借金地獄から抜け出す方法はある?借金まみれで返せない原因と人生やり直すコツ
毎月借金の返済が苦しくて生活に支障が出ている、どれだけ返済しても全然借金額が減らず完済できない、そんな状況にあるなら、借金地獄に陥っている可能性があります。
この記事では、借金地獄とはどのような状態なのかを紹介するだけでなく、借金地獄に陥ってしまう要因や借金地獄から抜け出すための対処法などについてもまとめています。
借金を減らしたり免除出来る可能性も相談前に分かるので、今の辛い借金問題から抜け出す第一歩を踏み出しましょう。
事務所名 | 司法書士 渋谷法務総合事務所 |
弁護士法人響 | アヴァンス 法務事務所 |
弁護士法人 サンク総合法律事務所 |
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相談料 | \何度でも無料/ |
\何度でも無料/ |
\何度でも無料/ |
\何度でも無料/ |
事務所の 特徴 |
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対応地域 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
- 遅延翌日から「遅延損害金」が発生。利息がどんどん増える
- 遅延した数日後には、金融機関から督促電話やメールが来る
- 滞納して2.3ヶ月が経つと「ブラックリスト」に掲載(信用情報機関に事故情報登録)
- 一括請求書が内容証明郵便が届く、これも無視すると裁判所から訴状や支払い督促が届く
- 財産の差し押さえの強制執行
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借金を減らす、免除してもらえる借金救済措置などを利用することもすぐに検討する必要があります。
借金返済ができない状況を放置していると、状況は悪化する一方です。借金は新たに借り入れをして返すといった対応をしていても解決しません。借金のことばかり考える生活、闇金から借りてしまうような状況になる前にできることをすぐしてください。
借金のことばかり考える毎日を送るのは、もうやめにしませんか。借金問題は根本から解決しないと同じ過ちを繰り返してしまいます。今ギリギリで返せていても次はもう返せないかもしれません!
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借金地獄とは?どういう状態を指すの?
まず、借金地獄と呼ばれる状態はどのようなものなのか、紹介します。
一般的に、借金地獄と呼ばれるのは返済しても返済しても借金が終わらない、むしろ借金が増えてしまうような状態を意味します。
借金をする、ということはハードルが高いようにも思えますが、最近では即日融資可能なカードローン商品も多くあり、簡単にお金を借りる環境があるのも事実です。
大変手軽なので、安易に借り入れができます。借金が習慣となり計画も立てず借入をどんどんしてしまうと、借金はどんどん増え、返済が困難になってしまうのです。
借金地獄に陥っている人の特徴として、複数の借入先を利用している「多重債務」が挙げられます。多重債務者に関するデータは、首相官邸の公式サイトで確認することができます。
金融庁が作成したデータであり、多重債務者の人数は以下のように推移しています。
3社以上借入あり | 5社以上借入あり | |
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2018年3月末 | 115万人 | 9万人 |
2019年3月末 | 120万人 | 9万人 |
2020年3月末 | 123万人 | 10万人 |
2021年3月末 | 114万人 | 9万人 |
2022年3月末 | 116万人 | 10万人 |
このデータから見て分かるように、多くの人が複数の借金を抱えていることが分かります。
借金地獄に陥る原因とは?
