生命保険の定期保険(掛け捨て型)に加入されている方で、更新型・自動更新を選択している場合、一般的には満期前に、生命保険会社からお知らせが届きます。
このお知らせが届いたら、対応は下記3つの中から選択することになります。
- 自動更新をする(現在の保障を継続)
- 自動更新をせずに、現在の主契約や特約の保障を見直して更新
- 解約して他の保険に加入
(お知らせが来ても何もしなければ、自動的に1となります)
1(自動更新をする)を選択した場合、次の満期まで、それまでと同じ保障・保険金額が継続されますが、保険料は新たに設定されます。
多くの場合で保険料はそれまでよりも値上がりするため、何も対策をしないと、保障と保険金額は変わらないのに、支払う保険料は増えてしまいます。
保険料の値上げはできれば避けたいですよね。このタイミングで、保険の見直しをすることをお勧めします。
ここでは、保険の見直しを自動更新するとどんなことが起こるのか、保険料はどれくらい値上がりするのか、保険料の値上がりを防ぐ方法をお伝えします。
定期保険の自動更新をすると、保険料や保障はどう変わる?
生命保険の定期保険(掛け捨て型・更新型・自動更新タイプ)に加入している方は、自動更新前に保険会社からお知らせが届きます。
先述のように、このお知らせが届いたら検討するのは、3つの対応のうちどれを選択するかです。
でも、それぞれを選択したらどうなるのかが分からないと、選べませんよね。
まずは1.自動更新をする(現在の保障を継続)を選択した場合にどうなるのか、見ていきましょう。2と3については後述します。
自動更新すると保険料はどれくらい上がる?保障はどうなる?
先述のとおり、自動更新をすると保険料は基本的に上がります。その時の年齢に合わせた保険料になります。
一方で、保障内容ともしもの時に受け取る保険金の額は、変わらない場合がほとんどです。
では保険料はどれくらい上がるのでしょうか。
例えばA社の定期生命保険の場合、下表のようになります。
加入年齢:30歳
性別:男性
死亡保険金:3,000万円
保険期間:10年
保障内容:継続
年齢 | 月額保険料 |
---|---|
30歳 | 2,700円 |
40歳 | 5,300円 |
死亡時に受け取る保険金額と保障内容が変わらないのに、40歳での更新で月額保険料が2,600円上がりました。約2倍になっていますね。
この場合、30歳から40歳までと、40歳から50歳までの各10年で支払う保険料総額は下表のようになります。
年齢 | 10年間の保険料総額 |
---|---|
30~40歳 | 324,000円 |
40~50歳 | 636,000円 |
差額は月額2,600円、10年間で312,000円にもなりました。こちらも2倍に増えています。
このお金を貯蓄など有意義な使い方ができると思うと、保険の見直しをせずに自動更新をするのはもったいないですよね。
定期保険の自動更新のメリットとデメリット
更新型の定期保険を自動更新するメリットとデメリットはどのようなものでしょうか。
自動更新のメリット
自動更新ではない場合、契約者が保険の更新をしなければ、その保険は解約され保障はなくなります。
保険に入っていない期間にもしものことが起こったら、保障はゼロです。
自動更新のメリットは、このような保険の空白期間をつくらないことです。
また、自動更新の場合は一般的には健康診断等の体の現状を報告する必要がないため、もし知らない間に病気に罹患していて新たな保険に加入できないという事態を防ぐことができます。
自動更新のデメリット
自動更新のデメリットは、保険料が上がることです。
先述のように、保障と保険金額が変わらないのに保険料が上がることが多くあります。
また、保険の加入時に必要だった保障でも、家族構成やライフステージが変わることで不要になっている保障も引き続き加入し続けていたり、逆に保障が不足したりと、保障の過不足が生じている場合があります。
保険の自動更新による保険料の値上げを防ぐ2つの方法
先述のように保険の自動更新によって保険料が約2倍も上がってしまう可能性があるのに、何もせずに更新するのは避けたほうが良いでしょう。
なぜなら、保険の見直しをすることで保険料の値上げを回避できる可能性があるからです。
具体的な方法は、冒頭でお伝えした下記2と3です。
2.自動更新をせずに、現在の主契約や特約の保障を見直して更新
3.解約して他の保険に加入
これらを検討して、それでも保険料が上がるのは妥当なことだという結論になった場合は、自動更新をすることで、納得して保険料を払い続けることができるでしょう。
順に説明します。
現在の主契約や特約の保障を見直し
一般的に保険は、保障が変われば支払う保険料も変わります。
加入時に子どもが小さく死亡保障を手厚くしていても、子どもが成長して教育費等が不要になれば、そこまで多くの死亡保障をかける必要はありません。
その場合、死亡保障を減額することで保険料を下げることができるでしょう。
解約して他の保険に加入
現在の保険を解約して、新たに保険に加入するのも、更新するよりは保険料を下げられる可能性があります。
検討する保険は下記のようなものです。
- 保障と保険金額が今の保険と同じで保険料が安い保険
- 終身タイプの保険
前者は月額での保険料を下げられる可能性があり、後者は保険料の総支払額を下げられる可能性があります。
終身タイプの保険は更新がありません。そのため、保険料が上がらないというメリットがあります。
直近の保険料が上がってしまったとしても、現在の更新タイプを自動更新し続けて保険料が上がり続けるより保険料の総支払額は抑えられる可能性があります。
また、終身タイプの保険の場合、貯蓄性が高いタイプもあるので、将来に向けた貯蓄を視野に入れている方も検討してはいかがでしょうか。
ただし、新たに他の保険に加入する場合、健康診断書の提出等、現在の健康状態を申告する必要があります。
現在加入している保険が「定期保険特約付終身保険」で、更新タイミングで解約して別の保険に入る場合は「転換」に注意しましょう。損をする可能性があります。
「転換」について詳細は「保険を見直すことで得られる3つのメリットと予想外のこと」」をご参照ください。
保険見直しのポイント
自動更新をせずに新たな保険に加入することを検討する場合は、複数の保険会社の商品を比較することをお勧めします。
なぜなら、保障と保険金額、保険料は各保険会社の保険商品によって大きく異なるからです。
現在の家族構成や将来設計に応じて、各保険会社の商品の中からあなたとご家族に最適な保険を選ぶことが大切です。
現在加入している全ての保険を総合して考えることも必要。
そうすることで保障の過不足がなく保険料の払いすぎも防ぐことができます。
でも、ご自身でこれら行うのは非常に大変ですよね。
そこで頼りになるのが、保険のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)です。
しかしFPの中には、複数の保険会社の商品を扱えないFPもいます。
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