リボ払いはデメリットしかないの?やばいの?借金返済が辛いならリボ減額制度(債務整理)の検討を!
リボ払いは毎月の返済額をほぼ一定にして、支払い負担をかけずに支払う仕組みです。毎月の支払額がほぼ一定になるため、計画を立てやすいなど家計のやりくりがしやすく、高額な買い物をしても支払い額が変わらず、とても便利。
しかし、便利である反面、実はリボ払いには落とし穴もあるため、付き合い方によっては「リボ地獄」に陥ってしまう可能性があります。
リボ払いは借金と同じです。計画的に利用しないと気づいたときには返せない額の借金総額になっていることも!すぐに策を講じないと、借金ばかりがどんどん増えていってしまいます…この記事では債務整理で払えないリボを解決する方法も載せています。
毎月同じ返済額というのは、使っても使っても同じ額しか返済しないため、気づけば「借入額が大きくなり過ぎていて返せそうにない!」という落とし穴にハマってしまう場合もあります。
大きくなりすぎたリボ払いの完済はどうすれば良いのか、また借金減額が見込める債務整理はできるのか?リボ救済制度(リボ救済措置)についてなど、リボ払いがやばい方が完済を目指すコツについて紹介します。
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リボ払いの仕組みとは?デメリットしかないと言われる理由を知らないと借金が膨らむ危険が!
リボ払いとは、「リボルビング払い」の略で、クレジットカードの支払い方法のひとつです。海外ではよく利用されている支払い方法で、あらかじめ設定した一定の金額を毎月返済していく支払い方法で、買い物で利用するリボについては、「ショッピングリボ」とも呼ばれます。
リボ払いでは月々の返済額が決まっており、クレジットカードの利用額や利用回数に関係なく返済額は一定です。高額な買い物をしても毎月の返済額が増えることはありません。
リボ払いには、次の2つの支払方式があります。どちらの方式かはカード会社によって異なります。
- 残高スライド方式:あらかじめ決められた支払い残高に応じて毎月の支払い額が変動
- 定額方式:支払い残高が増えても毎月の支払い額は一定
例えば、残高スライド方式では、支払い残高が10万円未満の場合は毎月の支払い額が5000円、10万円以上の場合は1万円というように、残高に応じて支払い額が変わります。
一方、定額方式は、支払い残高に関わらず支払い額は一定なので、大きな買い物をしても支払い額は変わりません。
毎月の支払い額をあらかじめ設定し、一定の額を支払っていくのがリボ払いの特徴です。
リボ払いのメリットは次の3つです。
- 毎月の支払い額が同じだから家計のやりくりがしやすい
- 大きな買い物をしても支払い額が変わらいため、負担が分散される
- ポイントが貯まりやすく特典がある
まず一番に、毎月の支払額がほぼ一定になることで、家計のやりくりが簡単になるということではないでしょうか。
食費や光熱費にこれだけ使って、返済は毎月これだけ用意しておけば良いから、これだけ貯蓄できる…と計画的に使っている方は多いと思います。
また、大きな買い物をしても購入時に全額を支払う必要はなく、支払い額が大きく変わらないのも魅力的。
リボ払いでは、通常の支払いよりポイントの還元率が高く、プレゼントをもらえるなど嬉しい特典があるのもメリットです。
ポイント還元率高いクレジットカードなどを利用している方は、ポイントや特典、プレゼント目当てにリボ払いを利用している人もいるのではないでしょうか?
