新型コロナウイルス感染症予防接種証明で受けられる恩恵とは？全国旅行支援やワクチンパスポートについて

新型コロナウイルスのワクチンを接種した人は、ワクチンの接種証明書を交付してもらえます。

この接種証明書（ワクチンパスポート）があると、全国旅行支援をはじめとしてさまざまな特典を受けることができます。観光地を応援する意味でも、積極的に利用していきたいところです。

お得な全国旅行支援ではどのくらいお得になるのか、その内容や手続き方法などについて詳しくご紹介します。旅行が好きな人はこの機会にお得に旅を楽しみましょう。

新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について

新型コロナウイルス感染症（以下、新型コロナ）のワクチン接種は令和4年11月現在で5回目まで進んでいますが、その接種率は1回目は81.4％、2回目は80.4％、3回目は66.9％となっています。およそ7割の人が3回目まで済んでいることになります。
（出典元：首相官邸「新型コロナワクチンについて」）

ワクチン接種証明書（ワクチンパスポート）でお得になる全国旅行支援

ワクチン接種証明書を持っているとさまざまな特典を受けられますが、その目玉の一つが全国旅行支援です。

どのくらいお得になるのか、実際に利用した人の声なども交えながらご紹介します。

全国旅行支援は12月27日まで実施

旅行代金の40％が割引になります。一人当たり、交通付き宿泊旅行は8,000円、その他は5,000円という上限がありますが、利用回数には制限がありません。

全国の旅行が対象となっており、7連泊まで可能です。旅先で利用できる地域クーポンももらえますので、土産店などでのお買い物もお得になっています。

なお、期間は2022年12月27日までとなっていますが、2023年以降は旅行代金が20％割引になる特典の実施が発表されています。

旅行の割引を受けるために接種証明書が必要

この旅行支援を受けるためには、ワクチンを3回接種していることの証明が必要となります。1回では対象とならないことに注意が必要です。

• 本人確認書類（運転免許証など）
• 新型コロナウイルスワクチン接種証明書

旅行に行くときに、このセットを忘れないようにしてください。

ワクチンを受けていない人は、接種証明書の代わりにPCR検査などを受けてコロナに感染していないということの証明が必要になります。

なお、接種証明書はワクチンを接種していることの証明なので、1回の接種でも申請は可能です。（新型コロナワクチン接種証明書に関する Q＆A・令和4年7月19日版）

しかし、旅行の割引についてはほとんどの自治体で3回の接種が条件となっています。1〜2回では割引が受けられないので注意しましょう。

全国旅行支援の利用方法

まずは、旅行したい地域で割引クーポンが発行されているかどうかを確認します。

• 旅行予約サイト
• 旅行会社
• 宿泊施設

で探します。希望のツアーや宿泊プランを選んだら、割引が適用されている価格で申し込んでください。利用条件の詳細が事業者によって違う場合がありますので、申し込む前にしっかり確認します。

なお、旅行支援の対象となっている地域や宿泊施設は変わることがありますので、最新の情報をインターネット等で確認しましょう。

全国旅行支援を使ってみてどうだった？アンケート結果を大公開

今回、全国旅行支援を利用した人500人に、行き先や利用方法などについてアンケートを取りました。男女の割合、年代は以下の通りです。

皆さんが利用した旅行会社、予約サイトはどこか聞いてみました。ダントツの1位は「楽天トラベル」でした。2位の「じゃらん」を大きく引き離しています。

宿に直接問い合わせて予約している人が多かったです。ネット予約などがわずらわしい、面倒と感じる人は直接聞いた方が早いと感じているのかもしれません。

その他の回答

• ANA（スカイツアーズ）：3
• 近畿日本ツーリスト：3
• るるぶトラベル：3
• クラブツーリズム：3
• ANA（スカイツアーズ）：2
• JAL（ジェイトリップツアー）：2
• Booking.com：2
• HIS：1
• しろくまツアー：1
• Trip.com（トリップドットコム）：1
• びゅうトラベル（JR東日本）：1
• その他：18
• 使用していない（宿泊施設に直接問い合わせた）：58

