健康であるということは、働いて収入が得られ、医療費もかからずに経済的に生活できるということです。
そのためには、定期的に健康診断を受けて健康を維持し、病気の早期発見で大事に至らないようにすることが大切ですね。
健康診断を受ける際によく聞く「人間ドック」という言葉。健康診断と何が違うか、費用はどれくらいかかるのか、気になったことはありませんか?
そこで、人間ドックとは何か、費用はいくらかかるのか、健康保険や民間の保険等で費用を補助することができるのか、人間ドックについて気になることをまとめました。
人間ドック、その前に
人間ドックや健康診断で異常が見つかると、希望する保険に加入することができないことも。
保険料の払い過ぎはないか、保障の過不足はないか確認をし、最適化しておきましょう。
人間ドックの3か月ほど前までに行うのがお勧めです。
人間ドックって一体何?健康診断との違いは?
健康診断とは
まず、健康診断とは何かをみていきましょう。
健康診断は、ご自身の体の健康状態を診断、把握し、病気の兆候がないかを調べるものです。
健康診断には、年齢に応じて下記のような種類があります。
- 基本健診(~39歳)
- 特定健診(40~74歳)
- がん検診(~74歳)
- 介護予防のための生活機能評価(65~74歳)
「基本健診」と「特定健診」は自営業など国民健康保険の加入者はお住まいの市町村やご自身で見つけた健診期間で、会社にお勤めの方は、加入している健康保険(協会けんぽや健康保険組合など)の指定する医療機関で受診します。
費用の自己負担は、自営業など国民健康保険の加入者は自己負担が発生し(自治体によっては無料で受診できる場合もあります)、会社勤めの方は無料です。
「がん検診」と「介護予防のための生活機能評価」は自営業や会社勤め問わず市区町村が実施し、基本的に費用の自己負担額は発生しません。
人間ドックとは
人間ドックの目的は、病気の早期発見です。そのため、健康診断よりも細密な検査が可能で、検査項目が多いのが特徴です。
受診方法は、会社勤めの方は会社の健康診断と一緒に行うか、ご自身で健康診断とは別の医療機関で受診します。
自営業の方は、ご自身で医療機関を探し、受診します。
会社勤めの方も自営業の方も、基本的に費用は全額自己負担ですが、自己負担額を減らすために助成金等があるので、これについては後述します。
人間ドックと健康診断の違い
人間ドックと健康診断の違いは下記の3つです。
- 義務か任意か
- 検査項目
- 費用の自己負担額
具体的にはどのように違うのでしょうか。表にまとめました。
人間ドック | 健康診断 | |
---|---|---|
義務か任意か | 任意 | 義務 (企業が従業員に受けさせる義務。自営業など国民健康保険加入者は任意) |
検査項目 | 右記の健康診断での基本的な検査に加え、下記のような精密検査が受けられる。
|
下記のような基本的な検査。医師の判断で省略する項目もある。
|
費用の自己負担額 | 全額自己負担 (補助金を受けられる場合あり。後述します) |
全額会社負担 (自営業など国民健康保険加入者は自治体や医療機関によって自己負担が発生する) |
人間ドックの費用はいくらかかる?
