
「医療保険に入りたいけど、掛け捨てってなんだか損な気がする…」
「毎月保険料を払うなら、少しでもお得な方がいい!」
医療保険を検討する中で、「掛け捨て」という言葉を聞いて、こんな風に感じたことはありませんか?
確かに、支払った保険料が戻ってこない「掛け捨て」は、一見すると「もったいない」「損なのでは?」と思われがちです。しかし、本当にそうなのでしょうか?
実は、掛け捨て医療保険には、そのシンプルさゆえの大きなメリットがあり、多くの方にとって合理的な選択肢となり得ます。大切なのは、その仕組みや特徴を正しく理解し、ご自身のライフプランや価値観に合っているかどうかを見極めることです。
この記事では、メリット・デメリットの徹底比較から、後悔しないための賢い選び方、さらには「もったいない」と感じる方への新しい視点まで、わかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、掛け捨て医療保険があなたにとって本当に「損」なのか、それとも賢い選択なのか、きっと明確になるはずです。さあ、一緒に見ていきましょう。
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【仕組みを解説】掛け捨ての医療保険とは?
まずはじめに、「掛け捨ての医療保険」がどのようなものなのか、基本的な仕組みから確認していきましょう。
「掛け捨て」=保険料が戻らない、シンプルな保障
掛け捨て医療保険とは、その名の通り、支払った保険料が基本的に戻ってこないタイプの医療保険を指します。貯蓄機能を持たず、病気やケガによる入院・手術といった万が一の事態に備える「保障」に特化しているのが最大の特徴です。
具体的には、毎月(または毎年)一定の保険料を支払うことで、病気やケガで入院した場合に入院給付金が、手術を受けた場合に手術給付金が支払われる、といった仕組みです。
この保険料は、いわば「保障を買うための費用」と考えることができます。
途中で解約しても解約返戻金(かいやくへんれいきん)は無いか、あってもごくわずか。また、満期を迎えても満期保険金(まんきほけんきん)はありません。そのため、「掛け捨て」と呼ばれます。
「掛け捨て」が生まれた背景
なぜこのような「掛け捨て」の保険が生まれたのでしょうか?
それは、「保障」と「貯蓄」を分けて考えたいというニーズに応えるためです。
保険には、大きく分けて「保障機能」と「貯蓄機能」があります。すべてを保険でまかなおうとすると、どうしても保険料が高くなりがちです。
そこで、「万が一の保障は保険で確保し、貯蓄は預貯金や投資など、自分に合った他の方法で行いたい」と考える人々のために、保障機能に特化した掛け捨て型の保険が登場しました。
「もったいない」と感じる人が多い理由
掛け捨て医療保険に対して「もったいない」と感じる人が多いのは、主に以下の2つの理由からでしょう。
- 何もなければ保険料が戻ってこない: 健康で保険を使わなかった場合、支払った保険料が一切戻ってこないため、「支払った分が無駄になった」と感じやすい。
- 「貯蓄型」の存在: 支払った保険料の一部が積み立てられ、将来的に祝い金や満期保険金、解約返戻金として戻ってくる「貯蓄型医療保険」と比較してしまう。
確かに、目に見える形でお金が戻ってこないのは「損」に感じるかもしれません。しかし、本当にそう判断してしまって良いのでしょうか?次の章で、掛け捨て医療保険のメリットを詳しく見ていくことで、その考え方が変わるかもしれません。
本当に損?掛け捨て医療保険の5つの大きなメリット
「掛け捨て=損」というイメージを一旦脇に置いて、掛け捨て医療保険が持つ具体的なメリットを見ていきましょう。実は、多くの人にとって魅力的な点がたくさんあるのです。
保険料が比較的安い!家計に優しい理由
掛け捨て医療保険の最大のメリットは、何といっても保険料が比較的割安であることです。
貯蓄機能がない分、同じ保障内容であれば、貯蓄型医療保険と比較して月々の保険料を抑えやすい傾向にあります。
具体的な保険料は加入年齢、性別、保障内容、保険会社など多くの要因で変動しますが、例えば30歳男性が同程度の基本的な保障内容で比較した場合、掛け捨て型と貯蓄型では、月々の保険料に数千円から、場合によってはそれ以上の差が出ることもあります。年間で考えれば数万円、数十年の長期で見れば大きな差になり得るでしょう。