一見とても便利なようですが、リボ払いには以下のようなデメリットがあります。
- 借入額が膨らみやすい
- 毎月いくら利用しているのか把握しづらい
- 利息が大きくなりやすい
- 利用残高に応じて手数料もかかる
- 完済まで長期にわたりやすい
以上のデメリットがやばいのです。これらについて、少し詳しく紹介しておきましょう。
借入残高がなかなか減らない…むしろ膨らんでくる…
リボ払いは毎月の支払額がほぼ一定なので、借入残高がなかなか減らないということがよく起こります。
毎月返済額と同じくらいの金額しか使わなければ問題ありませんが、そういうわけにもいかないものですよね。
毎月いくら利用しているのか把握しづらい…
リボではなく普通の一括払いなら「今月はいくら使った」とすぐわかりますが、リボは毎月同じくらいの返済額で良いため、ついつい使い過ぎてしまっていた…という事態が起こりやすいです。
毎月いくら使っているかが分かりにくいというのもリボ払いのデメリットです。
リボ払いは「毎月〇万円ずつ」というように同じ額を支払っていきます。高額の買い物をしても、何回も買い物しても、月々の返済額は一定です。
しかし、使った分だけ利用残高は増えていくため、気付かないうちに残高が膨れ上がっているというリスクがあります。
前の買い物の返済途中であるにも関わらず、追加で買い物をしてリボ払いを繰り返すと、利用残高は増える一方です。
リボ払いでは、分割払いのように何回で完済できるという返済回数が決まっていないため、「いくら利用したのか」や「あと何回返済すれば完済できるのか」がわかりづらく、管理が難しいです。
ポイント還元率高いクレジットカードなどを利用している場合は、さらに危険。あとこれだけ買うと、更にポイントが増えるから!と購入し過ぎていませんか?
しかも、一定金額を毎月返済しているため、「ちゃんと返済できている」と勘違いしやすい、気づいたときには返せないほどになってしまっていたという可能性も。
手数料(利息)の利子が高く一気に膨らみ、支払い総額も大きくなる…
リボ払いの大きなデメリットは、手数料の高さです。手数料が高いゆえに、他の支払い方法に比べてトータルの支払い額も高くなります。
使えば使うほど支払うべき金額は大きくなり、利息だけを返済している状態になることもあります。
クレジットカードは、一括払いや2回払いでは手数料はかかりませんが、リボ払いでは利用残高に応じた手数料を支払う必要があります。
リボ払いを繰り返したり、高額な買い物をしたりして、支払い残額が数十万円になっていると、金利15%の場合、手数料だけで5,000円を超えることがあります。
例えば、定額方式で毎月の支払い額を1万円に設定している場合、50万円の買い物をすると支払回数は50回。完済まで4年以上かかる計算になります。
月々の利息は、
支払い残高(50万円)×実質年利(15.0%)÷365日×31日=約6,370円
または、
支払い残高(50万円)×実質年利(15.0%)÷12ヶ月=6,250円
というように、カード会社によって日割計算される場合と月利計算される場合があり、若干の差が出ますが、6,000円以上を利息で取られてしまいます。
返済が進めば手数料は少しずつ下がっていきますが、月々1万円の返済を4年繰り返したときの利息の総額は約30万円にも上ります。
リボ払いでは、毎月ほぼ利息を返済しているようになり、支払い残高がまったく減らない状況に陥る恐れがあるのです。
手数料もかかる…
更に、利用残高に応じた手数料もかかります。借入額が多いほど手数料は高くなる仕組みで、適用される金利が高いほど手数料への影響も大きいです。また、借入額が少なくても、返済スピ―ドが遅いと手数料は高くなってしまいます。
手数料の仕組みを知らずにリボ払いを使っている方も少なくありません。返済方式によって手数料の支払い方法は変わるので、どのような方法でどれくらいの手数料がかかっているのかをしっかり把握しておくことが大切です。
- 元利定額方式…元金と手数料を合計して定額で支払う
- 元金定額方式…元金は定額、手数料は利用残高に応じて別途かかる
リボ払いの残高が気づいたら100万円や200万円になっていたということは少なくありません。
手数料は、「残高×金利÷365×借入期間(日数)=手数料」で算出できます。年利15%、残高100万円の場合、1ヵ月にかかる手数料は、100万×0.15÷365×30=12,328円、200万円の場合は24,656円にも上ります。
できるだけ余計なお金は支払いたくない、という方はリボ払いはよく考えて使う方が良いでしょう。
リボ払いを完済するにはデメリットを踏まえ、以下のような点に注意して利用する必要があります。
毎月の支払い額が少額だと完済まで長期化しやすい
毎月の返済額を少額に設定している場合、その分返済回数が増え、返済が長期化するというデメリットもあります。
毎月の返済額は、カード会社によって「月々3000円」や「月々5000円」などと最低金額が決められています。最低金額に設定しておけば毎月の負担は軽いですが、利用残高はなかなか減りません。
返済が長引くことによってその分手数料が増え、返済総額が増えてしまいます。
ポイントやプレゼントなどの特典があったとしても、それと引き換えにリボ払いでは多くの手数料を支払うことになります。本当に得なのか、よく考えて利用した方がよいでしょう。
リボ払いの返済が苦しい…滞納するとどうなる?
