
セカンドオピニオンとは、一般的に病気やケガの患者さんが自分の納得いく治療法を選択できるように、治療の進行状況や今後の治療について、現在の担当医とは違う医療機関の医師に「第二の意見」を求めることを言います。
実は、このセカンドオピニオンが保険にも必要なことを知っていますか?
まずは、保険におけるセカンドオピニオンがどのようなものか、医療との違いとあわせて見ていきましょう。
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保険のセカンドオピニオンとは?医療との違い
医療におけるセカンドオピニオンが「病気の治療法」について他の医師の意見を聞くことであるのに対し、保険のセカンドオピニオンは、「現在加入している保険」はもちろん、「新たに加入を検討している保険」について、提案された見積もりやパンフレットをもとに、その内容がご自身の目的やライフプランに合っているかを、利害関係のない第三者である専門家に診断してもらうことを指します。
両者の違いをまとめると、以下のようになります。
保険のセカンドオピニオン | 医療のセカンドオピニオン | |
---|---|---|
目的 | 現在の保険内容が最適かを確認・見直しする | 現在の診断や治療法が最適かを確認する |
相談相手 | FP(ファイナンシャルプランナー)など | 現在の担当医とは別の医師 |
対象 | 加入している保険証券 | 診療情報提供書・検査データなど |
費用 | 無料の場合が多い | 原則、全額自己負担(保険適用外) |
なぜ保険にもセカンドオピニオンが必要なのか?3つの理由

では、なぜ専門家による客観的な診断が、保険にも絶対に必要なのでしょうか。その主な理由を3つご紹介します。
理由1:直接利害関係がない人に加入目的の確認や保障内容の過不足を確認できるから
保険でセカンドオピニオンを求めるということは、加入している保険会社の担当者以外の人、特に「複数の保険会社を取り扱うFP(ファイナンシャルプランナー)」に保障内容を確認してもらうということです。
なぜなら、1社の商品しか扱えない担当者の場合、どうしてもその会社の商品の中から提案するしかありません。しかし、複数の保険会社の商品を比較できるFPであれば、各社の強みや弱みを踏まえた上で、幅広い選択肢の中から本当にあなたに合ったプランを客観的な立場で提案してくれます。
なぜ加入している保険会社の担当者以外なのかと言うと、担当者だと直接の利害関係があるからです。
担当者に保険のセカンドオピニオンを求めても、自分が販売した保険ですから悪いことは言えないし言いたくないのが当然です。
担当者以外であれば保障内容があなたのライフプランに合っていた場合、「良いものなのでそのままお続けください」と言ってくれますし、もし合っていなかった場合には「早急に見直しをする必要があります」と言ってくれます。
客観的にセカンドオピニオンを利用することで、改めて自分の加入目的を確認できたり、現在のライフプランに過不足があるかどうか確認することができます。
理由2:保険料の節約につながる可能性があるから
保険のセカンドオピニオンを聞くと、上記2つ以外に保険料の節約につながる可能性があります。
例えば、加入している保険と同様の保障内容でも保険会社によっては保険料に差が出る場合があります。もちろんまったく同じ保障内容ということではない場合もありますが、それでも複数の選択肢の中から、より保険料の安い保険を選ぶことができるようになる可能性があります。
また、たとえ保険料が安くならなかったとしても、同様の保障内容を持つ他の商品と比較することで、「今の保険料が適正な水準である」と納得して継続する、あるいは「同じ保険料でもっと保障が手厚い商品に乗り換える」といった、より最適な選択ができるようになります。
これは、保険加入から数年経過した後でも可能な場合があるので、もし「加入時よりも年齢が上がっているから安くはならないだろう」と思っている人は試しにセカンドオピニオンを利用してみると良いでしょう。
理由3:最新の保障や商品情報を知ることができるから
特に加入した保険会社以外で商品比較をしていない場合、他の保険会社の商品のほうが保障範囲が広かったり、特約の数が多かったり、最新の治療法まで保障対象になっている場合があります。
このように保険のセカンドオピニオンを聞くことで、知らなかった情報を手に入れることができたり、新たに保険に加入し直すチャンスを手に入れることができるようになります。
保険のセカンドオピニオン、相談すべきベストなタイミングは?

保障内容が最適かを確認するセカンドオピニオンは、具体的にどのようなタイミングで受けるのが効果的なのでしょうか。代表的な5つのタイミングをご紹介します。
初めて保険への加入を検討しているとき
初めて加入する保険は、今後の保障の土台となる重要なものです。担当者から提案されたプランが本当に自分にとってベストな選択なのか、契約前に専門家の客観的な意見を聞くことをおすすめします。
ライフステージが変化したとき
就職、結婚、お子さまの誕生、住宅の購入、独立・起業など、生活に大きな変化があったときは、必要な保障額も変わるため、保険を見直す絶好の機会です。
保険の更新時期が近づいたとき
更新型の保険に加入している場合、更新のタイミングで保険料が上がることがほとんどです。更新の案内が届いたら、そのまま継続するのではなく、一度セカンドオピニオンを受けて、他の保険商品とも比較検討することをおすすめします。
現在の保障内容に少しでも不安を感じたとき
「今の保険料は高すぎないか?」「この保障だけで将来十分だろうか?」といった漠然とした不安を感じたときが、相談のタイミングです。専門家の客観的な意見を聞くことで、不安が解消されたり、具体的な解決策が見つかったりします。
知人や担当者から新しい保険を勧められたとき
勧められた保険が本当に自分に必要なのかを判断するためにも、セカンドオピニオンは有効です。加入を即決する前に、一度立ち止まって専門家の意見を聞いてみましょう。
相談前にこれだけは準備!持ち物リストと当日の流れ