家計における固定費を少しでも抑えたいと考える方にとって、この保険料の安さは非常に大きな魅力と言えるでしょう。
必要な保障だけを選べるシンプルさ
掛け捨て医療保険は、基本的に「保障」に特化しているため、仕組みが非常にシンプルです。
「入院したら1日いくら」「手術したら1回いくら」といった基本的な保障に、必要に応じて先進医療特約や通院特約などを付加していく形が一般的です。
複雑な貯蓄の仕組みや運用利率などを気にする必要がなく、自分にとって本当に必要な保障は何かをじっくり考え、それに合わせて保障内容を設計しやすいのが特徴です。
ライフステージの変化に合わせて見直しがしやすい
私たちのライフステージは、就職、結婚、出産、子供の独立、退職など、時間とともに変化していきます。それに伴い、必要な保障の大きさや種類も変わってきます。
掛け捨て医療保険は、保険料が比較的割安で解約返戻金もないか少ないため、ライフステージの変化に合わせて保障内容を見直したり、他の保険に乗り換えたりしやすいというメリットがあります。
例えば、独身時代は最低限の保障で、子供が生まれたら保障を手厚くする、といった柔軟な対応が可能です。貯蓄型の場合、解約すると元本割れする可能性があるため、見直しにくいケースがあります。
貯蓄と保障を分けて考えられる合理性
「保険は万が一の保障、貯蓄はもっと効率の良い方法で」と考える合理的な方にとって、掛け捨て医療保険は非常に相性が良いと言えます。
掛け捨て医療保険で比較的割安な保険料で必要な保障を確保し、浮いた差額分を預貯金、NISA(少額投資非課税制度)、iDeCo(個人型確定拠出年金)といった他の金融商品で積極的に運用するという選択が可能です。
保険の貯蓄機能は、一般的に予定利率が必ずしも高いとは限らないため、より高いリターンを目指したい方やご自身で資産運用をコントロールしたい方には、この「保障と貯蓄の分離」が有効な戦略となります。
若い世代や貯蓄が少ない人でも備えやすい
若い世代や、まだ十分な貯蓄がない方にとって、高額な保険料は大きな負担となります。
掛け捨て医療保険であれば、手頃な保険料で万が一の医療費に備えることができるため、経済的な不安を軽減し、安心して日々の生活を送るための一助となります。
「保険に入りたいけど、保険料が高いのはちょっと…」という方にとって、最初の一歩として踏み出しやすい保険と言えるでしょう。
【注意!】掛け捨て医療保険の3つのデメリット
メリットが多い掛け捨て医療保険ですが、もちろんデメリットや注意点も存在します。「もったいない」と感じる理由にも繋がる部分ですので、しっかりと理解しておきましょう。
支払った保険料は基本的に戻ってこない
これが掛け捨て医療保険の最大のデメリットであり、「損」と感じる最大の理由です。
解約返戻金や満期保険金がないため、保険期間中に一度も保険金を受け取ることなく健康に過ごせた場合、支払った保険料は一切手元に戻ってきません。
「何もなかったら、ただ保険料を払い続けただけ」という事実に、割り切れない思いを抱く方もいるでしょう。この点を許容できるかどうかが、掛け捨て医療保険を選ぶ上での大きなポイントになります。
更新型の場合、年齢とともに保険料が上がる可能性
掛け捨て医療保険には、保険期間が一定期間(例:10年、15年など)で、その都度更新していく「更新型」と、保険料が加入時から変わらず一生涯保障が続く「終身型」があります。
「更新型」の場合、加入時の保険料は安く設定されていますが、更新のたびにその時点の年齢や保険料率で再計算されるため、一般的に年齢が上がるにつれて保険料も上昇していきます。若い頃は安くても、高齢になると保険料負担が重くなる可能性がある点に注意が必要です。
長期的に見ると支払総額が大きくなることも
「更新型」の掛け捨て医療保険で、高齢になるまで更新を繰り返した場合、総支払保険料が、貯蓄型医療保険の総支払保険料や、終身型の掛け捨て医療保険の総支払保険料よりも高くなるケースも考えられます。
ただし、これは一概には言えません。貯蓄型はそもそも月々の保険料が高く、終身型の掛け捨ては加入時の保険料が更新型より高めに設定されていることが多いため、保障内容や加入年齢、健康状態など、様々な条件によって変わってきます。
単純な総支払額だけでなく、いつ、どの程度の保障が必要で、そのためにいくら支払えるのか、という視点で総合的に比較することが重要です。
「掛け捨て」vs「貯蓄型」医療保険 徹底比較!
