生命保険の相場は月いくら?年代・家族構成別の平均と無理のない目安

生命保険の相場は月いくら?年代・家族構成別の平均と無理のない目安

「みんな毎月いくら保険料を払っているの?」 「今の保険料は家計に見合っているのかな?」

結婚や出産、住宅購入などを機に保険を検討し始めると、周りの人がどれくらい備えているのか気になりますよね。

結論からお伝えすると、2人以上の世帯が支払っている生命保険料の平均は月額約2.9万円です(2024年最新データ)。

ただし、これはあくまで全体の平均値。適正な保険料は、年齢や家族構成、ライフスタイルによって大きく異なります。

この記事では、最新の調査結果をもとに、年代・家族構成別のリアルな相場を解説します。さらに、具体的なモデルケースを用いたシミュレーションや、保険料を適正に抑えるための実践的なテクニックも紹介します。

平均額を知るだけでなく、わが家にとって「無理のない目安」を見つけるためのヒントとしてお役立てください。

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生命保険料の相場は月額約2.9万円

まずは、世の中の平均的な保険料を見てみましょう。 公益財団法人 生命保険文化センターが公表した最新の「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」によると、生命保険(個人年金保険を含む)に加入している世帯の年間払込保険料は以下の通りです。

世帯ごとの年間・月額平均保険料

世帯タイプ 年間払込保険料 月額換算(目安)
2人以上世帯 35.3万円 約2.9万円
単身世帯 14.4万円 約1.2万円

出典:公益財団法人 生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」

2人以上の世帯では、毎月約3万円弱を保険料として支払っている計算になります。一方、独身者を含む単身世帯ではその半分以下の約1.2万円となっており、守るべき家族の有無が保険料に大きく影響していることがわかります。

過去のデータと比較した傾向

前回の2021(令和3)年調査では、2人以上世帯の年間平均は37.1万円でした。今回の調査結果(35.3万円)と比較すると、年間で約1.8万円減少しています。

この背景には、物価高による家計の見直し意識の高まりや、インターネットで加入できる割安な保険商品の普及、必要な保障だけを選ぶ「合理的な保険選び」が進んでいることなどが考えられます。

【年代・性別】生命保険料の相場と平均

保険料は、年齢とともにリスクが高まるため上昇する傾向にあります。ここでは、世帯主の年代別に見た年間払込保険料の相場と、具体的な加入イメージ(モデルケース)を紹介します。

※以下のデータは2024年速報版および2021年確報版の傾向を基に作成しています。

年代別の保険料相場(2人以上世帯)

世帯主の年齢 年間払込保険料 月額換算(目安) 特徴
29歳以下 約21.5万円 約1.8万円 独身や新婚が多く、保険料は控えめ。
30~34歳 約26.2万円 約2.2万円 結婚・出産で加入・見直しが増える時期。
35~39歳 約38.2万円 約3.2万円 子育て本格化で保障を手厚くする層が増加。
40~44歳 約34.8万円 約2.9万円 教育費負担が増し、家計とのバランスを調整。
45~49歳 約37.5万円 約3.1万円 老後資金の積立(個人年金など)も視野に。
50~54歳 約43.2万円 約3.6万円 保険料のピーク時期。健康リスクへの備えも。

参考:公益財団法人 生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」 ※2024年速報版では全体平均が約5%減少しているため、上記数値よりやや低い水準が現在の実態に近いと考えられます。

【年代別】具体的な加入モデルケース

平均額だけではイメージしにくい方のために、各年代の典型的な家族構成と保険加入のモデルケースを作成しました。 ※保険料は一般的なネット生保などを参考にした概算であり、加入条件によって異なります。

20代:独身・新社会人のケース

  • 状況: 独身、扶養家族なし。貯蓄はまだ少ない。
  • 重視するポイント: 病気やケガで働けなくなった時の医療費と収入減への備え。
  • 加入プラン例:
    • 医療保険(入院5,000円/日):月額 約2,000円
    • 就業不能保険(月10万円給付):月額 約1,500円
    • 合計:月額 約3,500円

解説:死亡保障は葬儀費用程度(貯蓄で賄えるなら不要)とし、自分のための保障に重点を置くことで、平均(約1.8万円)よりもかなり抑えられます。

30代:既婚・子供1人(未就学児)のケース

  • 状況: 夫(会社員)、妻(パート)、子供(3歳)。これから教育費がかかる。
  • 重視するポイント:世帯主に万が一のことがあった場合の生活費と教育費の確保。
  • 加入プラン例:
    • 夫:収入保障保険(月15万円給付):月額 約3,000円
    • 夫:医療保険(入院5,000円/日):月額 約2,500円
    • 妻:医療保険(入院5,000円/日):月額 約2,000円
    • 合計:月額 約7,500円

