オール電化住宅は増加を続けており、2030年度にはオール電化住宅の累計戸数が1,000万戸を超え、普及率が約2割(19%)になると予測されています※。
約5件に1件がオール電化住宅になるであろう今後。
住宅を購入する方は、住宅ローンを組む際、戸建てでもマンションでも、火災保険への加入は必須です。
「オール電化は火災になる確率が低いから、火災保険は必要ないのでは?」と思われるかも方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし実際は、オール電化住宅でも火災保険は必要です。
そこでここでは、オール電化住宅とはどのような住宅なのかという基本情報から、火災保険の必要性、災保険料の割引について解説します。
※株式会社富士経済「オール電化、ZEH、コネクテッド住宅市場を調査」
オール電化住宅とは?我が家は当てはまる?
オール電化住宅とは、調理や空調、給湯など、住宅内の全ての設備を電気でまかなう住宅のことです。
火災保険の面からみると保険会社によってオール電化住宅の区分けは異なり、後述する「火災保険の割引」に関わってきます。
例えば空調に関して、石油ストーブなど電気以外で動かす冷暖房器具を使用する場合、オール電化住宅割引が適用されないこともあります。
オール電化住宅でも火災保険は必要!その理由とは?
オール電化住宅でも火災保険は必要か。
答えから申しますと「必要」といえます。
なぜなら、火災保険は「火災による損失の補償」だけの保険ではないからです。
では、火災保険とは、なんのための補償なのでしょうか。
そもそも火災保険ってなんのための補償?
火災保険の補償範囲は幅広く、実際に保険金が支払われた被害内容のランキング※は下記のようになっています。
- 1位 水災・風災・雪災など
- 2位 漏水などによる水濡れ
- 3位 不測かつ突発的な事故(破損・汚損など)
- 4位 落雷
- 5位 建物外部からの物体の落下・飛来・衝突など
- 6位 盗難による盗取・損傷・汚損
- 7位 火災
※損保ジャパン日本興亜「平成26年度個人用火災総合保険 保険金支払実績」
火災による保険金の支払いは、最下位となりました。
「火災保険」という名称ではありますが、実際に利用されている補償としては、台風などによる水災・風災・雪災などが一番多いようですね。
また、火災保険は建物への被害だけでなく、家財への被害も補償されます(建物のみ、家財のみの補償にすることも可能です)。
オール電化住宅は火を使わないため火災のリスクは抑えられるでしょう。
しかし、全く火事発生の可能性がないわけではありません。
例えばコンセントにホコリが溜まっている場合などでの「漏電」による火災や、揚げ物調理の際に油が自然発火して火災になるなどのリスクはあります。
上述のランキングのように、火災保険は火災を含めさまざまな要因での被害を補償するもの。
そのため、「オール電化住宅でも火災保険は必要」といえるのです。
火災保険の補償内容についての詳細は「火災保険はどんな時に支払われる?補償範囲と最も多い支払い例」」をご参照ください。
地震保険は火災保険とセットでないと加入できない
住宅に関する保険で加入しておいた方が良いのは、「火災保険」と「地震保険」です。
火災保険では、地震による被害は補償されない場合が多くあります。
日本は諸外国に比べて地震の多い国。地震による被害はオール電化住宅であっても発生するため、加入すると安心でしょう。
地震保険に加入すると、火災保険と同様に補償の範囲は「建物のみ」「家財のみ」「建物と家財」から選ぶことができます。
注意点は、「地震保険は火災保険と一緒に加入しなければいけない」という決まりがあること。火災保険に入っている人しか地震保険には入れません。
地震保険の必要性について詳細は「地震保険は入るべき?入らない場合のリスクと地震保険の基礎知識」をご参照ください。
オール電化の賃貸住宅の場合、保険は必要?
では、賃貸住宅の場合はどうでしょう。
オール電化の賃貸住宅の場合でも、火災保険などの保険に加入したほうが安心です。
具体的には、下記のような保険です。
- 火災保険・地震保険の「家財保険」
- 個人賠償責任保険
「家財保険」については、賃貸住宅では建物への被害による補償はオーナー側で加入するため、住人は家財への被害のみで十分です。
「個人賠償責任保険」とは、他の住人に迷惑をかけたときなどの補償です。例えば、お風呂の水を溜めていてそのまま放置してしまい、水が溢れて下の階に水漏れしてしまった場合などです。
賃貸住宅の契約時に加入手続きをする場合もあれば、ご自身で同じ補償で安価な保険を選ぶことも可能です。
賃貸住宅の保険について詳細は「賃貸住宅で保険が必要なのはどんなとき?ケース別必要な保険3つと加入の注意点」をご参照ください。
オール電化住宅だと火災保険料が割引になるって本当?
かつてオール電化住宅には、火災保険を取り扱うほとんどの保険会社で割引が適用されていました。
しかし、2010年に保険法に加わった各種保険の割引廃止により、今ではオール電化住宅の割引を行っている保険会社はほとんどなくなってしまいました。
しかし、今でもオール電化住宅割引を行っている保険会社は存在します。
最新の正確な情報をご自身で調べるのは骨の折れる作業なので、ぜひぜひ保険の専門家であるFPにご相談ください。FPがお住いの環境に最適で割引のある保険を探します。ご相談は無料です。
割引を行っている火災保険に加入する際は、オール電化住宅であることを証明する書類の提出が必要です。
火災保険加入の際に一緒に行うと良いこととは?
火災保険に加入するタイミングは、住宅の購入や転居など、人生の節目を迎えた時が多いでしょう。
人生の節目には、火災保険だけでなく現在加入中の保険を、現状の家族構成や収入、今後の人生設計やマネープランに沿って見直すことが大切です。
適切な時期に保険や貯蓄計画を見直すことで、過剰な保障による保険料の払い過ぎや、万が一の時の保険金の不足、老後資金の不足等を防ぐことができます。
お金と保険の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)は、現状の把握と今後の保障や貯蓄のプランについて適切なアドバイスが可能です。
保険マンモスでは、お金と保険に関する知識と相談実績が豊富で優秀なFPを無料でご紹介しています。火災保険とそのほかの保険、貯蓄計画などについて、お気軽にご相談ください。
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