掛け捨て医療保険をより深く理解するためには、もう一方の選択肢である「貯蓄型医療保険」との違いを知ることが不可欠です。それぞれの特徴を比較し、どちらが自分に合っているか考えてみましょう。
比較項目 | 掛け捨て医療保険 | 貯蓄型医療保険 |
---|---|---|
保険料 | 比較的割安 | 比較的割高 |
貯蓄性 | なし (またはごくわずか) | あり (祝い金、満期保険金、解約返戻金など) |
解約返戻金 | なし (またはごくわずか) | あり (ただし早期解約は元本割れの可能性あり) |
満期保険金 | なし | あり (商品による) |
仕組みの複雑さ | シンプル | やや複雑 |
見直しのしやすさ | しやすい | しにくい (解約時のデメリットを考慮する必要あり) |
資金の流動性 | 保険料は消費 | 将来的に資金が戻る可能性がある (ただしタイミングは限定的) |
主な目的 | 万が一の保障を効率的に確保 | 保障と貯蓄を同時に準備 |
掛け捨て医療保険が向いている人の特徴
上記の比較を踏まえると、掛け捨て医療保険は以下のような方に向いていると言えます。
保険料をとにかく抑えたい人
月々の固定費を最小限にしたい、家計への負担を軽くしたいと考える方。特に、収入がまだ安定しない若い世代や、住宅ローンなど他の支出が多い方。
貯蓄は別で行いたい合理的な人
「保障は保険、貯蓄は投資や預貯金」と割り切り、それぞれを効率的に運用したいと考える方。保険の貯蓄性にあまり魅力を感じない方。
短期間だけ手厚い保障が欲しい人
子供が独立するまでの期間だけ、あるいは特定の期間だけ医療保障を手厚くしたいなど、期間限定で保障を確保したい方。
貯蓄型医療保険が向いている人の特徴
一方、貯蓄型医療保険は以下のような方に向いている可能性があります。
保障と貯蓄を一緒に準備したい人
万が一の保障と、将来のための貯蓄を一つの商品でまとめて準備したいと考える方。自分で計画的に貯蓄するのが苦手な方。
将来的に保険料の払い込みを終えたい人
一定年齢(例:60歳、65歳)までに保険料の払い込みを終え、その後も保障が続く、あるいはまとまったお金を受け取りたいと考える方(払込期間が短い商品は保険料が高めになる傾向)。
強制的に貯蓄する仕組みが欲しい人
毎月の保険料という形で、半ば強制的に貯蓄する仕組みを利用したい方。
損得だけでは決められない理由
掛け捨てか貯蓄型かを選ぶ際、単純に「どちらが得か損か」という二元論で判断するのは難しいものです。
なぜなら、個人の価値観、ライフプラン、経済状況、健康状態、そして「安心」に対する考え方が大きく影響するからです。
例えば、掛け捨てで浮いたお金を確実に貯蓄や投資に回せる自信がない人にとっては、貯蓄型の方が結果的に資産形成に繋がるかもしれません。逆に、投資リテラシーが高く、積極的に資産運用できる人にとっては、掛け捨てで保険料を抑え、残りを運用に回した方が有利になる可能性が高いでしょう。
大切なのは、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、「自分にとってどちらがより合っているか」という視点で選択することです。
【結論】掛け捨て医療保険の賢い付き合い方とは?
ここまで掛け捨て医療保険のメリット・デメリット、貯蓄型との比較を見てきました。では、結局のところ、掛け捨て医療保険とはどのように付き合っていくのが賢いのでしょうか?