リボ払いの借金が返せないと、どのようなことが起こるのでしょうか?滞納すると、次のような順番で進んでいきます。
- 遅延損害金が発生する
- カードは利用停止になる
- 電話やハガキで督促される
- ブラックリストに載る
- カードは強制解約処分となる
- 残債を一括請求される
- 裁判所から通知が届く
- 差し押さえ
まず、支払い期日の翌日から遅延損害金が発生し、返済が遅れれば遅れるほど加算されていきます。
そして、支払期日の翌日に未払いであることが確認されると、カードは利用停止処分となり、使えなくなります。
支払い期日を過ぎて3~10日経つと督促も始まります。電話で督促されたり自宅に督促状が届いたりします。
2~3ヵ月支払えない状態が続くと、個人信用情報機関に滞納した事実が登録され、いわゆるブラックリストに載った状態になります。
ブラックリストとは?ブラックリストに載るとどうなるのでしょうか。
- クレジットカードの新規作成や利用ができなくなる
- ローンの審査に通らない
- 新たな借入ができなくなる
- 借金の保証人になれなくなる
などのデメリットが生じます。
そして、カードは利用停止状態から強制解約処分になり、一切使えなくなります。残債は一括で支払うよう請求書が届き、支払えなかった場合、カード会社からは法的措置をとるという通知が届きます。
裁判所からの通知に応じなければ、最終的に差し押さえが行われ、給与や不動産などの財産が処分されてしまいます。
差し押さえという最悪の事態を避けるには、早めに弁護士や司法書士などの専門家に相談し、適切な対策を行う必要があります。
督促や通知を無視すると、カード会社も厳しい態度をとってくる可能性が高いです。最初の段階で無視せず誠実に対応すれば、支払いを待ってもらえることもあります。
リボ払いを完済する秘訣は?リボ払いと上手く付き合っていくコツを紹介!
リボ払いで返済に行き詰まらないようにするには、何に気をつければよいのでしょうか?リボの支払いをしっかりと完済するコツは、次の6つです。
- 繰り上げ返済や一括返済をする
- 毎月の支払い額を増やす
- 利用残高を常に確認する
- その都度完済を意識する
- 借り換えローンの活用
- おまとめローンの活用
リボ払いを完済する秘訣は、先程のデメリットをつぶしていくことです。
借入額が膨らまないようにして、毎月いくら利用しているのかをしっかり把握し、返せる分は返していく、そして利息が大きくなりがちなリボ払いを早くやめてしまうことです。
余裕資金ができたら、迷わず繰り上げ返済を!
「今月は多く貯蓄できそう」「今月はお金が余りそうだから、何か美味しいもの食べちゃおうかな」「今月はお金があるから欲しかったアレ買っちゃおう」
繰り上げ返済とは、毎月返済するお金とは別に追加でまとまった金額を返済することです。積極的に繰上げ返済をすることで借入額が膨らむのを防ぎ、確実に借入残高を減らすことができます。
繰り上げ返済を行うと返済した分は元金に充てられるので利息が減り、支払いの総額を減らすことができます。返済期間も短くなり、完済までの道のりが見えやすくなります。
毎月の返済額を無理のない範囲で増やして、借入総額を減らす!