どうして借金地獄になってしまうのでしょうか。主な原因を5つ紹介しましょう。
原因①ギャンブルや買い物で浪費などが好き!我慢できず依存してしまう
まずは、ギャンブルや買い物による浪費を繰り返していることが原因として挙げられます。ギャンブルは負けてしまうと勝つまで続けようと、借金をしてしまうことがあります。
「次は勝てる」という気持ちから借金を繰り返しがちとなり、借金が増えてしまうのです。
買い物による浪費は、使うことはあれどお金が戻ってくることはありません。使えば使うだけお金は無くなりますし、買いたいものがあれば我慢できずに借金をしてしまうこともあります。
原因②収入が減少し返済が苦しくなった
会社の業績悪化や自分の病気・ケガなどにより収入が減ることも、借金地獄に陥る要因として挙げられます。
収入が減れば毎月の返済額を捻出するのも厳しくなるかもしれません。病気やケガで働くことができなければ収入は大きく減少し、日常生活を送る費用すら厳しくなる可能性もあります。
生活苦の状態での借金返済は困難ですから、なかなか返済できずに負担だけが増えることが考えられます。
原因③返済が遅れ遅延損害金が膨らんでいる
返済が1日でも遅れると、遅延損害金が発生します。遅延損害金は返済日を守れなかったことに対するペナルティのようなものです。
遅延損害金は滞納金額に対して遅延損害金の利率(年利)、滞納日数などをかけて算出します。
遅延損害金の利率は通常の金利よりも高い設定となっていることが多く、返済が遅れれば遅れるほど支払わなければいけないペナルティが増えていってしまうのです。
原因④投資や起業に失敗した
投資や起業を行うために借り入れをすることもあるでしょう。しかし、投資は失敗すれば借金だけが残るリスクがあり、高額な負債を抱えてしまう可能性があります。
起業も失敗してしまえば借金だけが残り、その返済に追われることになってしまうのです。
原因⑤リボ払いを多用した
クレジットカード払いで注意しなければいけないのは、リボ払いを利用しすぎてしまう点です。
リボ払いは支払いや借入額に関わらず一定の返済ができるため計画的に無理なく返済できるメリットはあります。
また、支払いが終わらないうちに新たにリボ払いで買い物をしてしまうと、さらに利用残高が増えて借金を重ねていると同じような状況に陥ってしまうのです。
あなたは大丈夫?借金地獄に陥りやすいタイプはこちら
今は大丈夫だと思っていても、将来的に借金地獄に陥る可能性は誰にでも起こり得ます。そこで、借金地獄に陥りやすいタイプをまとめてみました。
自分に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
計画的な行動が苦手な人は注意!
毎月入っている収入に対してどのくらいの支出があるのかを把握し、計画的な行動ができないという人は、収支管理がうまくいかず気づかないうちリ借金を増やしている可能性があります。
借金が増えていることにすぐ気づかなければ対応も遅れます。そのため、どんどん借金が増えているリスクがあると言えるでしょう。
見栄を張りがちな人は注意!
見栄を張りたい人は、ブランドや高級なレストランを利用しがちです。そのため、お金がかかる傾向にあると言えるでしょう。
自分の収入だけでまかなえなくなった場合、借金をしてでも見栄を張ってしまう人は借金地獄に陥りやすいと考えることができます。
ギャンブルや買い物でストレスを解消する人は注意!
ストレスの解消方法として、ギャンブルや買い物を選んでいる人は借金地獄に陥るリスクが高いと言えます。
収入の範囲だけでギャンブルや買い物ができれば良いのですが、「お金を使うこと」自体がストレス解消の目的となっている場合、不要なものでも買ってしまう、負けても負けてもギャンブルを続けてしまう危険性があります。
お金がかからないストレス解消法を見つけることがおすすめです。
自分は大丈夫?借金地獄かどうかを判断する6つのポイント
自分がすでに借金地獄に陥っているかどうかは、以下の6つのポイントに当てはまるかどうかによって確認することができます。
- 毎月の返済が苦しい
- 長期返済しているのにいつまでも元金が減らない
- 多重債務である
- 借金総額が年収の3分の1を超えている
- 返済負担額が年収の30%を超えている
- 借金返済のために借金をしている
1つでも該当するものがあれば、すでに借金地獄に陥っている可能性が高いと考えてください。
それぞれのチェックポイントがどのような状態なのか、詳しく見てみましょう。
毎月の返済が苦しい
毎月の借金返済が苦しくなっている人は、借金地獄に陥っている可能性があります。