「保障を買う」という考え方で納得感を
掛け捨て医療保険の「もったいない」感を解消する一つの考え方は、「保険料は、万が一の際に経済的な安心を得るためのコスト(費用)である」と捉えることです。
自動車保険を考えてみてください。多くの方は事故を起こさなければ保険料は戻ってきませんが、「万が一の事故に備えるための必要経費」として納得して支払っているのではないでしょうか。
医療保険も同様に、病気やケガという予測不可能なリスクに備え、高額な医療費負担から自分や家族を守るための「安心料」と捉えれば、掛け捨てであることへの抵抗感も和らぐかもしれません。
浮いた保険料をどう活用する?賢い資産形成のヒント
掛け捨て医療保険を選んで保険料を抑えられた場合、その差額分をどのように活用するかが重要になります。ただ消費してしまうのではなく、将来のために計画的に貯蓄や投資に回すことで、トータルで見てより大きなメリットを得られる可能性があります。
例えば、
- NISA(少額投資非課税制度): 年間投資枠内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。(※2024年から新NISA制度が開始されています。制度の詳細は金融庁のウェブサイトなどでご確認ください。)
- iDeCo(個人型確定拠出年金): 掛金が全額所得控除の対象となり、税制優遇を受けながら老後資金を準備できる私的年金制度です。
- 貯蓄性の高い他の保険: 医療保険は掛け捨てにし、死亡保障や学資保険などで貯蓄性のある商品を選ぶ。
- 預貯金: 流動性を確保しつつ、着実に資金を貯める。
これらの方法を組み合わせ、自分に合ったポートフォリオを組むことが、賢い資産形成の鍵となります。
「損」と感じるなら、自分に必要な保障を見直そう
それでも「掛け捨ては損だ」と感じる方は、もしかしたら自分にとって本当に必要な保障額や保障内容を見誤っているのかもしれません。
日本の公的医療保険制度(健康保険など)は非常に充実しており、高額療養費制度を利用すれば、医療費の自己負担額には所得に応じた上限が設けられています。まずは、こうした公的保障でどの程度カバーされるのかを理解することが大切です。
その上で、それでも不足すると感じる部分(差額ベッド代、先進医療の技術料、入院中の収入減少分など)を、民間の医療保険でどれだけ補う必要があるのかを具体的に考えましょう。
必要以上の保障をかけていれば、当然保険料も高くなり、「もったいない」と感じやすくなります。自分にとって最適な保障額を見極めることが、納得感のある保険選びに繋がります。
後悔しない!掛け捨て医療保険の賢い選び方5つのステップ
掛け捨て医療保険のメリットを活かし、デメリットを最小限に抑えるためには、賢い選び方を知っておくことが重要です。以下の5つのステップで、自分にぴったりの掛け捨て医療保険を見つけましょう。
ステップ1:自分に必要な保障内容を洗い出す(入院・手術・通院など)
まず、どのようなリスクに備えたいのか、必要な保障内容を具体的に洗い出します。
- 入院給付金日額: 入院1日あたりいくら必要か。個室を希望する場合は差額ベッド代も考慮。一般的には5,000円~10,000円程度が目安ですが、貯蓄額や公的保障を考慮して決めましょう。
- 手術給付金: 手術の種類に応じて一時金が支払われます。入院給付金日額の〇倍、といった形で設定されることが多いです。
- 通院保障: 退院後の通院や、入院を伴わない通院もカバーするかどうか。
- 三大疾病保障(がん・心疾患・脳血管疾患): 特定の病気になった場合に手厚い保障が受けられるか。
- 女性疾病特約: 女性特有の病気に対する保障を手厚くするか。
- 先進医療特約: 公的医療保険の対象とならない先進医療の技術料(全額自己負担)をカバーするか。
これらの中から、自分の健康状態、家族構成、経済状況、そして何よりも「何を一番心配しているか」を考慮して、優先順位をつけましょう。
ステップ2:保険期間はいつまで必要?(定期型・終身型の選択)
掛け捨て医療保険には、主に「定期型」と「終身型」の2つの保険期間があります。
- 定期型: 10年、15年、あるいは60歳まで、など保障期間が限定されています。保険料は加入時比較的安く、更新時に見直されるのが一般的です。
- メリット:若い頃の保険料が安い、ライフステージに合わせて見直しやすい。
- デメリット:更新時に保険料が上がる、高齢になると継続が難しくなる場合がある。
- 終身型: 保障が一生涯続きます。加入時の保険料は定期型(同年齢・同保障内容)より高めですが、途中で保険料が上がることはありません。
- メリット:一生涯の保障を確保できる、保険料が変わらない安心感。
- デメリット:加入時の保険料が比較的高め、途中で見直しにくい。
「いつまで保障が必要か」「保険料の支払いをどう考えるか」によって、どちらが適しているか変わってきます。例えば、子供が独立するまでなど特定の期間だけ手厚くしたいなら定期型、老後の医療費に生涯備えたいなら終身型、といった選択が考えられます。
ステップ3:無理のない保険料はいくら?予算を設定する
必要な保障内容と保険期間のイメージができたら、次に「毎月(または毎年)いくらまでなら無理なく保険料を支払えるか」という予算を設定します。
保険は長期間にわたって払い続けるものです。家計を圧迫してしまっては本末転倒です。収入と支出のバランスを考え、継続可能な金額を設定しましょう。
掛け捨て医療保険のメリットである「保険料の安さ」を活かしつつ、必要な保障を確保できるラインを見つけることが大切です。
ステップ4:複数の保険会社の商品を比較検討する(保障内容と保険料のバランス)
一つの保険会社の商品だけを見て決めるのではなく、必ず複数の保険会社の商品を比較検討しましょう。
同じような保障内容でも、保険会社によって保険料や特約の種類、細かい条件などが異なります。
保険比較サイトを利用したり、複数の保険会社の資料を取り寄せたり、保険代理店の窓口で相談したりするのも良いでしょう。
ステップ1~3で考えた「必要な保障」「保険期間」「予算」を軸に、最もバランスの取れた商品を探します。安さだけを追求するのではなく、保障内容が自分のニーズに合っているかしっかり確認することが重要です。
ステップ5:特約は本当に必要?オプションの取捨選択
医療保険には、主契約に加えて様々な「特約(オプション)」を付加することができます。先進医療特約、がん診断特約、女性疾病特約など、魅力的に見えるものも多いですが、特約を付ければ付けるほど保険料は上がります。
「あれもこれも」と欲張るのではなく、本当に自分にとって必要な特約なのかを冷静に判断しましょう。
例えば、がん家系でがんが心配な方はがん関連の特約を、貯蓄でカバーできる程度のものは特約を付けない、といったメリハリをつけることが大切です。
掛け捨て医療保険に関するよくある質問(Q&A)
ここで、掛け捨て医療保険に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
Q1. 掛け捨てだと、結局何もなかったらお金が無駄になりますよね?