毎月の返済額を大きく設定するのもリボ払いを完済するコツの一つです。
カードの利用残高に対して毎月の支払い額が低い場合は、支払い額を増やすのがおすすめです。月々5000円を1万円にするなど、毎月の支払いが増えれば完済が早まります。
返済額自体を多く設定してしまえば、後は自動で引き落とされるため「別途繰り上げ返済をするのは面倒」という方におすすめです。
いつも借入額が膨らみがち、という場合や、毎月の借入額を増やすと生活が苦しい場合は、収入に対して使い過ぎていないか?ということを意識し、購入するアイテムの選別をしましょう。
不要な買い物はしていない、普通に生活しているだけなのに苦しい、という場合は収入を増やすなどの対策を取らなくてはなりません。
その他、毎月の携帯代金、通信費や光熱費といった固定費の見直しをして、毎月かかる費用を減らすなどお金の使い方を見直してみると良いかもしれません。
元金は減っているか、こまめに利用残高を確認
毎月の明細を確認せず、利用残高を把握できていないという人は、明細を確認する習慣をつけましょう。
「いくら利用しているのか」「完済まであとどれくらいなのか」をこまめに確認しておくことが大切です。
その都度完済を心がけ、返済中は新たにリボ払いしない
一度リボ払いで買い物をしたら、完済するまでリボ払いしないのが理想です。
返済が終わっていないのに新にリボ払いすると利用残高は増え、その増えた利用残高に対して利息がかかってきます。結果的に手数料がかさんで支払い総額が増える原因となります。
今より金利の低いところに借り換える
借り換えはローンは、条件のよい別の金融機関から新たにお金を借りる方法です。借りたお金でリボ払いは一括返済し、新たに借りたカードローンの返済をしていきます。
リボ払いの利息は15%ですが、カードローンなら15%以下のところもあります。今よりも金利を下げることができれば、支払いの総額が抑えられるでしょう。
おまとめローンで今より金利を低く
おまとめローンは、複数の金融機関から借入している場合に、別の金融機関からお金を借りて借金を一本化することです。借り換えと同じく、借りたお金でリボ払いは一括返済してしまう方法です。
一社から借りて融資額が大きくなると金利は下がるのが一般的です。おまとめローンは金利が低く設定されていることが多いので、今よりも金利を抑えることができるでしょう。
ただし、審査は厳しめなので、過去の借入で滞納したことがあったり、収入が不安定だったりすると審査に通らず、おまとめローンを利用できないことがあります。
借り換えと同じく根本的な解決には至りませんが、多重債務の人は方法のひとつとして検討してみてもよいでしょう。
おまとめローンについて詳しくはこちら。
SMBCモビット おまとめローンとは?カードローン一本化のメリット・デメリット
リボ払いの返済に困ったら債務整理(リボ救済措置)で借金減額は可能!メリット・デメリットは?