収入に見合った返済額でない、収入はあるのに気づけば使ってしまって手元にお金が残らないという場合は、 借金まみれの生活になってしまうでしょう。
返すお金がないからと、新たに借入をしたり、すぐに誰でも貸してくれるという闇金に手を染めてしまう危険もあります。
長期返済しているのにいつまでも元金が減らない
ずっと返済し続けているのに、いつまでも元金が減らない状態も危険です。
このような状態が起こってしまう原因として、借金残高に対する返済額の少なさが挙げられます。
毎月の返済額の中には元金と利息が含まれますが、まずは利息分が差し引かれて残った分が元金の返済へと充てられます。毎月の返済額少なく、利息分にしかなっていない状態なら、いつまでも元金が減ることはありません。
毎月の返済額を増やさない限りは、借金に追われ続けてしまうでしょう。
多重債務である
複数社から借金をしている多重債務状態は、毎月の返済日が複数あり借金管理が手間になっているかもしれません。
返済日はまとまっていても、複数社に返済をしなければいけなくなると返済額も大きくなり、生活に支障が出てしなう恐れもあるため、借金地獄に陥っている可能性があると言えます。
借金総額が年収の3分の1を超えている
個人の借り入れ可能上限額の目安として、「年収の3分の1まで」というものがあります。これは、総量規制と呼ばれる貸金業法内のルールに基づくものです。
貸金業者が個人に貸し付ける上限金額を年収の3分の1を超えない金額、と定めたもの。この金額が返済能力を超えない基準として定められている。
つまり、無理なく返済できるであろう目安として設定されているのが、「年収の3分の1まで」なのです。
現在の借金額がこの目安を超えていれば、それは「無理なく借金返済できない状態である」と言えます。返済が難しければ借金地獄と言っても過言ではないでしょう。
返済負担額が年収の30%を超えている
年収に対する年間返済総額が30%を超えていると、借金地獄に陥っている可能性があります。
借入をして長期間の返済を行っている方は、年間返済額がいくらになっているかも確認してみると良いでしょう。
借金返済のために借金をしている
借金を返済するため、他の借入先から借金をして返済に充てている、という状態は危険です。
この状態は自転車操業とも呼ばれており、借入総額が増え続け利息も膨らんでいくため、ずっと返済が終わらずに借金だけが増えている悪循環となっているのです。
いつまでも借金を完済できる見込みがないため、借金地獄だと言えるでしょう。
借金地獄から抜け出すための対処法とは
借金地獄に陥っても、行動を起こすことでその状態から抜け出すことは可能です。
ここでは、借金地獄から抜け出すための対処法を6つ紹介します。
対処法①まずは借金問題解決の専門家に借金相談をする
借金の返済が苦しい、厳しくなってきた場合は、速やかに誰かに借金相談することが大切です。
相談先としては、親族、知人でも良いのですが、近しい間柄であればあるほど、借金について知られたくない方も多いでしょう。そこでおすすめなのが、以下の相談先です。
弁護士・司法書士 | ・法律の専門家として現状に合った対処法を提案してくれる ・相談後にそのまま債務整理を依頼することもできる ・手続きをスムーズに進められる ・弁護士と司法書士で業務範囲の違いがある点に要注意 |
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法テラス | ・国が設立した法的トラブルの総合案内所 ・収入要件を満たせば無料で相談できる ・収入要件・資産要件を満たせば弁護士費用の立て替え制度を利用できる |
日本クレジットカウンセリング協会 | ・弁護士とアドバイザーカウンセラーが対応 ・家計カウンセリングも行ってもらえる ・無料で任意整理ができる ・無料で相談可能 |
自治体 | ・生活相談窓口は各自治体に設置されている ・病気や失業で収入が減った場合は公的な貸付制度や支援金などを紹介してもらえる ・身近で相談しやすく、無料で相談できる |
借金は弁護士や司法書士に相談するのがおすすめですが、いきなり専門家に相談するのはハードルが高いと感じる人がいるかもしれません。
しかし安心してください。弁護士や司法書士事務所の中には、借金相談や債務整理の相談などを無料で行っているところも多数ありますし、メール相談や匿名相談に対応している事務所もあります。
また相談前に、自分の借金が「減額」や「免除」ができる可能性があるのかをいつでも無料で診断できる「借金減額診断」を提供している事務所も多いです。