セカンドオピニオンを受けることを決めたら、相談をスムーズに進めるために、事前に準備をしておきましょう。
【準備するものリスト】
- 現在加入中の保険証券(見直しの場合)
すでにご加入中の保険を見直したい場合は、これがなければ正確な診断ができません。保険会社から送られている証券一式を必ず持参しましょう。 - 検討中の保険の見積もりやパンフレット(新規加入の場合)
新たに保険への加入を検討している場合は、提案されているプランの内容がわかるものをご用意いただくと、より具体的なアドバイスが可能になります。 - ご家族構成や毎月の収支がわかるもの(任意)
家計簿や源泉徴収票などがあると、より精度の高いアドバイスが受けられます。 - 将来のライフプランに関するメモ(任意)
「子供の教育費はいつまでにいくら貯めたい」「何歳でリタイアしたい」といった将来の希望を書き出しておくと、相談がよりスムーズに進みます。
【相談当日の流れ(例)】
1.現状のヒアリング
まずはFPが、あなたの家族構成や経済状況、将来の夢や不安に思っていることなどを丁寧にヒアリングします。
2.保険証券や見積もりの分析・解説
持参した保険証券をもとに、専門家が現在の保障内容を分析。「どのような保障が」「いつまで」「いくら受け取れるのか」を分かりやすく解説してくれます。
3.改善案や代替案の提示
分析結果に基づき、「この保障は手厚くした方が良い」「この特約は不要かもしれない」といった改善案や、より条件の良い他の保険商品の提案などが行われます。もちろん、現状の保険が最適だと判断されれば、継続を勧められます。
4.質疑応答
疑問や不安に思ったことは、その場で何でも質問しましょう。納得できるまで丁寧に説明してくれます。
相談する前に知っておきたい注意点
セカンドオピニオンはメリットが大きい一方で、いくつか知っておきたい注意点もあります。
健康状態によっては、保険の見直しが難しい場合がある
保険に新たに加入する際は、現在の健康状態の告知が必要です。そのため、健康状態によっては新しい保険に加入できなかったり、条件が付いたりする可能性があります。現在加入している保険を解約するのは、新しい保険の契約が完全に成立してからにしましょう。
早期解約で損をする可能性も考慮する
保険商品の中には、貯蓄性を兼ね備えたものなど、短期間で解約すると支払った保険料の総額を大きく下回る金額しか戻ってこない(元本割れする)タイプがあります。見直しを検討する際は、新しい保険のメリットだけでなく、現在の保険を解約した場合のデメリットも必ず確認することが重要です。
最終的な判断は自分でする必要がある
FPはあくまで客観的な情報提供やアドバイスをしてくれる存在です。提案された内容を鵜呑みにするのではなく、最終的にどの保険を選ぶのか、あるいは継続するのかを決めるのは自分自身だということを忘れないようにしましょう。
相談相手は慎重に選ぶ
相談する相手によっては、自社の利益を優先して特定の保険商品を強く勧めてくるケースもゼロではありません。本記事で推奨しているように、複数の保険会社の商品を扱っており、客観的な視点でアドバイスをくれるFPを選ぶことが重要です。
保険のセカンドオピニオンに関するよくある質問(Q&A)
Q1. 保険のセカンドオピニオン(見直し相談)に費用はかかりますか?
A. いいえ、保険代理店やFP紹介サービスが提携しているFPへの相談は、何度でも基本的に無料です。ただし、特定の金融機関に属さない独立系のFPに相談する場合は有料となることもありますので、事前に確認しましょう。
Q2. セカンドオピニオンを受けたら、新しい保険を契約しないといけませんか?
A. いいえ、その必要は全くありません。セカンドオピニオンは、現在の保障内容があなたに合っているかを確認することが目的です。相談の結果、現在の保険が最適だとわかれば、専門家も継続を推奨します。無理な勧誘をされることはありませんので、ご安心ください。
Q3. 今加入している保険会社の担当者に相談するのはセカンドオピニオンになりますか?
A. 厳密にはセカンドオピニオンとは言えません。セカンドオピニオンの最も大きな価値は、利害関係のない第三者からの客観的な意見を得ることだからです。より客観的な視点を得るためには、複数の保険会社の商品を公平に比較できるFPなどに意見を求めることをおすすめします。
まとめ:後悔しない保険選びのために
セカンドオピニオンで保障内容の確認や保険料の節約といったメリットを最大限に活かすには、「誰に相談するか」が重要なポイントです。
一番のおすすめは、一社専属の保険会社の営業職員ではなく、複数の保険会社の取り扱いがある保険代理店に所属しているFPに相談することです。なぜならこのようなFPであれば、複数の保険商品の知識と経験により、客観的な立場であなたの保険について説明してくれる可能性が高いからです。
逆に、一社専属だと自分の会社の保険商品を買ってもらおうと営業される可能性が高いので、営業職員の利益優先で新たな商品を提案されたり勧誘される可能性があります(もちろん人によってはそうでない場合もあります)。
保険は一度加入したら終わりの商品ではありません。あなたが毎年健康診断をして自分の体の変化を確認し、それにともなうメンテナンスをする必要があるように、保険にも定期的な確認やメンテナンスが必要です。
保険マンモスでは、全国4,500名以上のFPの中からあなたに、より客観的なセカンドオピニオンを提供し、ピッタリの保険を提案してくれるFPを紹介しています。しかも、複数の保険会社の取り扱いができるFPがほとんどですので、しっかりと比較検討しながら保障の確認や新たな保険商品の提案も聞くことができます。
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