毎月の支払額を増やしたり、カード会社を変更したりしてもとても返せそうにない…そんな時に頭をよぎるのが、借金減額ではないでしょうか。
借金を減らすことを法的にできる手続きが、「債務整理」です。借金救済制度とも言われていて、法律に則って、借金を減らしたりなしにできる可能性がある手続きです。弁護士や司法書士の取扱業務にも載っています。
利息カットできる任意整理、借金総額を1/5程度に圧縮できる個人再生、借金をなしにできる自己破産などがあります。
インターネットで借金について検索しているときやSNSの広告で「リボ救済制度」や「リボ払い救済制度」という文字を見かけたことのある方は多いでしょう。
「リボ救済制度って何?」「リボ払いを減額できるなんて怪しい制度なのでは?」などと思う人もいるでしょう。
リボ救済制度とは、いわゆる「債務整理」のことです。
債務整理をすれば、借金減額ができる、また自己破産をすれば、借金がゼロになるため、借金救済においては大変有効な手段の一つです。
キャッシングリボでもショッピングリボでも債務整理はできます!キャッシングリボについては、借りた時期によっては過払い金が発生しているかもしれません。
リボ払いを任意整理すると、今後の支払の負担を軽減できる可能性があります。それは、今後発生する手数料をカットできる可能性があるからです。
借金でいう利息部分のカットで元金のみを払っていくことになるため、月々の返済額が減ります。
任意整理を含め、リボ払いに困った際に債務整理をするとどうなるのか?を詳しく見ていきましょう。
リボ払いで債務整理を行うメリットは借金の大幅カット
リボ払いの完済をするために債務整理の手続きを行うなら、以下の4つの方法から自分に合うものを選んで行います。
一番のメリットはやはり、借金減額できることです。減らせる幅は選択する方法によりますが、利息をカットできたり、元本自体を大幅に減額できたり、支払いを免除してもらえるなどの可能性があります。
それぞれの特徴を説明します。
- 「任意整理」
- これから発生する利息をカットし元金を分割にして長期に渡り返済します。収入があり返済能力がある方に可能な方法です。
自己破産と比べると、自宅や車などの財産を没収されることがないため「家族が居るので、家などがなくなると困る」という場合に良い方法です。
- 「特定調停」
- 簡易裁判所が借主と貸主の仲裁を行い、返済条件を緩和するなどして無事返済を終えられるように働きかける制度です。
書類の作成、裁判所への出廷・連絡などは全て申請する本人が行う必要があるため、一般の方が手続きを行うのはとても大変です。
利息は大幅にカットされる場合もありますが、元金は分割して支払う必要があるため、返済能力のある方に適した方法です。
- 「個人再生」
- 任意整理と同じように財産を守ることができます。約1/5にカットされた借入額をおよそ3年間は支払う必要がありますが、その後の残りの借金は支払いの義務がなくなります。
任意整理では支払う自信がない、借金が大きすぎる…という場合はこちらの個人再生を選ぶと良いでしょう。
- 「自己破産」
- 自分の持っている財産全てを精算し、借金の支払いを免除してもらう方法です。クレジットカードや自宅、車など多くの財産が没収されるリスクがあります。
リボ払いを債務整理する場合は、任意整理が解決手段に選ばれることが多いです。リボ払いで返済がなかなか終わらない理由の一つに、「手数料の高さ」があります。手数料や遅延損害金のカットが期待できる「任意整理」の手続きを選択したいという方が多いのかもしれません。
債務整理共通のデメリットはブラックリストに載ってしまうこと
債務整理を行うと、個人信用情報に「債務整理を行なった」という情報が登録され、いわゆる「ブラックリスト入り」という状態になります。
債務整理を行なったという情報は、最長で10年間保存されることもあるため、この間は以下のような様々な弊害が発生します。
- ローンが組めない
- クレジットカードが新規で作れない
- クレジットカードの更新ができない
- 携帯(本体)代金の分割払いができない
- 保証人になれない
また、債務整理共通のデメリットだけでなく、手続きそれぞれにデメリットがあります。
「任意整理」で将来利息をカットして返済負担を軽くできるが、減額効果は小さい