そういった事務所の減額診断で、どういった方法でいくらくらい減らせるのかの目安を先に調べておいて、その後その事務所に改めて相談に行くと話が早いです。
ハードルが高いと感じるのであれば、まずは無料・匿名で相談できる事務所や無料減額診断を取り扱っているを探してみると良いでしょう。
事務所名 | 司法書士 渋谷法務総合事務所 |
弁護士法人響 | アヴァンス 法務事務所 |
弁護士法人 サンク総合法律事務所 |
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相談料 | \何度でも無料/ |
\何度でも無料/ |
\何度でも無料/ |
\何度でも無料/ |
事務所の 特徴 |
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対応地域 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
また、専門家に相談するときは弁護士・司法書士の業務範囲について確認しておく必要があります。
弁護士 | 司法書士 | |
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対応可能借金額 | 制限なし | 1社あたり140万円を超えないもの |
訴えられる裁判所 | 制限なし | 簡易裁判所まで |
任意整理 | 代理人として対応可能 | 代理人として対応可能 |
個人再生 | 代理人として対応可能 | 書類作成サポートのみ |
自己破産 | 代理人として対応可能 | 書類作成サポートのみ |
司法書士は多くの制限があるため、借金額が多い、個人再生や自己破産まで考えている方は、最初から弁護士に相談するとスムーズでしょう。
法テラスを利用するためには収入や資産要件をクリアする必要がありますが、利用できれば弁護士費用を割安で利用することができますし、費用も分割払いができるので資金面に不安があっても安心です。
JCCO公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会は、弁護士とアドバイザーカウンセラーが1人ひとりの状況に合わせて相談に対応。家計カウンセリングも無料で行っているので生活再建の助けとなるでしょう。
自治体は最も身近な相談窓口ですから、比較的気軽に相談できるかもしれません。借金相談はもちろん、生活困窮に対する相談にも対応しているので利用できる公的融資制度を紹介してもらうこともできるでしょう。
対処法②収支を見直す
毎月の収支を見直し、無駄な出費を見直すことも借金地獄から抜け出すためのポイントとなります。出費が減れば、返済に充てられる金額も増えますし、返済額を増やさなくても生活に余裕が生まれれば精神的な余裕にもつながります。
おすすめなのは、固定費の見直しです。
- 携帯電話料金
- 保険代
- サブスクリプション代
毎月一定額を支出するこれらの固定費は、プランなどを見直すだけで無理することなく一定額の削減効果が見込めます。
対処法③借金をまとめる、低金利ローンに借り換える
毎月の返済負担を軽減したいのであれば、借金をまとめる、借り換えるという方法があります。
借金をまとめる、というのは、複数の借金を1つにまとめる「一本化」を行うことです。おまとめローンという専用の商品もあります。
おまとめローンのメリットは、複数の借金が1つにまとまることで借金管理が楽になること、そして今よりも低金利の商品で一本化できれば支払金利の負担が軽減することです。
借り換えは、今の借金を別の借入先からの借金で完済し、新たな借金先へ返済をすることです。このとき、現在よりも低金利の商品に借り換えることで、やはり利息と返済総額を軽減することができるようになります。
おまとめも、借り換えも、金利が低くなることが返済負担の条件となります。
金利差でどのくらい返済負担が減るのか、例を挙げてみましょう。
- 借入元金:100万円
- 返済期間:5年(60か月)
- 借り換え前の金利:年15%
- 借り換え後の金利:年12%
このケースで返済した場合の返済総額はこちらです。
- 年15%で完済:利息を含めて総額で175万円返済
- 年12%で完済:利息を含めた返済総額は160万円
利息が3%低くなるだけで、15万円も返済負担が軽減できるのです。
もし18%など高金利の借金があるなら、少しでも低い金利の借金にまとめる、借り換えることを検討してみても良いですね。
対処法④繰り上げ返済をする
少しでも借金を減らしたいのであれば、繰り上げ返済を検討しましょう。