A1. 「無駄になった」と感じるお気持ちはよくわかります。しかし、保険の本質は「万が一の経済的リスクに備える」ことです。何も起こらなかったということは、健康で過ごせたということであり、それは何より喜ばしいことです。
掛け捨ての保険料は、その「安心」を得るための費用と考えることができます。自動車保険で事故がなくても保険料を支払うのと同じように、病気やケガのリスクに備えるためのコストと捉えてみてはいかがでしょうか。
Q2. 若いうちは掛け捨てで、年を取ったら貯蓄型に変えるのはアリ?
A2. 理論的には可能ですが、注意点があります。一般的に、保険は加入年齢が上がるほど保険料も高くなります。若い頃は掛け捨てで保険料を抑え、ある程度の年齢になってから貯蓄型に切り替えようとすると、その時点での健康状態によっては加入できなかったり、貯蓄型の保険料が非常に高額になったりする可能性があります。
将来的に貯蓄型を考えているのであれば、最初から貯蓄型を検討するか、掛け捨てで浮いた分を計画的に貯蓄・運用していく方が合理的かもしれません。ただし、ライフプランの変化に応じて保険を見直すこと自体は重要です。
Q3. 掛け捨て医療保険にデメリットはない、完璧な保険はありますか?
A3. 残念ながら、すべての人にとってデメリットのない完璧な保険というものは存在しません。どのような保険にもメリットとデメリットがあり、ある人にとっては最適な保険でも、別の人にとってはそうでない場合があります。
大切なのは、それぞれの保険の特徴を理解し、ご自身の状況やニーズに照らし合わせて、最も納得できるものを選ぶことです。
Q4. 生命保険も掛け捨てが良いのでしょうか?
A4. 生命保険(死亡保険)にも、掛け捨て型(定期保険など)と貯蓄型(終身保険、養老保険など)があります。考え方は医療保険と似ていますが、備えるべきリスク(死亡による遺族の生活保障など)や必要な保障額、期間が異なるため、一概に「掛け捨てが良い」とは言えません。
家族構成や住宅ローンの有無、子供の年齢など、ライフプラン全体を考慮して、必要な保障と貯蓄のバランスを考えることが重要です。医療保険と生命保険は、それぞれ分けて検討することをおすすめします。
まとめ:掛け捨て医療保険を理解して、自分に最適な備えを
ここまで、掛け捨て医療保険の仕組みからメリット・デメリット、選び方まで詳しく解説してきました。
掛け捨て医療保険は、「保険料が戻ってこない=損」と短絡的に判断するのではなく、その特徴を正しく理解し、賢く活用することで、家計に優しく、かつ必要な保障を確保できる非常に有効な選択肢となり得ます。
掛け捨て医療保険のポイントおさらい:
- メリット: 保険料が比較的割安、保障がシンプル、見直しやすい、貯蓄と保障を分けられる。
- デメリット: 保険料が戻らない、更新型は保険料が上がる可能性。
- 選び方: 必要な保障を明確にし、保険期間と予算を決め、複数の商品を比較する。
大切なのは、ご自身のライフプラン、価値観、経済状況、そして「何に一番備えたいか」をじっくりと考え、それに合った保険を選ぶことです。「みんなが入っているから」「勧められたから」ではなく、自分で納得して選ぶことが、後悔しない保険選びの第一歩です。
もし、自分一人で判断するのが難しい、どの保険を選べば良いか分からないと感じたら、ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談してみるのも良いでしょう。客観的なアドバイスをもらうことで、より自分に合った保険を見つける手助けになるはずです。
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