子供のお小遣いについて、いつから、いくらくらいあげればよいのか、迷う保護者の方は多くいらっしゃると思います。
早すぎても自分で管理ができないし、多すぎて将来散財するようになるといけないし…と、いろいろ考えているうちに、決めかねてしまうこともあるかもしれません。
その際に参考となるのが、他の家庭のお小遣い事情です。
ここでは、子供のお小遣いをいつからあげるか、平均いくらあげるか、お金の管理はどうしているかなど、調査結果をご紹介します。
子供のお小遣いはいつからあげる?
東京大学とベネッセ教育総合研究所の共同調査※1によると、小学1年~3年生の子供を持つ7割の保護者が「渡していない」と回答しています。
中学生になると7割が「金額を決めて渡している」「金額を決めていないが渡している」と回答しており、お小遣いを渡している人の割合が逆転します。
このことから、小学4年~6年生でお小遣いをあげ始める家庭が多いようです。実際にこの調査データでは半数以上が「渡している」と回答しています。
出典:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2015-2017」
お小遣いを渡している家庭のうち「金額を決めていない」家庭が一定数ありますが、「金額を決めて渡している」家庭のほうが多数派のようですね。
子供のお小遣いの平均額はいくら?
では、金額を決めてお小遣いを渡している家庭では、いくらと決めているのでしょうか。
同調査※1によると、下表の結果になりました。
学校段階 | 平均金額 | 最多の金額帯(割合) |
---|---|---|
小1~3年生 | 549円 | 500円未満(64.5%) |
小4~6年生 | 913円 | 500~1,000円未満(49.7%) |
中学生 | 2,213円 | 1,000~2,000円未満(39.0%) |
高校生 | 4,967円 | 5,000円~7,000円未満(27.6%) |
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2015-2017」をもとに作成
高校生になると金額は大幅に上がりますね。毎月5,000円の支出は家計に少なからず影響をおよぼす金額です。
年齢が上がるにつれて最多の金額帯の割合が小さくなり、各家庭による金額設定がばらけてきます。
子供がもらいたいお小遣いの金額は?
では、子供たちの本音はどうでしょうか。
下表は、子供たちに聞いた「もらいたいお小遣いの月額」です。アンケート調査に答えられる小4~6年生以上のみの結果となります。
学校段階 | 平均金額 | 最多の金額帯(割合) |
---|---|---|
小4~6年生 | 2,800円 | 500~1,000円未満(36.6%) |
中学生 | 3,994円 | 1,000~2,000円未満(25.8%) |
高校生 | 7,029円 | 5,000円~7,000円未満(22.3%) |
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2015-2017」をもとに作成
願望を素直に答えている子供の回答が反映されているからか、どの学校段階でも平均金額は最多の金額帯よりも高くなっています。
最多の金額帯は前述の実際に子供たちがもらっているお小遣いの最多の金額帯と一致しており、現状に満足している子供たちは多くいるようですね。
お小遣いの使い道
大手玩具メーカーのバンダイが実施した小中学生対象の調査※2によると、お小遣いの使い道は小・中学生ともに「お菓子やジュースなどの飲食物」が最多で約6割となっています。
中学生になると交友関係や行動範囲が広がるからか、「外出時の交通費」「映画を観に行く」「外食」という小学生にはない回答が使い道のTOP10にランク入りしています。
出典:株式会社バンダイ「小中学生のおこづかいに関する意識調査」(2019年)
小学生の約3割、中学生の約2割が「貯金」していると回答していますが、お小遣いの管理はどのように行っているのでしょうか。
お小遣いの管理とその方法
前述のバンダイの調査によると、小中学生でお小遣いをもらっている子供のうち、子ども自身が管理しているのが約8割で、親が管理しているのが約2割でした。
管理は下記のような方法で行っていることが分かりました。
- 貯金箱や財布に入れて管理
- お小遣い帳をつけている
金融広報中央委員会「知るぽると」の調査※3によると、実際に「おこづかい帳」をつけているのは、小学生~高校生まで全ての学校段階において約2割という結果になりました。
また同調査で中・高校生に貯蓄の方法について聞くと、「定期的に貯蓄している」「毎週・毎月など定期的に」「金額は毎回同じではないが定期的に」を合わせた回答が中学生で約3割、高校生では約2割となりました。
お小遣い帳をつけたり、定期的に貯金をするのは約3割以下と少数派のようですね。
お小遣いをお金教育のきっかけに
2022年4月から、日本の高校で「お金教育」が必修化されます。
家庭科の授業で、家計管理の基礎や保険・投資信託等の金融商品についてなど、実践的なお金の管理・運用について学びます。
日本ではマネー教育はこれまで必修ではなかったため、この記事をお読みの保護者の皆さまは、十分なお金に関する知識を学校で習っていません。
しかし、少子高齢化による公的年金の財政状況悪化などにより、保護者の皆さまもこれからは自分でお金を貯めてふやしていく時代。まずは「貯める」というところから、お小遣いの管理方法を親子で一緒に考えてはいかがでしょうか。
とはいえ、何から考えればよいか分からないですよね。お金の知識は、お金の専門家「FP(ファイナンシャルプランナー)」に聞くという手があります。
保険マンモスのご紹介するFPは、金融知識が豊富です。保険の見直し等でご相談される際は、お金の貯め方なども丁寧に教えてくれますので、お気軽にご相談ください。
- ※1東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2015-2017」
- ※2株式会社バンダイ「小中学生のおこづかいに関する意識調査」(2019年)
- ※3金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」
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