任意整理は、裁判所を介さずに債権者と直接交渉して将来利息のカットや返済期間の猶予をお願いする手続きです。減額された借金を3~5年にわたって返済していく必要があるので、ある程度安定した収入のある方に向いている方法です。
任意整理ができる条件やメリット・デメリットは次のとおりです。
条件 | メリット | 任意整理のデメリット |
---|---|---|
・完済するという意思があること ・ある程度の収入があること ・3~5年で返済できる見込みがあること |
・将来利息をカットできる ・返済期間を3~5年に延ばせる ・手続きが早い(3~6ヶ月) ・費用が安い(1社あたり5~7万円) |
・元金はカットできない ・債権者が応じなければ成立しない ・約5年間ブラックリストに載る |
「個人再生」で借金の総額を大きく減らせるが、手続きが煩雑で費用も高め
個人再生は、裁判所を介して借金の総額を大幅に減らし、返済計画に沿って3~5年にわたって返済していく手続きです。元金を含めて約5分の1~最大10分の1に減額できます。継続かつ反復した収入が不可欠です。
個人再生ができる条件やメリット・デメリットは次のとおりです。
条件 | メリット | 個人再生のデメリット |
---|---|---|
・継続かつ反復した収入があること ・借金が5000万円以下であること |
・借金を大幅に減額できる ・借金の理由は何でもよい ・住宅ローン特則を使えばマイホームを守れる |
・手続きに長い時間がかかる(半年~1年) ・費用が高い(約70万円) ・保証人や連帯保証人が代わりに返済しなくてはいけない ・約10年間ブラックリストに載る ・官報に載る |
「自己破産」で多額の借金もチャラにできる可能性があるが、財産没収や職業制限などデメリットも大きい
自己破産は、支払い不能状態の場合に、裁判所を介して借金を免責する手続きです。多額の借金があっても自己破産すれば返済義務はなくなり、すべてチャラにすることができます。
自己破産するとどうなるのか?や、自己破産できる条件やメリット・デメリットは次のとおりです。
条件 | メリット | 自己破産のデメリット |
---|---|---|
・支払いが不可能なこと | ・借金がすべてチャラになる | ・家や車など20万円以上の価値ある財産は処分される ・保証人や連帯保証人が代わりに返済しなくてはいけない ・手続き期間中、一部就けなくなる職業がある ・約10年間ブラックリストに載る ・官報に載る |
ブラックリストに載るというデメリットは、どの債務整理を行っても避けることができません。
何でもリボ払いで支払う癖がついてしまっていても、ブラック状態になっている間は、リボ払いをはじめクレジットカードの利用ができなくなります。
ローンが組めなかったり、スマホの機種代を分割払いできなかったり、さまざまな場面で不便を感じるでしょう。
しかし、自分の収入の範囲内で、現金での生活を強いられることによって無駄遣いがなくなり、節約意識が高まると考えられます。
こちらのデメリットを十分理解し、それでも債務整理をするほうが良いのか、それとも他の方法で切り抜けたほうがいいのか?の判断をする必要があります。
過去にキャッシングリボを利用していた人は過払い金請求ができるかも
任意整理、個人再生、自己破産の3つ以外に、債務整理には「過払い金請求」という手続きがあります。過払い金請求を行えば、払い過ぎていたお金を取り戻して、借金の返済に充てることができます。
消費者金融での借入などに発生するもので、リボ払いの場合、ショッピングリボに過払い金は発生しませんが、キャッシングリボには発生している可能性があります。
- 2010年以前にキャッシングリボを利用していた人
- 完済(最終返済日)から10年以内の人
これらに該当する人は、過払い金が発生しているかもしれないので、早めに弁護士や司法書士に相談しましょう。完済から10年以上経過すると時効となって過払い金が発生しても取り戻せなくなってしまいます。
過払い金返還請求のデメリットはこちらです。
- 返還された過払い金で借金を完済できなかった場合はブラックリストに載る
- 過払い金請求した会社から今後の借入はできなくなる
しかし、これらのデメリットがあったとしても、お金が返ってくるというメリットの方が大きく、過払い金請求する価値はあるでしょう。交渉力に長けた弁護士や司法書士に依頼すればより多くの過払い金を取り戻すことが可能です。
頑張って払う?それとも早めの債務整理?どちらが良いかは専門家に相談を!