ただし、繰り上げ返済をするたびに振り込み手数料などがかかれば、かえって費用負担を増やしてしまう恐れもあります。むやみな繰り上げ返済は生活を困窮されてしまう要因になりえますから、計画的に行うことが大切です。
対処法⑤過払い金を請求する
過払い金請求は、利息制限法の上限を超えて払っていた利息を取り戻すものです。
過払い金が発生している可能性があるのは、以下に該当する人です。
- 2010年6月17日以前に借り入れを始めた
- 完済、最終取引から10年以内
出資法の上限金利が29.2%、利息制限法の上限金利は20%という時代があり、利息制限法と出資法の間の金利で貸し付けを行う業者が存在していました。この金利が、グレーゾーン金利と呼ばれているものです。
最高裁の判決によりグレーゾーン金利は違法であるとなり、グレーゾーン金利で支払っていた利息は過払い金として請求できるようになったのです。
過払い金請求は、正当な権利です。過払い金があれば借金の返済に充てることができますので、まずは弁護士や司法書士に相談して過払い金の有無を調べてもらいましょう。
対処法⑥債務整理を検討する
今の状態では借金の完済が見込めないということであれば、債務整理という選択肢もあります。
債務整理の4つの手続きについて確認してみましょう。
- 任意整理:任意の債権者と交渉し、将来利息のカットなどにより3~5年での完済を目指す
- 個人再生:裁判所に申し立てをして借金を5分の1程度まで減額し、3~5年での完済を目指す
- 自己破産:裁判所に申し立てを行い、原則すべての借金返済の免除を目指す
- 特定調停:裁判所に申し立てを行い、調停委員が仲介して返済条件の見直しを行う
各手続のメリット・デメリットはこちらです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
任意整理 | ・比較的短期間で済む ・整理する債権者を選べる ・家族にバレにくい |
・ブラックになる ・債権者が交渉に応じてくれない ことがある |
個人再生 | ・借金が5分の1程度まで 減らせる ・住宅を残したまま手続き できる |
・ブラックになる ・定収がなければ利用できない ・手続きが複雑で時間がかかる |
自己破産 | ・借金が原則免除される | ・ブラックになる ・財産が処分される ・手続き中制限がある資格や 職業がある |
特定調停 | ・自分で手続きできる ・費用を抑えた手続きが できる |
・ブラックになる ・債権者が交渉に応じてくれない ことがある ・成功率が低い |
どの方法が適しているかについては、各々の状況に応じて異なります。弁護士や司法書士など専門家に相談することが大切です。
また、債務整理をすると基本的にブラックとなり、一定期間新規借り入れ、クレジットカードの利用ができないなど生活に支障が出る恐れがあります。
メリットとデメリットをしっかり認識した上で手続きを選択するのが大切です。
ギャンブルや買い物の依存症なら治療が必要
借金の原因がギャンブルや買い物によるものであれば、ギャンブル依存症、買い物依存症になっている可能性があります。これらは自分の意志で我慢できるものではなく、「病気」として治療が必要です。
依存症の相談先として、精神保健福祉センターがあります。依存症に対応できる医師、保健師、看護師などの専門職員がいて、心の問題についても本人だけでなく家族も相談できるようになっています。
精神保健福祉センターは各都道府県に設置されており、匿名の相談も可能です。
また、病院の精神科でも相談、治療できますし、借金依存症や買い物依存症に悩む人たちが集まって改善を目指す自助グループもあるので、チェックしてみると良いでしょう。
貸付自粛制度の利用も検討しよう
日本貸金業協会には、金融機関に対して「借り入れの申し込みが行われても貸付に応じないでほしい」と要望できる貸付自粛制度サービスがあります。
申し込みは本人が行うもので、申し込み後は約5年間貸金業者や金融機関からの借金ができなくなります。
借金地獄は夜逃げしても解決しない!
借金地獄から抜け出すために、夜逃げを検討する人もいるかもしれません。夜逃げをすると、確かに督促からは逃れられるかもしれません。
しかし、夜逃げをしても日々の遅延損害金は膨らむ一方であり、根本的な解決にはなりません。
また、夜逃げは債権者に見つからないように住民票を移せない、銀行口座も差し押さえられる可能性があるため利用が難しくなるなど生活にも支障が出てきます。
逃げた結果、生活が苦しくなれば意味がありません。
借金の時効とは?借金を踏み倒すことができるって本当なの?