解説:死亡保障を「収入保障保険」にすることで保険料を抑制。学資保険(貯蓄型)を追加する場合は、ここに月1万~1.5万円程度が上乗せされます。

40代:既婚・子供2人(小・中学生)のケース

  • 状況: 夫婦共働き、子供2人。住宅ローン返済中。
  • 重視するポイント:教育費のピークに備えつつ、親のがん等の病気リスクにも備える。
  • 加入プラン例:
    • 夫:定期保険(死亡2,000万円):月額 約4,500円
    • 夫:医療・がん保険:月額 約5,000円
    • 妻:医療・がん保険:月額 約4,000円
    • 合計:月額 約13,500円

解説:住宅ローンで団信に加入していれば、住居費分の死亡保障は不要です。その分をがん保険などの医療保障に回すことで、バランスを取ります。

50代:子供独立間近・老後準備のケース

  • 状況: 子供は大学生~社会人。老後資金が気になり始める。
  • 重視するポイント:死亡保障を減らし、老後の医療費や年金の上乗せにお金を回す。
  • 加入プラン例:
    • 夫:終身医療保険(払込完了を目指す):月額 約6,000円
    • 妻:終身医療保険(払込完了を目指す):月額 約5,000円
    • 個人年金保険(老後資金用):月額 約20,000円
    • 合計:月額 約31,000円

解説:貯蓄機能のある保険(個人年金など)の割合が増えるため、支払額は高くなりますが、これは「消費」ではなく「積立」の側面が強くなります。

男女別の平均保険料の違い

一般的に、女性は男性よりも平均寿命が長いため、同年齢・同保障内容であれば、死亡保険などの保険料は割安になる傾向があります。 しかし、女性特有の病気に備える特約を付加したり、貯蓄目的の保険に加入したりすることで、個人の支払額としては男性と変わらない、あるいは高くなるケースもあります。

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【家族構成・年収別】生命保険料の相場

「自分と同じような家族構成の人はいくら払っているの?」 ここでは、特に子育て世帯が気になるライフステージ別の平均データを見ていきましょう。

家族構成別の平均保険料(子育て世帯など)

子供の成長に合わせて、必要な保障額(=保険料)は変化します。

ライフステージ 年間払込保険料 月額換算(目安) ポイント
夫婦のみ(~30代前半) 約28.7万円 約2.4万円 お互いの医療保障が中心。
末子が乳児(30代後半) 約32.4万円 約2.7万円 学資保険などの積立を開始する時期。
末子が幼児~小学校低学年(40代前半) 約35.7万円 約3.0万円 死亡保障を上乗せし、保険料が増加。
末子が小・中学生(40代後半) 約38.1万円 約3.2万円 教育費の積立と親の保障で高止まり。
末子が高校・大学生(50代前半) 約39.8万円 約3.3万円 教育費負担がピークだが保障も維持。

参考:公益財団法人 生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」

子供が生まれると、親に万が一のことがあった場合の生活費や教育費を確保するために、大きな死亡保障が必要になります。そのため、子供が幼いうちから大学生になるまでの間は、保険料が高くなる傾向があります。

世帯年収別の平均保険料

収入が増えれば、生活水準も上がり、万が一の際に必要となる保障額も大きくなります。また、家計に余裕が出ることで、貯蓄性の高い保険(個人年金保険や終身保険など)に加入する割合も増えます。

  • 年収300~500万円未満: 年間約25万円(月額約2.1万円)
  • 年収500~700万円未満: 年間約32~33万円(月額約2.7万円)
  • 年収700~1,000万円未満: 年間約40万円(月額約3.3万円)
  • 年収1,000万円以上: 年間約55万円(月額約4.6万円)

参考:公益財団法人 生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」

年収が高いほど保険料も高くなりますが、「年収に占める保険料の割合」で見ると、年収が高い世帯の方が低くなる(負担感が少ない)傾向があります。

生命保険料の相場は「手取りの何%」が目安?