債務整理を行うと信用情報に事故記録が登録され、一定期間はローン審査に通らないなどの弊害が発生します。
「それなら頑張って払おう」と生活の苦しいまま支払いを続けた結果、借金がさらに膨らんで支払えなくなり「やっぱりブラックリストになってしまった」ということもあります。
頑張って支払いを続ける方が良いのか、それとも早めに債務整理を行なった方が良いのかの判断は、お金の専門家ではない私たちにはなかなか難しいものです。
相談だけなら無料でできるところもたくさんあります。また実際に債務整理を行うことになった場合、慣れない書類の作成なども必要になってきます。
頼りになる弁護士さんや司法書士さんを探しておくと、債務整理の際にとてもスムーズに手続きが進むことでしょう。
弁護士や司法書士に相談や依頼をするメリット
債務整理は弁護士や司法書士に相談・依頼するのが最良の方法です。
どの債務整理にもデメリットがありますが、弁護士や司法書士ならデメリットについて詳しく教えてくれますし、デメリットを最小限におさえる方法を知っています。
弁護士や司法書士に相談・依頼すると、次のようなメリットも得られます。
- どの債務整理が最適かがわかる
- 督促をストップできる
- 面倒な手続きをお任せできる
弁護士や司法書士に相談すると、どの債務整理が自分に向いているのかがわかります。債務整理を依頼すると、弁護士や司法書士から債権者には受任通知が送付され、これ以降督促をされることはありません。
そして、債務整理は自分で手続きすると時間も労力も必要でとても大変ですが、専門家に依頼すれば面倒な手続きはすべて代行してくれます。手続きをスムーズに進めるためにも弁護士や司法書士に依頼するのがおすすめです。
専門家に直接相談しにいくのは勇気がいるという人は、まず「借金減額シミュレーター」を使ってみることをおすすめします。
借入総額や月々の返済額など簡単な情報を入力するだけですぐに診断ができ、債務整理をするとどれくらい借金を減らせるのか目安がわかります。
診断後、法律事務所から電話がかかってくることが多く、相談するきっかけとなるでしょう。
>>>任意整理で借金減額が得意な「司法書士 渋谷法務総合事務所」の、借金減額シミュレーターを試してみる
>>>債務整理の実績が豊富な「弁護士法人 響」の、借金減額診断を試してみる
リボ払いは計画的に!リボ払いが返せないと困っている人は早めに減額することを検討して!
リボ払いは計画的に上手く利用すれば、とても便利な支払い方法です。リボ払いは毎月の支払額がほぼ一定になるため、家計のやりくりがしやすくなるのがメリットです。
ですがその一方で、借入残高が減りにくい・利用した金額が把握しづらい・支払いが長期になるので利息が膨らむ、など多くのデメリットもあります。
毎月の支払い額が少ないと、いつまでたっても完済できなくなる恐れがあり、気づいた時には借金総額が膨らみ返せない額になってしまう点も注意する必要があります!
そんなリボ払いを完済するには、繰上げ返済を積極的に行う・毎月の返済額を大きくする・金利が低いカードローンに変更するなどの方法があります。
その他、毎月使い過ぎていないか?ということも意識して利用するようにし、必要であれば固定費の見直しなども行なってみましょう。
これらの方法を試みても完済できそうにないという時は、放置せずに早めに何らかの手を打たないと、ブラックへの登録、そして財産差し押さえなどになってしまう危険性も!
もう返済ができないと思ったら、リボ払いの返済を減らせないか?借金を減らす方法である債務整理をしたらどうなるか?を確認しましょう。
闇金に手を出したり、新たな借り入れをして返してまた借りて…という自転車操業は絶対にしてはいけません!
まずは、借金減額シミュレーターを利用してどれくらい借金を減らせるのか結果を参考に、弁護士や司法書士に相談してみてください。
債務整理にも種類があり、またそれぞれにメリットとデメリットがあります。また法律に則った手続きで交渉力も必要になってくるため、費用はかかりますが、債務整理や借金問題を得意とする司法書士や弁護士などに相談してみることをおすすめします。
法律事務所では無料相談を行っていることが多いので、気軽に利用してみるとよいでしょう。借金の話を聞いてもらえるだけで、不安が軽減されすっきりできると思いますよ。