借金地獄から逃げるために夜逃げを選択する方は、借金の時効成立を期待しているケースもあるかもしれません。
確かに借金には時効があり、借金・利息の支払い期日から5年が経過すると時効により消滅するとされています。
ただし、時効期間をクリアすれば借金が帳消しになるわけではありません。時効経過後に、債務者は債権者に対して消滅時効の援用を行う櫃お陽があります。
時効援用とは、内容証明郵便で時効援用通知書を送る手続きです。
- 債務を特定できる情報(契約年月日や会員番号、契約番号など)
- 時効を援用する日付
- 消滅時効の起算日
- 時効を援用すること
これらの情報を記載して送付します。ひな形はインターネットで検索すると出てきますので、参考にすると良いでしょう。
借金の時効については大阪弁護士会のQ&Aでも紹介しています。貸金業者からの借金時効についてだけでなく、友人・知人間の借金時効についても触れているのでぜひ参考にしてください。
借金の時効をクリアするのは難しい
借金の時効は、ただ期間経過を待って時効援用をすればOKというわけではありません。
借金の時効は、あらゆる方法で中断・更新することができるのです。
- 確定判決や同一の効力を持つ権利が確定する
- 支払い督促の確定や和解調停が成立
- 給与差し押さえや預金差し押さえ、住宅競売手続きが行われ終了した時点
- 一度でも借金があることを認める
これらのケースに該当すると時効が更新されてしまいます。また、支払い督促や仮執行宣言などで判決がとられてしまうと、5年で完成する事項が10年に延びてしなうことになるので注意が必要です。
また、強制執行手続きが申し立て取り下げられた場合は時効が更新されることはありませんが、6か月間の時効完成猶予となります。
このように、ただ待っていれば時効が成立できるわけではなく、気づかないうちに時効が更新されている可能性もあるのです。
借金時効成立が失敗すれば高額な遅延損害金を請求されるリスクがある
借金の時効が成立しているか確認せず、債権者に時効援用を送るのはおすすめしません。
先ほど紹介した通り、時効はあらゆるケースで中断・更新されてしまいます。
債権者に現在の居場所を知らせてしまうことになります。その状態で今まで膨らんだ遅延損害金や利息を一金請求されてしまうリスクがあるのです。
長年借金を返済しておらず、時効になっているのでは?と思ったら、まずは弁護士や司法書士に相談して本当に時効が成立しているか確認してもらうことをおすすめします。
家族が借金地獄に陥っても代わりに返済する義務はない
借金地獄に陥ると、家族に迷惑をかけてしまうのではないかと不安になるかもしれません。
家族の借金であっても、保証人でなければ代わりに返済する必要はありません。
保証人ではない家族に督促するのは違法ですし、もし借金地獄から抜け出すために債務整理をしたとしても、ブラックになるのは債務者である本人のみで家族がブラックになることもないのです。
債務整理を行った場合、自己破産をして自宅を失う、奨学金などの保証人に一定期間なれないなど家族にも影響が出ることはあるでしょう。
しかし、家族の預貯金、資産が差し押さえられる、戸籍や住民票に何らかの情報が登録されるようなことは一切ありませんので安心して良いでしょう。
借金地獄で債務整理を検討している方におすすめの事務所4選
借金地獄で生活が苦しくなってしまっている人は債務整理を検討しましょう。債務整理を依頼するなら、実績のある事務所を選ぶようにしたいですね。
ここでは、借金相談、債務整理の依頼におすすめの4つの事務所を紹介します。
全国で相談会を開催し借金問題を解決した実績あり!渋谷法務総合事務所
渋谷法務総合事務所は、債務整理、過払い金などの借金問題だけでなく不動産登記や商業登記、相続関係など幅広く取り扱っている司法書士事務所です。
- 代表の司法書士は司法書士歴35年以上の経験がる
渋谷法務総合事務所は、司法書士として長年対応してきた経験がありますし、東京司法書士会綜合研修所所長や東京司法書士政治連盟副会長などの経歴があります。
- 相談料は無料!安心して相談できます
- 債務整理について豊富な実績があるため相談者1人ひとりの状況に応じた提案を実施
- 土日祝日も予約すれば対応可能!仕事などで平日に時間が取れない方も相談できます
- 任意整理手続き後は振り込み代行サポートを行っており、債権者とのやり取りを債務整理手続き後も任せることができます
- 借金減額診断を無料、匿名で利用できます
- 全国で過払い金や債務整理の無料相談会を実施しており、相談後はメールや電話でやり取り可能
法務総合事務所は司法書士事務所ですから、1社あたり140万円を超える借金は対応できません。
しかし、全国各地で相談会を開催してきた実績があるので、最寄りに住んでいる方、とりあえず相談してみたい方は連絡してみると良いでしょう。
住所 | 東京都渋谷区東2丁目22−14 ロゼ氷川ビル 6F |
