぜひ始めてみましょう。
ご留意ください
本コラムは資産形成と保障設計を検討する際の一般的な情報提供を目的としています。
具体的な金融商品の運用成果を保証するものではなく、最終的なご判断はご自身の責任で行ってください。
保険商品の選定は法令・約款に基づく適合性確認が必要です。
参考・出典
- 1. 日本銀行「主要時系列統計データ表」
(https://www.stat-search.boj.or.jp/ssi/mtshtml/ir02_m_1.html?utm_source=chatgpt.com) - 2. 総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国2025年(令和7年)4月分」
(https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf?utm_source=chatgpt.com) - 3. ロイター「メガバンク、普通預金金利を0.2%に引き上げ」
(https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/A33HVUQBT5LFNB7W4MQFV6JJYA-2025-01-24/) - 4. 金融庁「NISA特設ウェブサイト」
(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html) - 5. 国民年金基金連合会「iDeCo 公式サイト」
(https://www.ideco-koushiki.jp/)
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