ここまで平均額を見てきましたが、平均はあくまで「他人」の数字です。重要なのは、あなたの家計にとって無理がないかどうかです。

無理のない保険料の割合とは

一般的に、無理のない保険料の目安は「手取り月収の5%~10%程度」と言われることが多いです。

  • 手取り30万円の場合: 1.5万円 ~ 3万円
  • 手取り40万円の場合: 2万円 ~ 4万円
  • 手取り50万円の場合: 2.5万円 ~ 5万円

ただし、これは「貯蓄型保険(学資保険や個人年金保険)」を含めるかどうかで大きく変わります。 掛け捨て型の保険(純粋な保障コスト)だけで手取りの10%を超えている場合は、家計を圧迫している可能性が高いため、見直しを検討したほうが良いでしょう。

住宅ローンや教育費とのバランス

保険料を考える際は、他の固定費とのバランスが重要です。

  • 住宅ローンがある場合: 団体信用生命保険(団信)に加入しているため、民間の生命保険で備える死亡保障額を減らせる可能性があります。
  • 教育費のピーク時: 塾代や授業料で支出が増える時期は、保険料を抑えるために「払済保険」への変更や、特約の解約などを検討するのも一つの手です。

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保険料を適正に調整するための3つのポイント

「平均より高いから抑えたい」 「平均より低いけど大丈夫?」

そう感じた方のために、保険料を適正な金額に調整するための3つの視点と、具体的な見直しテクニックを紹介します。

1. 公的保障(遺族年金・高額療養費制度)を確認する

日本には手厚い公的保障制度があります。民間の保険は、公的保障で足りない分を補う「上乗せ」として考えるのが基本です。

  • 遺族年金:世帯主が亡くなった際、遺族に支給される年金。会社員の場合は「遺族基礎年金」に加えて「遺族厚生年金」も受け取れます。
  • 高額療養費制度:医療費が高額になっても、月ごとの自己負担限度額(一般的な所得で約8万円+α)を超えた分は払い戻されます。

これらを考慮せずに保険に入りすぎると、過剰な保障(=無駄な保険料)になってしまいます。

参考:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

2. 保険の目的を整理する(死亡・医療・貯蓄)

保険料の内訳を以下の3つに分けて考えてみましょう。

  1. 死亡保障:家族の生活費を残す(掛け捨てが基本)
  2. 医療保障:入院や手術に備える(終身型が人気)
  3. 貯蓄・積立:老後や教育資金を作る(学資保険、個人年金など)

「保険料が高い」と感じる場合、3の「貯蓄部分」が多いのか、1や2の「保障コスト」が高いのかで対策が異なります。貯蓄部分は将来戻ってくるお金ですが、今の生活が苦しいなら減額を検討する必要があります。

3. 掛け捨て型と貯蓄型の違いを理解する

保険料を抑える最大のポイントは、「掛け捨て型」の賢い活用です。 特に子育て世帯の死亡保障において、「定期保険」と「収入保障保険」の違いを知っておくと、保険料を大幅に節約できる可能性があります。

【比較】定期保険 vs 収入保障保険

どちらも「掛け捨て型」の死亡保険ですが、保険金の受け取り方に違いがあります。

定期保険(四角の保障)

  • 保険期間中、いつ亡くなっても同じ金額(例:3,000万円)を一括で受け取れる。
  • 保障額が一定のため、保険料は比較的高め。

収入保障保険(三角の保障)

  • 亡くなった時点から満期まで、毎月一定額(例:月15万円)を年金形式で受け取れる。
  • 時間が経つにつれて受取総額が減っていく(子供の独立に合わせられる)仕組みです(参考:公益財団法人 生命保険文化センター「収入保障保険」)。
    このため、全期間で保障額が変わらない定期保険に比べ、一般的に保険料は割安になる傾向があります。

<保険料のイメージ比較(30代男性・死亡保障3,000万円相当の場合)>

  • 定期保険:月額 約4,000円 ~ 5,000円
  • 収入保障保険:月額 約2,500円 ~ 3,500円 ※商品は一例です。

「子供が独立するまでの生活費」という目的であれば、時間の経過とともに必要保障額は減っていくのが自然です。この「三角の保障」の仕組みを活用することで、合理的に保険料を抑えることができます。

【実例】保険料の見直しBefore/After

実際に保険を見直すことで、どれくらい保険料が変わるのでしょうか。よくある見直し事例を紹介します。

ケース:35歳男性(既婚・子供1人)