何人で旅行に行ったのか、その構成についても聞いています。

1人で行かれている方も多いですが、2人〜4人のグループ、親子の旅行がやはり多くなっています。

この数年、旅行どころか帰省もままならなかったので、ようやく家族旅行ができるようになった！と喜んでいる方が多そうですね。

今回の全国旅行支援で人気だった行先

今回の旅行支援は全国が対象となっていますので、参加している自治体であればどこへでもいくことができます。

ユニバーサルスタジオジャパンがある大阪府やディズニーランドのある千葉県をおさえて1位になったのは京都府でした。

旅行支援で最大40％オフになりますから、普段はなかなか泊まれないちょっといいお宿を利用した人が多かったのでしょうか。

以下の回答

• 栃木県：16
• 長野県：16
• 愛知県：16
• 岐阜県：15
• 福岡県：14
• 宮城県：13
• 群馬県：13
• 沖縄県：13
• 新潟県：10
• 三重県：10
• 和歌山県：9
• 大分県：9
• 岩手県：8
• 福島県：7
• 鳥取県：7
• 山梨県：6
• 滋賀県：6
• 熊本県：6
• 青森県：5
• 岡山県：5
• 秋田県：4
• 山形県：4
• 茨城県：4
• 広島県：4
• 高知県：4
• 福井県：3
• 奈良県：3
• 島根県：3
• 愛媛県：3
• 長崎県：3
• 宮崎県：3
• 鹿児島県：3
• 富山県：2
• 山口県：2
• 香川県：2
• 佐賀県：2
• 埼玉県：1
• 徳島県：0

割引になる金額については、交通つきかそうでないかで金額が違います。

割引額の大きい方が多いかと思われましたが、およそ7割の人が「交通なし」で利用しています。家族旅行が多かったことから、小さい子供のいる家庭では、公共交通機関よりも自家用車を利用した人の方が多いのではないかと思われます。

• 交通付き（飛行機やJR）：1泊あたりの割引上限額8,000円
• 交通なし：1泊あたりの割引上限額5,000円

• 平日（1泊あたり3,000円の地域クーポン）
• 休日（1泊あたり1,000円の地域クーポン）

この結果を見ますと、3,000円のクーポンが利用できる平日に、車を利用して家族で旅行を楽しんだ人が多いことがわかります。

イベント割（イベントわくわく割、わくわり）の利用

2022年10月11日〜2023年1月31日まで、遊園地やライブなどが対象となる割引サービスが実施されています。

全国旅行支援と併用できるサービスなので、この割引を利用した人も15％いました。

具体的な行き先はこのようになっています。

その他の回答

• スポーツ試合観戦
• 美術館
• 博物館
• 演劇
• ジブリパークなど

ワクチンパスポートの利用状況

全国旅行割を利用するには、本人確認書類と、ワクチンパスポートまたは陰性証明を提出する必要があります。

どちらを提出したか聞いたところ、8割近くの人がワクチンパスポートを提出したと答えています。

陰性証明の場合、有効期限があります。PCR検査・抗原定量検査なら旅行開始の3日前以降のもの、抗原定性検査は前日以降のものが有効となりますので、旅行の直前に検査に行かなくてはなりません。

その点、接種証明書は1度とれば何度でも使えます。ワクチンを打つことが可能ならば、接種証明書を持っている方が便利だといえるでしょう。

全国旅行支援の利用状況

今回の全国旅行支援は2022年10月からスタートしました。現在までの利用状況を見てみます。

利用回数は1回がダントツで多いものの、すでに2回、3回と利用している人もいます。

今後も枠があれば全国旅行支援を利用したいか聞いたところ、実に95％の人が「利用したい」と答えています。

その理由としては、やはり「お得だから」というものが多くなっています。「手続きもそれほど面倒ではなかった」という意見も多く見られ、多少手間はかかっても安く旅行ができることに大きなメリットを感じているようです。

「利用したい」と答えた人の具体的な理由はこのようなものでした。

利用されていた旅行会社は「楽天トラベル」が1位でしたが、楽天系列のサービスを利用する人にとってはポイントを有効利用できるという点も大きな魅力となっているようです。