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電話番号 | 0120-871-244 |
所属 | 東京司法書士会 |
相談料 | 無料 |
債務整理費用 | 〇任意整理 着手金:20,000円~ 減額報酬:減額の11% 送金管理費:1社につき1,100円/回 |
分割払い対応 | 要問合せ |
公式サイト | https://www.shibuya-houmu.com/ |
最短即日で督促をストップ!弁護士法人・響
弁護士法人・響は、弁護士が経営する税理士、社労士、行政書士からなる組織である響グループに属しています。
債務整理については、債務整理サポートチームが対応に当たります。
- 債務整理の問い合わせ・相談実績:43万件以上(2024年4月公式サイト情報)
各士業や専門家の連携で依頼者に対応する弁護士法人・響のおすすめポイントはこちらです。
- 最短で契約当日から返済・督促がストップ!
- 債務整理にかかる費用は契約前に伝えるため支払い時のトラブルが起こりにくい
- 金融機関との交渉実績が豊富でスムーズな交渉が見込める
- 指定された電話番号に指定された時間のみ電話するなど、家族や知人にバレにくい対応が可能
- 女性スタッフが多く在籍しており女性への相談もできる
- 後日直接面談は必要だがオンライン相談にも対応しており自宅にいながら相談可能!
弁護士法人・響は債務整理手続きの契約をした当日に受任通知を発送するため、すぐに督促、返済をストップすることができます。これにより金銭的、精神的な負担が軽減するでしょう。相談は全国に対応しているので、まずは無料相談を利用してみましょう。
住所 | 東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー14階 |
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電話番号 | 0120ー531ー022 |
所属 | 第二東京弁護士会 |
相談料 | 無料 |
債務整理費用 | 〇任意整理 着手金:55,000円~(税込) 解決報酬金:11,000円~(税込) 減額報酬金:減額分の11%(税込) 〇個人再生 着手金:330,000円~(税込) 報酬金:220,000円~(税込) 住宅ローン特則ありの場合は330,000円~(税込) 〇自己破産 着手金:0円 解決報酬金:22,000円(税込) 過払い報酬金:返還額の22%、訴訟時は27.5%(税込) |
分割払い対応 | 可能 |
公式サイト | https://hibiki-law.or.jp/service/debt-adjustment/ |
相談は何度でも無料!費用分割もOKのアヴァンス法務事務所
アヴァンス法務事務所は、債務整理後の生活も見据えた提案、サポートを行っている司法書士事務所です。
- 相談実績:34万件以上(2023年3月末現在)
アヴァンス法務事務所は16年で34万件以上と豊富な相談実績を持っています。認定司法書士が1人ひとりに合った解決方法を提案するのはもちろん、以下のおすすめポイントもあります。
- 相談は何度でも無料!費用の分割払いもOK
- アヴァンス・アシスト:債務整理後の支払いや管理をアヴァンスが代行し、代わりに債権者への返済ややり取りを行う
- アヴァンス・リニュー:通常は困難な任意整理後の再和解をサポート
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- アヴァンス・ネクスト:債務整理の進捗状況をWebで確認できるのでいつでもチェック可能
アヴァンスは手続き後も債権者への支払い、管理を代行するなど完済までサポートしてくれるのが魅力です。
手続き後にまた返済が苦しくなってもフォローしてもらうことができるので、安心して依頼することができるでしょう。
住所 | 大阪市中央区北浜2丁目2-22 北浜中央ビル3F |
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電話番号 | 0120ー964ー564 |
所属 | 大阪司法書士会 |
相談料 | 無料 |
債務整理費用 | 〇任意整理 着手金:11,000円~(税込) 解決報奨金:11,000円(税込) 減額報酬金:減額・免除額の11%(税込) 〇個人再生 費用:418,000円(税込) 住宅ローン特則利用時は473,000円(税込) 予納金、申し立て印紙代:40,000円程度 〇自己破産 着手金:352,000円(税込) 予納金、申し立て印紙代:40,000円程度 |
分割払い対応 | 可能 |
公式サイト | https://avance-jud.jp/ |
借金地獄についてよくある質問まとめ
借金地獄に関してよくある疑問・質問をまとめました。
どういう状態が借金地獄なの?