  • Before: 社会人になりたての頃に加入した「定期付終身保険(更新型)」を継続中。
    • 内容:死亡保障3,000万円+医療特約
    • 保険料:月額 約28,000円
    • 悩み:更新で保険料が上がると通知が来た。
  • After: 目的別に商品を分けて加入し直し。
    • 死亡保障:収入保障保険(月15万円給付)へ変更 → 月額 約3,000円
    • 医療保障:終身医療保険(入院5,000円/日)へ新規加入 → 月額 約2,500円
    • 保険料:月額 約5,500円
  • 結果: 月額 約22,500円の削減

これは極端な例ではなく、古いタイプの「セット保険」から、必要な機能だけの「単体保険」に切り替えることで、保障内容を維持(または最適化)しながら保険料を大幅に抑えられるケースは少なくありません。

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ライフステージの変化は保険見直しのタイミング

保険料の相場は、ライフステージによって変化します。以下のようなタイミングは、保険を見直して適正額に近づけるチャンスです。

結婚・出産・マイホーム購入時

守るべきものが増えるタイミングです。

  • 結婚 :パートナーのための最低限の保障を確保。
  • 出産 :子供の教育費・生活費のために死亡保障を手厚くする。
  • 住宅購入 :団信への加入に合わせて、既存の生命保険の死亡保障額を減らす(住居費分の保障が不要になるため)。

子供の独立・定年退職時

大きな責任がなくなるタイミングです。

  • 子供の独立:高額な死亡保障は不要になります。医療保険や介護保険、老後資金の運用へシフトしましょう。
  • 定年退職:現役時代のような収入がなくなるため、保険料の支払いが負担にならないよう、保障をスリム化します。

生命保険の相場に関するよくある質問(Q&A)

Q1. 独身でも生命保険に入るべきですか?

A. 最低限の医療保障と、整理資金(葬儀代など)の確保をおすすめします。 扶養家族がいなければ高額な死亡保障は不要ですが、病気やケガで働けなくなった時の収入減や治療費には備える必要があります。また、万が一の際に親や兄弟に金銭的負担をかけないよう、数百万円程度の死亡保障(または貯蓄)があると安心です。

Q2. 女性の保険料相場は男性と違いますか?

A. はい、一般的に女性の方が割安になる傾向があります。 女性は平均寿命が長いため、死亡保険の保険料率は男性より低く設定されていることが多いです。ただし、女性特有の疾患(乳がんや子宮筋腫など)に備える特約をつけると、その分保険料は上がります。

Q3. 掛け捨て型と貯蓄型、どちらを選ぶべきですか?

A. 目的によって使い分けましょう。 「万が一の時に数千万円必要だが、保険料は抑えたい」なら掛け捨て型(定期保険・収入保障保険)が適しています。「老後資金を貯めたい」「掛け捨てはもったいないと感じる」なら貯蓄型ですが、保険料は高くなります。子育て世帯では、両方を組み合わせるのが一般的です。

Q4. 保険料が家計を圧迫している場合、どう見直せばいいですか?

A. まずは「保障の重複」と「特約」を確認してください。 夫婦で同じような保障に入りすぎていないか、過剰な特約(あまり必要性のない通院特約など)がついていないかチェックしましょう。また、保険金額を減額したり、払込期間を長くして月々の負担を減らしたりする方法もあります。

Q5. 最低限入っておくべき保険の種類はありますか?

A. 公的保障でカバーしきれないリスクを優先しましょう。 優先度が高いのは、貯蓄では賄えない「大きなリスク」への備えです。具体的には、世帯主の死亡保障(遺族の生活費)、先進医療特約(高額な治療費)、就業不能保険(働けなくなった時の生活費)などが挙げられます。

まとめ:相場はあくまで目安。自分に合ったプランで備えよう

生命保険の相場について、最新データをもとに解説しました。

  • 全体平均:月額約2.9万円(2人以上世帯)
  • 子育て世帯:月額3万円前後が目安
  • 無理のない範囲:手取りの5~10%程度

平均額を知ることは、ご自身の保険を見直す良いきっかけになります。しかし、平均と同じ金額を払っていれば安心というわけではありません。

大切なのは、「わが家にとって必要な保障は何か」「今の家計で無理なく続けられる金額か」を見極めることです。

「自分たちに必要な保障額が計算できない」 「今の保険が最適なのか、プロの意見を聞いてみたい」

そう感じた方は、一度ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してみてはいかがでしょうか。現状を整理するだけでも、将来への不安がぐっと軽くなるはずです。

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