基本的に全額自己負担※の人間ドックですが、費用はどれくらいかかるのでしょうか。
※各種補助金の利用ができる場合があります。詳細は後述します。
人間ドックは日数や検査項目によって複数のコースがある場合が多く、日数は1日の日帰りからさまざまです。
費用は検査項目や病院の規模やサービス、地域によって変わりますが、ここでは一般的な検査項目での1日日帰りコースでの費用をみていきましょう。
下表のように、1日ドックの費用は全国平均で43,539円。地域別だと、平均費用が一番安いのが九州・沖縄地方で37,821円、平均費用が一番高いのは関東地方で46,823円となりました。
全国平均 | ¥43,539 |
---|---|
北海道・東北 | ¥38,575 |
関東 | ¥46,823 |
中部・北陸 | ¥39,880 |
近畿 | ¥44,195 |
中国・四国 | ¥38,871 |
九州・沖縄 | ¥37,821 |
出典:NPO法人 日本人間ドック健診協会「人間ドックの価格調査」
1日日帰りコースの検査項目は下記のようなものが一般的です。
- 身体測定
- 問診
- 血液検査
- 胸部X線
- 腹部超音波
- 眼底検査
- 胃カメラ
- 胃バリウム検査
なぜ人間ドックを受けたほうがいいのか
人間ドックは健康リスクの早期発見に役立ち、がんや生活習慣病を早期に発見することで治療の成功率を高め、長い目で見て医療費を節約することができます。
定期的な検査により、未然に病気を防ぐことが可能になり、これにより高額な治療費の発生も抑えられます。
人間ドックの費用は初期投資と考えると、その価値は非常に高いです。
人間ドック費用をオトクにする3つの補助金
人間ドックの費用には、全国平均で43,539円かかることが分かりました。この全てが自己負担となると、なかなかの高額ですよね。
上述の検査項目をみると、健康診断と重複する検査項目もあるので、健康診断のオプションとして希望の検査を追加することで、自己負担額を抑えるという方法もあるでしょう。
また、人間ドックの補助を利用するという方法もあります。
人間ドックの費用を安くする補助金には下記の3つがあります。自営業か会社勤めか、民間保険の加入有無等、ご自身の状況に応じてご参考になさってください。
- 国民健康保険
- 会社の健康保険
- 民間の保険(生命保険、医療保険など)
順にみていきましょう。
国民健康保険
自営業などの方が加入している国民健康保険では、市区町村によって人間ドックの助成金制度を設けています。
しかし、「人間ドック」の補助とうたってはいるものの、検査内容は上述の「健康診断」の項目だけの市区町村がほとんどのようです。
例えば東京都の千代田区では下記のような助成を行っています。
- 金額: 2万円の補助(1人あたり年度内1回)
- 対象者:千代田区国保加入の40~74歳までで、保険料未納がない方のみ。
- 対象医療機関:千代田区指定の医療機関
- 申請方法:申請書を国民健康保険係に提出(窓口提出又は郵送)
- 検査項目:上述の健康診断の項目のほかに希望に応じて乳がん検診、子宮がん検診が受診可能
千代田区サイトより
お住まいの市区町村でどのような補助金があるかは、自治体窓口に問い合わせてみましょう。
会社の健康保険
企業は労働安全衛生法によって、労働者に年1回の定期健康診断を受診させることが義務づけられています。
そのため会社勤めの方の場合、無料で「健康診断」を受けることができます。
「人間ドック」については任意での受診になるため、基本的に全額自己負担です。
ただし、企業や加入している健康保険(協会けんぽや健康保険組合)によっては、健康診断以外に人間ドックを受診したい方に、福利厚生として補助金を設けている場合があります。
対象者や補助金額、検査項目は企業や健康保険によって異なるため、お勤めの企業の人事・労務担当者や加入している健康保険組合に問い合わせてみましょう。
民間の保険
ご加入中の生命保険や医療保険などで、人間ドックの割引を受けられる場合があります。
ただし、保険会社指定の医療機関で受診し、指定の検査項目のみが割引などの制約はあります。
内容は各社の保険商品によって異なるため、詳細は保険会社に問い合わせてみましょう。
人間ドックを受ける前にしておくべきこと!
人間ドックや健康診断を受ける前にしておくべきこと。
それは、生命保険や医療保険など、保険の加入や見直しです。
人間ドックや健康診断で異常が見つかると、希望する保険に加入することができない可能性があるからです。
もし過剰な保障をつけていたり、保障内容に不足があったりした場合、保険料の払い過ぎや万が一の時に受け取れる保険金の不足が発生してしまいます。
保険には免責期間があるため、保険の加入や見直しは人間ドックや健康診断の3か月ほど前までに行いましょう。
保険マンモスでは、保険の知識と相談実績が豊富で優秀な「お金と保険の専門家」FP(ファイナンシャルプランナー)をご紹介しています。
家庭環境や予算、希望の保障等、最適な保障プランを立てるには、優秀なFPに相談するのが一番の近道です。
ご相談は何度でも無料ですので、ぜひご活用ください。
改めて、人間ドック前に保険の見直しをすることをお勧めします
人間ドックや健康診断で異常が見つかると、希望する保険に加入することができないことも。
保険料の払い過ぎはないか、保障の過不足はないか確認をし、最適化しておきましょう。
人間ドックの3か月ほど前までに行うのがお勧めです。
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