借金地獄は、借金を返済しても返済しても完済できない状態です。むしろ、借金が増えてしまい、借金がいくらあるか分からないなどの状態も借金地獄にあたるでしょう。
借金地獄になる理由は?
借金地獄になる理由として、以下が挙げられます。
- ギャンブルや買い物による浪費
- 収入の減少
- 遅延損害金の増加
- 投資や起業の失敗
- リボ払いの使い過ぎ
借金地獄は、自分がいくら使うか、いくら借りるかを把握できない人が陥りやすいものです。計画的な行動が苦手、見栄を張りがち、ギャンブルや買い物でストレスを解消しようとする人は注意が必要です。
借金地獄から抜け出す方法はある?
借金地獄から抜け出したいのであれば、以下の方法があります。
- 誰かに相談する
- 収支を見直す
- 借金をまとめる、借り換える
- 繰り上げ返済をする
- 過払い金請求をする
- 債務整理をする
様々な方法がありますが、弁護士や司法書士、自治体などに相談し、自分に合う解決方法を提案してもらうのがおすすめです。
借金から逃げることはできる?
借金は最後に返済した日、または完済日から5年が経過すると時効となります。しかし、借金から逃げるのは現実的ではありません。
借金の時効は訴訟を起こされる、借金がある事実を認めるなどで期間が更新されてしまいます。知らないうちに時効期間が更新されていれば、いつまでも時効期間が満了とならないのです。
また、借金の時効成立には債権者に対して時効援用手続きをする必要があります。時効期間が不成立の状態で時効援用を送付してしまうと、こちらの居場所が分かってしまい高額な遅延損害金と合わせて請求されるリスクもあります。
借金から逃げるのは現実的ではないということを覚えておきましょう。
借金地獄が家族に迷惑をかけることはある?
借金地獄になると、生活に充てる費用が不足して生活が苦しくなる恐れがあります。同居している家族がいると、普段の生活に影響する可能性はあります。
ただし、借金地獄で返済に追われていても、保証人ではない家族に返済義務はありません。家族が代わりに返済を迫られることはないので安心してください。
債務整理をする場合も、保証人でないなら家族が代わりに返済をすることはありませんし、家族がブラックになる、クレジットカードが使えなくなるといったこともありません。
ただし、自己破産をすると自宅や一定以上の財産が処分されるなど生活に影響が出る可能性があるため、早めに相談しておくと良いでしょう。
借金地獄を相談するならどこが良い?
借金地獄の相談先としては、弁護士、司法書士、法テラス、日本クレジットカウンセリング協会、自治体などが挙げられます。いずれも無料での相談が可能です。
1人で悩むのではなく、まず誰かに相談することが借金地獄から抜け出す一歩となるでしょう。
借金は放置すればするほど困難な状況になるため早めの相談がおすすめ
借金が膨らんでしまいいつまでも完済できない、返済ができずに借金を重ねてしまう、そんな状況に陥っている方は、すでに借金地獄かもしれません。借金地獄は、放置していればどんどん状況が悪化してしまいます。
解決のためには、まず自分の借金状況を把握し、収支の見直しを行うことも大切です。しかし、それだけで解決できなければ債務整理を検討することになります。
弁護士、司法書士は無料で相談を受け付けていますし、1人ひとりに合った解決方法を提案してくれるのでできるだけ早く相談するようにしたいですね。