お得に旅行が楽しめた！と感じている人が多くいる一方で、再度利用したくないと答えた人が5％いました。

その具体的な理由としては、思ったよりもお得感がないこと、手続きが面倒だったことが挙げられています。

旅行そのものがお得になったとしても、その分他で散財してしまったり、陰性証明をとるのに手間がかかったりして、もう一度利用しようという気にならないならないようです。

これから全国旅行支援を利用してみたいと思っている人にとっては、本当にお得なのか、手続きは面倒ではないのか、という点が気になるでしょう。

今回この全国旅行支援を実際に利用してみて、不安だったことや億劫だったことについても聞いてみました。

申し込みや手続きについて不安を持っていた人が多く、本当はそれほどお得ではないかもしれないと疑問を持っていた人もいました。

ただし、先ほどの答えでもおわかりいただけるように、やってみたら意外と簡単で、お得感の方が大きいと感じている人が多いのではないでしょうか。

その他の回答

• webは予約が殺到して取るのが大変だった。
• ホテルのフロントで列ができるほどの混雑ができて、密になっていた。
• すぐにクーポン枠がなくなってしまい、泊まりたいホテルに宿泊できず、少し妥協した。
• 予約サイトがつながりにくく、何度入力しても待機中で読み込まないなどのトラブルで一日かかった挙句、予約出来なかった。
• 予約サイトで事前に申し込んだこともあり、適用されたのかされなかったのかが不明で、なかなか適用になったという通知が来なかったこと。
• ネットや電話がなかなか繋がらなかったから、もっとみんなが楽な方法で利用できるようになってほしい。

ワクチン接種証明書（ワクチンパスポート）とは？

ワクチンパスポートとはワクチンを打ったことの証明書です。

予防接種法に基づいて市町村で実施された新型コロナワクチンの接種を完了したことを公的に証明するもので、実際に接種した人からの申請に基づき2021年12月から交付されています。

以下の3種類が公的な証明として利用できます。

1. 新型コロナウイルスワクチン予防接種済証
2. 新型コロナウイルスワクチン接種記録書
3. 新型コロナウイルスワクチン接種証明書

このうち、ワクチン接種証明書のことをワクチンパスポートと呼びます。

ワクチンを接種した人が役所に申請すると、書面または電子版という形で交付されます。マイナンバーカードを持っていれば、スマホのアプリから発行することも可能です。

接種証明書（ワクチンパスポート）で得られる恩恵の数々

旅行支援以外にも、摂取証明書を持っているとお得になるサービスがあります。せっかくワクチンを打ったのですから、有効活用していきましょう。

飲食店の割引が受けられる

摂取証明書を見せることで、飲食代が割引になったり、ワンドリンクサービスがあったりします。

「TOKYOワクションアプリ」に登録をすると東京都、宮城県、埼玉県、千葉県、愛知県、神奈川県、兵庫県、沖縄県で受けられる特典を検索することができます。東京都民以外でも登録できるので

たとえば、

• イタリアンダイニングばさら：昼はワンドリンクサービス、夜はお会計10％オフ
• 信州炉端串の蔵新宿東口店：生ビール1杯サービス
• common cafe新宿東口店：デザートサービス

などの特典があります。

「TOKYOワクションアプリ」はLINEで友達追加をすると利用できるようになります。本人確認書類と接種記録の登録をして特典を受けてください。

ショッピングやレジャーもお得になる

「TOKYOワクションアプリ」では、グルメ以外の特典もあります。

• 森美術館ショップ53：ショップ内商品10％オフ
• アート引越センター：基本料金30％オフ
• JOY SOUND上野広小路店：室料30％オフ、フリータイム・ドリンクバー込10％オフ
• セイハ英語学院東急ストア長原：入会金無料＋初回教材費半額

レジャーや生活に役立つ特典がいっぱいです。

愛知県の施設、イベントで特典がもらえる

愛知県では、摂取証明書を持っていると、県内の美術館などでプレゼントがもらえるサービスを実施中です。

• 愛知県陶磁美術館：オリジナルポストカードプレゼント
• あいち航空ミュージアム：カフェ、ショップで使える100円補助券プレゼント
• あいち朝日遺跡ミュージアム：粗品プレゼント
• 愛知・名古屋戦争に関する資料館：オリジナルグッズプレゼント

愛知県に足を運んだ際は、ぜひ利用してみてください。

ワクチン接種証明書でお得な全国旅行支援を利用しよう

ワクチン証明書で受けられる恩恵について、ご紹介しました。中でも2022年10月から始まった全国旅行支援は、旅行代金が最大40％も割引になるお得なサービスです。

ここ数年、旅行はおろか、帰省すら満足にできない日々が続きました。この機会に行ったことのない地域を旅してみたり、普段はなかなか泊まれない老舗の宿に泊まるというのもいいですね。

実際に全国旅行支援を利用した人の声も掲載しましたので、行き先やプランを考える参考になれば幸いです

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